tag:blogger.com,1999:blog-40236108396691730582024-03-18T12:03:22.936+09:00ムール貝博士言行録再び行方をくらました博士の動向、および小林大吾についていくつかの覚え書きUnknownnoreply@blogger.comBlogger1156125tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-67924222119781038073016-02-02T00:00:00.000+09:002016-02-04T21:09:00.687+09:00水茎と徒花/black and white<div style="text-align: center;">
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="225" src="https://www.youtube.com/embed/1n27B4mvsiI" width="400"></iframe></div>
Unknownnoreply@blogger.com5tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-89858412359002637232024-03-15T19:29:00.008+09:002024-03-15T19:29:00.261+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その420<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg5SyHmph43nzSDYeS3XA7CXViiXL8492DS5O-TJbF_cSMwfk-pnB50NzH4F9maGzyJ01BbXcUBykx5xq-JRq_MwstSEoirjeo0hDV6CinANqY6Jbc6wQ3FmdmCU-eE3lfjz0FcPFX8E7mGNrrxn8syyd_ocwjtyvDZy-IAUAyNcbEp0jE5Zttdjul0-6Q/s4032/IMG_3344.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg5SyHmph43nzSDYeS3XA7CXViiXL8492DS5O-TJbF_cSMwfk-pnB50NzH4F9maGzyJ01BbXcUBykx5xq-JRq_MwstSEoirjeo0hDV6CinANqY6Jbc6wQ3FmdmCU-eE3lfjz0FcPFX8E7mGNrrxn8syyd_ocwjtyvDZy-IAUAyNcbEp0jE5Zttdjul0-6Q/w400-h300/IMG_3344.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>ファイナルファンタグレープさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. これから年末年始を楽しもうという時に財布を失くしてしまいました🥲立ち直るためのアドバイスをいただきたいです🙇</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>これが3ヶ月前の話であることはさておき、財布の紛失は人生における重大な事故のひとつです。財布には紙幣や硬貨だけでなく身分の証明になるものが含まれていたりするので、自分が何者であるかを客観的に示すことができなくなる恐れもあります。そうなるともはや<b><span style="font-family: helvetica;">紛失というよりむしろアイデンティティの喪失に近い</span></b>。取り乱すのも無理はないし、金額どころの話ではないとも申せましょう。</div><div><br /></div><div>おまけに<b><span style="font-family: helvetica;">タンスの角に足の小指をぶつけるのにも似た精神的苦痛</span></b>が2週間くらい続きます。治療法といえば近しい人の慰めと時間(流れるだけで特に何かをしてくれるわけではない)くらいであり、残念ながら現代の医学ではどれだけ手を尽くしてもどうにもなりません。運が良ければまるで初めから何ごともなかったかのようにきれいさっぱり完治するし、運が悪ければ心の奥にまたひとつブラックホールができます。そういう病です。</div><div><br /></div><div>人もまた広大な宇宙と同じく心にいくつかのブラックホールを抱えて生きているわけですが、そのひとつに財布が、ひいてはアイデンティティが秒速1万kmで飲み込まれると考えるのはなかなか趣があります。太陽すら豆つぶ扱いするブラックホールと秒速1万kmという鬼のようなスピードの前では僕らの自己同一性など原子ほどの意味もありません。況や財布についてをやというか、なんならちょっと夢があるような気もしてくるじゃないですか?そんな気はしないと言われたら僕もそうだよねと思いますけど。</div><div><br /></div><div>しかし一方で、財布がアイデンティティに等しいとするなら、今ここでこうしてキーを叩いている僕はなんなのだという疑問も湧いてきます。たしかに僕らは<b><span style="font-family: helvetica;">この肥溜めみたいな世界を生き抜くために財布の機嫌を伺う必要がある</span></b>し、それは確かなことだけれども、僕らが僕らであることまで財布に委ねているかといったら断じてそうではありません。どちらかといえば主人は僕らであって、財布の立場は単なる管財人です。僕らが財布を失ったのではなく、<u>財布が職務を放棄した</u>と言うべきでしょう。