2008年11月29日土曜日

蛇女としてのプロフェッショナリズム


見世物小屋にヘビを生きたまま食らう伝説のヘビ女が出るというので、新宿・花園神社の酉の市に行ってきたのです。バリボリと大きな音を立てて骨を噛み砕きながら本当にアオダイショウを食べていた。なまなましい!


バリボリ


出し物とか演目がどうということよりも、人々がぎゅうぎゅうと詰め寄せる中でのチープな気味の悪さというか、あのザワザワとした猥雑な背徳感はヤバいなあとおもう。心奪われます。ふとした拍子にイリーガルなものが顔を出しても気づかずにスルーしてしまいそうなかんじがね。ヘビ女の小雪さんはとてもキュートで、口から火炎を噴く芸も見せてくれました。あと、どういうわけか着ぐるみではないリアルせんとくんがいた。


バリボリ


しかしつらつら考えてみたら口の中でローソクの火を消すというようなささやかな芸当それ自体よりも、それらを休憩なしにえんえんと数時間ループしつづけるという事実のほうがよほど驚異的です。だいたい15分おきに同じ演目がくりかえされていたし、ほとんどすべての客がそれを一度しか目にしないことを考えると皮肉なことだとおもう。煌煌と燃えさかるプロフェッショナル魂に触れたようで、なんだか胸を打たれた。

ぺらぺらした紙が一瞬で千円札に変わるよ!といったシンプルな手品でも「わー!」となる僕なのでまた行きたいです。よいものをみた。


ゴクリ

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