2019年1月20日日曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その292


では今年もはりきって一昨年あたりの質問からお答えしていきましょう。


ポメラニアン・ラプソディさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)

Q. 仕事上の結構大事な話合いをしている時に、相手が論点のずれた発言をしてくることが良くあります。自分は論点を修正して、ささっと話を進めたいのですが、上手くいきません修正して、ズレて、修正してというのが続くと前に進まず辛いモノがあります。話合いの必要性は理解していても、徒労感に襲われてしまうのです。相手を変えるのは難しいと思うので、自分を襲ってくる徒労感を飼いならしたいと思っています。どうすればなついてくれるんでしょうか?


徒労ならおまかせ、かつては神奈川県大和市南林間3丁目界隈で屈指のトロワーと呼ばれ、その後は変わらぬ愛を誓い合った糟糠の徒労と結婚、多くの子や孫に恵まれて幸せな家庭を築き、山のような徒労に惜しまれながらもしずかにその生涯を閉じた夢をみて今も夜中にハッと汗びっしょりで目をさますことがある僕にはまさしくうってつけの質問です。

まず対話におけるこの手の徒労は日常のありとあらゆるレベルで散見されるものであって、ぜんぜん珍しいことではない、というよりむしろ一般的である事実を真正面から受け止めましょう。ここにミットを構えているのになぜボールを拾いにいかなくちゃいけないんだ、と脱力してしまうきもちはとてもよくわかりますが、それが本当に印象どおり簡単なことならば、というのはつまり論点が常にキープされるのがふつうだとすれば、いま世界のありとあらゆるレベルで起きているすべての問題の少なくとも半分くらいは起きていません。対話には多かれ少なかれエラーがつきものであり、エラーなくスムーズに事がはこぶケースのほうがラッキーでありがたいと、わかっていながら未だにちょいちょい暴投を繰り返している僕なんかはおもいます。

対話において人は話の流れに喚起された別の話を持ち出す傾向があります。はじまりはごくごく些細なことだったはずのケンカで収拾がつかなくなるのはこれが二重三重と上書きされていくからです。

これがずれでありエラーであるのはもちろんですが、一方でだからこそ会話がつづくというもうひとつの側面を忘れることはできません。何時間も会話がつづくのは、つねに構えたミットを外さない美しいキャッチボールが成立しているからではなく、話と話の継ぎ目でほどよくエラーが発生しているからです。

イライラするケンカとたのしい雑談の、いつまでも終わらない理由がじつは同じである、というのはなかなか興味深い話だとおもいませんか?

仕事で斜め上のとんちんかんな発言を連発する連中がいなければ、これといって実のない話が延々とつづく無為でたのしい雑談もありえません。

雨が降るからこそ青空が愛おしいのだし、憂鬱な雨もやがて恵みに変わります。雨がそうなんだから徒労感だってそうだろう、というのがイカロスよろしく華麗に飛躍する僕の結論です。

さっきからずっと、「あれ、これ論点ずれてんじゃないの」とびくびくしながら書き連ねていますが、何しろトロワーというのは人として徒労であることを意味する称号なので、そうかそれじゃしかたないよなとここはひとつ大らかに割り切ってください。


A. すくなくとも徒労感は噛みついたりしないので、やさしく撫でたりしていればそのうちなつきます。




質問は10年たった今でも24時間無責任に受け付けています。

dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)


その293につづく!

2019年1月9日水曜日

「あと5分したら(起きる)」と布団の中で固く誓うこと


謹 賀 新 年


今日は山へ

芝刈りにいきました〜〜゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚

今年初!

疲れました……(´_`;)トホホ

帰ったらなんと!

ばあさんが川で!

桃を!

拾ってきたんです!( *´艸`)プププ

それがおっきいの!ヒィー(((゚Д゚)))

食べきれるかな〜

今年もステキな1年になりますように!ʕ•ᴥ•ʔ


とか

BloggerはAmebaみたいにデフォルトで絵文字が使えないので若干ぬるい気もしますがとにかくいつもこれくらいのふわふわ〜んとしたフィーリングで更新できたら心も軽くていいのになあ

と、ぶつくさぼやいていたらもう9日です。今年は年末ぎりぎりまでドタバタしていたのと、正月の余韻が松の内までのんびりと尾を引いていたこともあって、いまだにどこかぼんやりとしたまま日常に首根っこひっつかまれてずるずると引きずられています。

どう考えても寝過ごしたようだし、今さら今年の意気込みとかそういう感じでもないというか、あるならまだしもないからそもそも出しようがないのだけれど、それはそれとして去年も縦横無尽の活躍ぶりを見せつけた、もしくはそうだったと押し切ることで意見の一致を見た安田タイル工業の専務からこんな熱いメッセージが届いたのです。


いったい何をぶちかますのか、当然それは専務のみぞ知るであって、主任は知りません。というか、その直後に「なにをぶちかますかしらんが」と専務みずから認めているので、総合すると誰も知りません。誰も知らないのでそれ以上はどうにもしようがないですが、1年のはじまりとしてはなんとなく景気がいいような感じもあるので、これをもって新年の挨拶に代えたいとおもいます。

ただこの「2月になったら」というのは世間一般で布団から宣言するところの「あと5分したら(起きる)」みたいな意味合いに近いことも、併せて申し上げておきましょう。

ともあれ本年もよろしくお願いいたします。

なんかこう、いい知らせとかできたらいいんですけど。ほんとに。