職務放棄どころか、業務上横領まで含まれます。ふつうに考えたら、財布に対する告訴まで視野に入れるべきです。腕のいい弁護士を探しましょう。そして告訴の準備が整うころには、だいぶ気が紛れていると僕は思います。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><b><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;">A. 財布を告訴しましょう。</span></b></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その421につづく!</div><div><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-36673822120051556682024-03-08T19:40:00.001+09:002024-03-08T19:40:00.243+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その419<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEghZ2RsOXKzekAAjQ4TtXxc3r_r3nMXXLFxud257-SRMmcAr_miAw-SdR3UIw1PLKLJFTF4DPmAWkBPWNyuBEDUBNqV6KVcFTvd4LERjKk0jGdCzstZR5UC9oDPIbYSU0tXv-Pxx32KjZ5qRtU3ZznClvqnwiQUyTs_Z7mjoC7ljf8oY4vLcwCsYyTdQGo/s4032/IMG_3345.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEghZ2RsOXKzekAAjQ4TtXxc3r_r3nMXXLFxud257-SRMmcAr_miAw-SdR3UIw1PLKLJFTF4DPmAWkBPWNyuBEDUBNqV6KVcFTvd4LERjKk0jGdCzstZR5UC9oDPIbYSU0tXv-Pxx32KjZ5qRtU3ZznClvqnwiQUyTs_Z7mjoC7ljf8oY4vLcwCsYyTdQGo/w400-h300/IMG_3345.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>今夜は麦1パックさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. この世から豆板醤がなくなったとして、大吾さんなら代わりの調味料として何を推しますか?</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>先にお答えしておくと、僕はこれ、<b><span style="font-family: helvetica;">最適解を知っています。</span></b>なのでいつになくスピーディにサクッと話を終わらせられるはずです。しかし実際にはキーボードに指を置いたまま、かれこれ1時間は逡巡しています。本当に答えていいんだろうかと躊躇わざるを得ません。あるいはこう言い換えてもよいでしょう。</div><div><br /></div><div>これは<u>僕にとってあまりに都合が良すぎる質問</u>なのではないか…?</div><div><br /></div><div>何しろ豆板醤です。醤油や味噌ではありません。甜麺醤やコチュジャンでもなく、ましてやオイスターソースやナンプラーやスイートチリソースでもない。特に意味はないのかもしれないし、実際ないんだろうけど、しかしそれにしてはどうもこう、見えざる何者かに誘導されているような印象があります。何しろ僕は<b><span style="font-family: helvetica;">上に挙げた調味料の代用品を知らないのに、豆板醤の代用品だけは知っている</span></b>のです。そんな自作自演丸出しみたいな話があるだろうか?</div><div><br /></div><div>率直に言って、自作自演はまだいいのです。他ならぬ僕のブログだし、<b><span style="font-family: helvetica;">訪れる人も別にいない</span></b>し、仮に莫大なアクセスを誇っていても初めからそのつもりで読まれていればどのみち同じことなのだから、今さら誰に憚ることもなく、大いに自作自演を繰り広げたらよろしい。正直そのへんはもうどうでもいいというか、どっちでもいい。</div><div><br /></div><div>それよりもはるかに剣呑なのは、<b><span style="font-family: helvetica;">僕がそう答えるように予め仕組まれている</span></b>場合です。人生のあらゆる分岐点において、僕らはみな自らの意志でキッパリと選び取っているつもりでいるけれども、<b><span style="font-family: helvetica;">実は初めから選ばされている</span></b>可能性がないとは言い切れないんじゃないだろうか?すべては巷でうわさの<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%88" target="_blank">ディープステート</a>の差金であって、気がついたらドナルドT的な人物の熱烈な支持者になっていたりするのではないのか?よりによって<u>たまたま豆板醤の代用品について尋ねる人がいると同時にたまたま僕がその最適解を知っている</u>、その確率と比べてもそれはあり得ないと果たして断言できるだろうか?</div><div><br /></div><div>しかしまあ、だから何だという気がしないでもないので、ここはひとつあまり考えすぎずにお答えしておきましょう。</div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiD-Go2L6fnUB4e15p8-jyRn-XokY9j7HyXahUgPS1w0gpJUslWT_tvVt_GpzTuUDtmbvHYypOwKkwjcj3mTHxJM9D-wpS4P7IO8lXSFlBJC5biMzBLTblYn7lO2-E8CI9sbxIbxhKUXXdyv-B533yl1sr5hH6_x51uTOebTrQoNv43WcxyYjT0jCgQ2qU/s4032/hot.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiD-Go2L6fnUB4e15p8-jyRn-XokY9j7HyXahUgPS1w0gpJUslWT_tvVt_GpzTuUDtmbvHYypOwKkwjcj3mTHxJM9D-wpS4P7IO8lXSFlBJC5biMzBLTblYn7lO2-E8CI9sbxIbxhKUXXdyv-B533yl1sr5hH6_x51uTOebTrQoNv43WcxyYjT0jCgQ2qU/w400-h300/hot.jpg" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>味わってもらえればわかりますが、ほぼ豆板醤です。ほんとに。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. 富士食品工業の「粗挽きトウガラシ」です。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その420につづく!</div><div><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-21923973268741583602024-03-01T19:27:00.027+09:002024-03-01T21:20:31.819+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その418<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhITRSPxY3ASxN_zSQ2jJ1qRL_CpH0t57NZyYDvzAonmumqu2Y8IuOHAmgooCIKiE06WoEeqs1sYNO7bSM2eOsbrwcucXPnKFo8FR8ZMF0KNYhzHsBGU_QhlCRzZtnhNo18-naTR8f5q-e48Qc0usWHZzEY5mRaMIuypeF3bw8tYYdJ5GC0hwp0CVLuw2E/s4032/IMG_3337.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhITRSPxY3ASxN_zSQ2jJ1qRL_CpH0t57NZyYDvzAonmumqu2Y8IuOHAmgooCIKiE06WoEeqs1sYNO7bSM2eOsbrwcucXPnKFo8FR8ZMF0KNYhzHsBGU_QhlCRzZtnhNo18-naTR8f5q-e48Qc0usWHZzEY5mRaMIuypeF3bw8tYYdJ5GC0hwp0CVLuw2E/w400-h300/IMG_3337.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>アンハッピーターンさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. 読みたいな。と思って買った本なのに、どうしてか本棚にしまって読まずじまいのうちに次の本を買ってしまいます。全部の本を読み切るにはどうしたらいいでしょう。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>いわゆる<b><span style="font-family: helvetica;">積読</span></b>というやつですね。僕も家にあって読んでない本、結構あります。それでなくとも買うときは読み終わっても売らずに蔵書にしたいかどうかを基準にしているのでかなり厳選しているはずですが、それでもやっぱり積まれます。因果なことですね。</div><div><br /></div><div>とはいえ原因はわりとはっきりしています。<b><span style="font-family: helvetica;">本を買うときは、誰であれ読む時間のことなど考えていない</span></b>からです。</div><div><br /></div><div>まだ配信というシステムがなかったころ、僕は月に30枚前後のCDを買っていましたが(よく考えたら1日1枚のペースです)、聴かずに積み上げた記憶はまったくありません。その日のうちにというか帰宅したら即再生していたし、それこそ繰り返し聴いていました。</div><div><br /></div><div>一方で、これは僕のことではないけれど、プラモデルなんかも本と同じように積まれていくと聞いたことがあります。老後の愉しみにしている人も、まだ多くいるんではなかろうか。</div><div><br /></div><div>音楽はCDであれレコードであれ、アルバムを聴き終えるのに1時間あればおおむね事足りたし、たとえば料理をしながらとか、散歩しながらとか、武器の手入れをしながらとか、何なら<b><span style="font-family: helvetica;">残しておくとまずい証拠を隠滅しながら</span></b>でも楽しむことができます。</div><div><br /></div><div>しかし書物やプラモデルはそうもいきません。時間はそのためだけに費やされるし、内容が充実していればしているほど、それに比例して費やされる時間も増えていきます。べつに一度に消化する必要は全然ないのだけれど、どうしてもゴールまでの所要時間を想定して向き合ってしまうわけですね。音楽としてのアルバムが数時間単位だったら、ながら聴きできるとしてもやっぱり本と同じように積まれていたとおもう。</div><div><br /></div><div>僕が店番を務める古書店にときどき来られるお客さんで、常に数冊の本を持ち歩いている人がいます。聞けば出勤前に必ず勤め先近くの喫茶店で読書の時間を設けているそうですが、それは通勤中の電車で読む本とは別(!)なのだそうです。</div><div><br /></div><div>これと同じくらい、というのは例えば就寝前のストレッチと同じくらい、読書が日々のルーチンに組み込まれていれば、読める本の数は飛躍的に増えるでしょう。ただそれでもやはり、本は積まれていきます。なんとなればそのぶん書店に通う回数も増えるわけだし、それでいて<b><span style="font-family: helvetica;">「買うのは誰でもいつでも一瞬」</span></b>だからです。</div><div><br /></div><div>本を買うのに費やす時間と、本を読むのに費やす時間がイコールでないかぎり、積まれた本が減ることはありません。仮にどんな本でも30分で読み切れるスキルを身につけたとしても、購入する冊数が増えるだけでやっぱり積まれていくでしょう。当たり前といえば当たり前という気もするのに、なぜか僕らはいつも首を傾げています。へんですね。</div><div><br /></div><div>未読の本を読み終えるまで書店に行かなければいいじゃないか、とじつに尤もな、これ以上ない正論をおっしゃる御仁もあるでしょう。しかしそれは本をあまり読まないから言えることである、と僕らは断言できます。本が好きな人はそれを読むのと同じくらい、書店に行くことが好きだからです。<u>書店に行かないということはつまり本を読まないことと同義であり、行かないことが読まないことと同じなら行かないかぎり読まないことになる</u>ので、やっぱり本は積まれたままになります。へんですね。</div><div><br /></div><div>したがって、部屋に積まれた本を読み切ることは未来永劫ありません。</div><div><br /></div><div>しかしそれは裏を返せば本が部屋に積んであるかぎり書店には通いつづけるということであり、書店に通いつづけるかぎり書物に対する愛情もまた変わらずにあり続けるということでもあります。</div><div><br /></div><div>突き詰めると何のための何なのかわからなくなってくる気もするけれど、でも<b><span style="font-family: helvetica;">それでいいじゃないですか?</span></b>よくない理由が果たしてあるだろうか?</div><div><br /></div><div>なのでもう、あまり深く考えずにどんどん積んでいきましょう。積めば積むほど、というか何ならそれゆえにこそ、書物への愛は深まると僕はおもいます。そしてどうあれ最後まで守り抜くべきものが愛であることに、誰も異論はないはずです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. むしろ読みきれない状態を維持することこそが愛です。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その419につづく!</div><div><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-30545444192855485602024-02-23T18:58:00.001+09:002024-02-23T18:58:00.131+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その417<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj8m8pOJLdD33sGwnIiIbaSUBc503ayG9doDvPOqypDIAdIJGQ-GyUZncyrr3_OmqyTssAJicnC8cOVYXymy39q02IJ-LSx4pfEjm8lPn3PqQqVYx8m-Pu8yDJ9AfwN8gadPbk_RDWX6hCKMrVKOfUJe2Z4YjlnfkLddEf-8H5rQRysCzv83P4Wu4je5i8/s4032/IMG_3107.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj8m8pOJLdD33sGwnIiIbaSUBc503ayG9doDvPOqypDIAdIJGQ-GyUZncyrr3_OmqyTssAJicnC8cOVYXymy39q02IJ-LSx4pfEjm8lPn3PqQqVYx8m-Pu8yDJ9AfwN8gadPbk_RDWX6hCKMrVKOfUJe2Z4YjlnfkLddEf-8H5rQRysCzv83P4Wu4je5i8/w400-h300/IMG_3107.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>パーリーピーポくんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><b><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;">Q. 大吾さんは宇宙旅行したいですか?私はいつか宇宙へいきっぱなしの旅行をしたいのですが、現代の技術では行けるところが限られています。世界一周もいいけれど、私はこの星より掴めないものや届かないものを知りたいです。</span></b></div><div><br /></div><div><br /></div><div>不世出の天才、手塚治虫のライフワークの一つに「<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E3%81%AE%E9%B3%A5_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)" target="_blank">火の鳥</a>」があります。僕はこれを小学生の時に月刊マンガ少年の別冊で読んでいて(「ブッダ」もたしか同じ時期に別冊少年ワールドで読んでる)、いいおっさんになってしまった今でも折にふれては思い出すシーンがいくつもあるくらいには脳みそに刻みこまれているのだけれど、「ヤマト編」「鳳凰編」とテーマごとに分かれたシリーズのうち「宇宙編」はもう、とにかく冒頭から結末まで圧倒的に怖くていまだに忘れられません。</div><div><br /></div><div>とりわけ脳裏に刻みこまれているのは、宇宙船が航行不能になり、数人の乗組員がそれぞれ<u>一人用</u>の脱出ポッドで宇宙を漂流する場面です。</div><div><br /></div><div>このポッドには人が一人寝そべるだけのスペースしかありません。また航行機能はついていないので、本当にただ漂流するだけです。通信によって他の乗組員たちと会話することはできますが、ポッド同士がお互いに遠ざかるとこれも不可能になります。ポッド内における生命の維持は1年くらいが限度です。つまりこの状況から助かるためには、ポッドの生命維持が機能している間に、居住可能な惑星に辿り着くか、別の誰かに救出してもらうしかありません。そして物語中では、一つ、また一つとポッドが離れていき、それまで交わされていた会話ができなくなっていくのです。</div><div><br /></div><div><b><span style="font-family: helvetica; font-size: large;">怖すぎる。</span></b></div><div><br /></div><div>四方に島影のない大海原のど真ん中を漂うのだってめちゃめちゃ怖いのに、宇宙ですよ!</div><div><br /></div><div>おかげで僕は身動きの取れない閉鎖空間がめちゃめちゃ苦手になりました。まだやったことないけど、MRIとかパニックにならずにいられる自信がありません。</div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div>宇宙に対する憧れはもちろんあります。ただその憧れは、宇宙の無慈悲に対する恐怖と比べたらささやかなものです。この恐怖を克服するためには、いつでも楽に死ねるという安楽死的選択肢を常に身につけていなくてはなりません。</div><div><br /></div><div>また、僕らの多くは地球で学んだ知識や物理法則が宇宙でもある程度までは普通に通じると思っているところがありますが、僕自身は地球における何から何までが宇宙においてはむしろ例外中の例外だと考えています。</div><div><br /></div><div>生命という僕らにとって根源的な概念はもちろん、知能や五感、意識や感情といった感覚も全部ひっくるめて地球用にカスタマイズされているはずだし、そう考えるほうが自然です。<b><span style="font-family: helvetica;">宇宙は地球の延長では絶対にない。</span></b></div><div><br /></div><div>さらに<u>宇宙全体に対する地球のサイズ感は、おそらく知識や想像力にも当てはまります</u>。</div><div><br /></div><div>試しにじぶんの身長を100万分の1に縮小してみましょう。これでもまだめちゃめちゃ大きすぎますが、想像する分にはこれくらいでよろしい。その小さな自分を、部屋の真ん中にぽちっと置いてみます。100万分の1なので、10cmが現実世界の100kmに当たります。たとえワンルームであっても、100万分の1の世界では何もない荒野が果てしなく広がるわけですね。そして現実世界の僕らにとっては屁でもない極小サイズのものすべてが脅威です。</div><div><br /></div><div>宇宙ステーションから眺める地球は写真で見ても美しいですが、これは地上から400km上空の景色なので、これを100万分の1の世界に置き換えると40cmになります。40cmですよ!僕の身長だと膝にも届かない。ちなみに6畳一間のワンルームを横断するとしたら、少なくとも3000km以上は移動することになります。</div><div><br /></div><div>さて、地球の直径に置き換えても1/4に満たないこのワンルーム宇宙で僕らが得られる驚異と感動は、果たして脅威と退屈の総量を上回るだろうか?</div><div><br /></div><div>僕個人はむしろ地球のほうがはるかに脅威が少なく、それでいて無数の驚異に今も満ち満ちている気がします。宇宙は僕らが思うよりもずっと広大で、どう考えても虚無のほうが多いと言わざるを得ません。それでなくとも<b><span style="font-family: helvetica;">僕らは自分が実際に知る以上に、知っていると思いこみすぎなのです。</span></b></div><div><br /></div><div>核シェルターとしても機能する(!)と言われる<a href="https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/033000022/#:~:text=%E3%83%8D%E3%83%96%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%92%E3%83%AB%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%AE%E5%9C%B0%E7%90%83%E7%89%A9%E7%90%86,%E5%80%A4%E3%81%A7%E6%9C%80%E5%A4%A7113%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%80%82" target="_blank">古代カッパドキアの不可解すぎる地下都市</a>がいったい何のために作られたのか(礼拝のためと言われているけれど、実際のところ必要性とぜんぜん連動していない)、その全貌もいまだ定かではないというのに宇宙だなんて片腹痛いし、<b><span style="font-family: helvetica;">足元のアスファルトに咲く小さな花の名を知るほうがよほど甲斐がある</span></b>、と僕はおもいます。ほんとに。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. 500年くらい寿命があったら気晴らしにちょっと行ってみたいですね。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その418につづく!</div><div><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-59508300042000794922024-02-16T19:10:00.000+09:002024-02-16T19:10:00.333+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その416<div style="text-align: left;"><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgnwV05ILZM4CXXTfc9N6zDEFhyphenhyphenHn9Q85WTC1CdXn58fEaKhsbhUSt7YiE4sieXbuBlcoC754oQKL68Q5PXgR_g3-I-rlb3M9Cz8AfGzp9J_rN2oqCjc_g0QMzi5xCKkS1xAK_H6jb4NzxqEbzBulYXcayEWTWoaE3oU5CV0Hm1ERKV9hqWmlt5Zj__k_g/s4032/IMG_3110.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgnwV05ILZM4CXXTfc9N6zDEFhyphenhyphenHn9Q85WTC1CdXn58fEaKhsbhUSt7YiE4sieXbuBlcoC754oQKL68Q5PXgR_g3-I-rlb3M9Cz8AfGzp9J_rN2oqCjc_g0QMzi5xCKkS1xAK_H6jb4NzxqEbzBulYXcayEWTWoaE3oU5CV0Hm1ERKV9hqWmlt5Zj__k_g/w400-h300/IMG_3110.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>てぶくろを解任さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. めんどうな用事はもちろんのこと楽しいであろう用事さえも行くまでが憂鬱で億劫なことが多いです。人間はなぜそのようにできているのでしょうか?</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>これはですね、まずヒトがいかに特殊で不遜な生物であるかということから始めなくてはなりません。</div><div><br /></div><div>僕ら人間をのぞいて、およそすべての生物は常に死と隣合わせの日々を送ります。なんとなれば自身を食料とする上位の生物がいるからです。ライオンくらい上位になると捕食される危険性はあまりないですが、その代わりに食料調達のハードルがやたらと高く、ふつうに餓死と隣り合わせです。したがって、生物が生きるためにかかるコストは例外なく死を遠ざけるために費やされます。</div><div><br /></div><div>このヒリついた環境では、いつもと違うちょっとした行動が命取りになりかねません。ヒトにとっては美点ともされる好奇心も、多くの生物にとってはハイリスクかつ場合によってはリターンどころか即死です。好奇心がないとは言わないし、ものすごく低い確率で莫大なリターンを得ることもあるんだけど、いずれにしてもギャンブルに近い衝動であることは間違いありません。生存に不可欠でない行為はしないに越したことはない、が生物としての不文律であると断言してもよいでしょう。今まさに死に瀕していないかぎり、生物においては事なかれ主義こそが生き延びる上で最上の戦略です。</div><div><br /></div><div>ではこの視点から<span style="color: #990000;">「楽しいお出かけ」</span>について考えてみましょう。ヒト以外の生物が<u>予定を組む</u>ことはまずないのでこれだけでも十分に異常きわまりないわけですが、これをダンゴムシにもわかる共通の意味に置き換えると<span style="color: #990000;">「不可欠ではないイレギュラーな行動」</span>になります。先にも述べたように生存戦略的には当然ハイリスクであって、全生物から総スカンを食らう愚行ということになるでしょう。<b><span style="font-family: helvetica;">この死にたがりめ!</span></b>と罵られること請け合いです。</div><div><br /></div><div>もちろん楽しいお出かけくらいでヒトが死の危険に晒されることはありません。ダンゴムシからどれだけブーイングを浴びようと、楽しく遊んでハッピーに帰ることが高確率で保証されています。それでなくとも本来なら全生物でシェアするはずの資源も浪費し放題だし、特権階級ここに極まれりと言うほかない。</div><div><br /></div><div>とはいえ何から何まで異端尽くしでわがまますぎる存在である<b><span style="font-family: helvetica;">ヒトもまた、元を辿れば原材料はダンゴムシと同じ</span></b>です。ごはんは食べるし、うんこもするし、生殖もします。であれば今もその辺をころころ転がる多くのダンゴムシたちと同じように、先に挙げた生物としての不文律を本能的に保っていても不思議ではありません。生存に直結しない行動に躊躇いを感じるのは至極まっとうなことであると申せましょう。</div><div><br /></div><div>極論すれば億劫とは、ヒトにかぎらずすべての生物において生存戦略的にきわめて妥当な感覚でもあるのです。だって別に、<b><span style="font-family: helvetica;">それをしないからと言って死にはしない</span></b>んだもの。</div><div><br /></div><div>七面倒くさい回り道をしながらごちゃごちゃと申してきましたが、ここではっきりと明確に結論づけておきましょう。</div><div><br /></div><div><u>億劫とはひとつの真実であり、またある種の正義でもある</u>と。</div><div><br /></div><div>なので僕も貴重なエネルギーを温存するためにもうすこし寝ます。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. 生存に不可欠な用事ではないからです。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その417につづく!</div><div><br /></div></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-67949822620421779262024-02-09T20:05:00.014+09:002024-02-09T20:05:00.159+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その415<div style="text-align: left;"><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEinN0b3KvD52HFVOS-viJx4goASYhAp5OXEgED-c5XMSssnrdmw-n8mWKZSDJKcqgc4Mi5-LIpWpxqL9_rzAfeJWe_avwvMiY08ruBaCL98Qeoz-7Y-R7Rcd7L9We0zUvSQQklcs_V83l4kEEU4-TuqblSLnbBVoRpHPCFbpU7pS7tln2kDfiBP3bsa79w/s4032/IMG_3195.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEinN0b3KvD52HFVOS-viJx4goASYhAp5OXEgED-c5XMSssnrdmw-n8mWKZSDJKcqgc4Mi5-LIpWpxqL9_rzAfeJWe_avwvMiY08ruBaCL98Qeoz-7Y-R7Rcd7L9We0zUvSQQklcs_V83l4kEEU4-TuqblSLnbBVoRpHPCFbpU7pS7tln2kDfiBP3bsa79w/w400-h300/IMG_3195.JPG" width="400" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><div>瓢箪からトマホークさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. 一人暮らしなのに、つい勢いであまりにも巨大な三浦大根を買ってしまったので、その使い方を教えてください。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>何しろ一人暮らしでは誰も止めてくれないので、勢いで巨大な三浦大根を買ってしまうことがよくあります。<b><span style="font-family: helvetica;">どうせなら巨大な三浦大知がよかった</span></b>と枕を濡らす夜もしばしばです。しかしいつまでもめそめそと大知くんを想っていても仕方がないので、ここはやはり目の前にある大根と向き合うことに集中しましょう。</div><div><br /></div><div>圧倒的かつ順当な用途としては、やはり食べることです。生でもいいし、漬けてもいいし、蒸しても煮ても焼いても美味しくいただけます。食べ切るには大きすぎてちょっと多い場合は、大根を削って箸にしたり、くり抜いて茶碗にするのもよいでしょう。彫刻ができるのも、ほうれん草のような軟弱な連中には真似のできない、大根の大きな強みのひとつです。</div><div><br /></div><div>大根は半分に切ると、スマートスピーカーによく似ています。テーブルに置いて、ときどき話しかけてみましょう。もちろん大根なので反応はしないはずですが、<b><span style="font-family: helvetica;">そうとも言い切れないのが人生のおもしろいところです。</span></b>当たり前のように話しかけていると、そのうち大根も答えるのが当たり前のような気になるかもしれないし、ならなかったら食べてください。</div><div><br /></div><div>大根には桂むきという切り方があります。くるくると回転させながら切れないように1本の帯をつくる手法ですが、これを道路の白線として使用するのも一興です。2車線を4車線にしたり、何もないところに停止線を引いたりして遊びましょう。自分が渡りたいときにだけ使う<u>マイ横断歩道</u>なんかも夢があっていいですね。</div><div><br /></div><div>積もる雪にさわりたいけどちょっと冷たいしな、という時は大根をすりおろすとその代用になります。もちろん雪だるまも作れるし、<b><span style="font-family: helvetica;">温めても融けません。</span></b>これは雪にない最大の長所であり、代用でありながらむしろ雪を凌駕している点でもあります。大量にすりおろせば、ゲレンデとして真夏にスキーやスノーボードを楽しむことも夢ではありません。</div><div><br /></div><div>もちろん鈍器としても有効です。いけすかないやつの脳天めがけて垂直に振り下ろしましょう。大根が勝つか脳天が勝つか、目にもの見せてやりたいところです。</div><div><br /></div><div>身長と同じくらいのサイズなら、身代わりの術にも使えます。ここぞというときに素早く入れ替わりましょう。問題があるとすればどうやって持ち歩くかですが、それは<b><span style="font-family: helvetica;">持ち歩く人間の問題であって大根の問題ではありません。</span></b></div><div><br /></div><div>もちろん、危機に直面して瞬時に身代わりの術を繰り出せるほど忍術に長けていない人もいます。僕もその一人です。その場合には、夜のお供として抱き枕に転用しましょう。食べてしまいたいという口説き文句がぴったりの素敵なパートナーです。いい夢が見られるのは間違いありません。</div><div><br /></div><div>大根は水に浮きます。難破時の救命ブイとして使うこともできるでしょう。この場合、大きければ大きいほど功を奏します。あるいはぜんぜん役に立たないかもしれませんが、それは<b><span style="font-family: helvetica;">つかまる人間の問題であって、大根の問題ではありません。</span></b></div><div><br /></div><div>この中で一つ選ぶとなったら、僕は鈍器にします。首尾よくぶちのめした後は美味しく食べることもできるし、栄養にもなるし、なおかつ証拠が隠滅できて一石四鳥です。言うことありません。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. 鈍器として使えます。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その416につづく!</div></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-38098862047405115812024-02-02T19:11:00.044+09:002024-02-02T20:11:34.121+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その414<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiya4TmrjfZyBc-PklAI3O7SWE4j87Fn5GR-6OJSwpj2gtYbUJfbh_qUZRmUNJpj-IJ7N5x7TT_U5q4VA2BalWM5bkXFV2ElClV9k4ECokXAb2Wzr-OwNU_pp2LB-Nws_JnWE_7Zw9AJ8uHiAnvF7lCkNRH6lA-Y2KhvCg1vO3gjuFL-XCcySJgPrPCISs/s4032/IMG_3069.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiya4TmrjfZyBc-PklAI3O7SWE4j87Fn5GR-6OJSwpj2gtYbUJfbh_qUZRmUNJpj-IJ7N5x7TT_U5q4VA2BalWM5bkXFV2ElClV9k4ECokXAb2Wzr-OwNU_pp2LB-Nws_JnWE_7Zw9AJ8uHiAnvF7lCkNRH6lA-Y2KhvCg1vO3gjuFL-XCcySJgPrPCISs/w400-h300/IMG_3069.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>アラビアンな伊藤さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q.「日本料理」と「和食」の違いはなんでしょうか?</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>これはなかなか奥の深い質問です。僕も、というには視点が違うのでアレだけれども、このふたつの言葉には昔から関心を寄せています。というのも、そもそも海外視点でないかぎり自国の料理を客観的に表現する必要はないはずだからです。たぶん、もはや<u>それが基本というより選択肢のひとつにすぎない</u>からだとおもうんだけど、そういう国って他にもあるんだろうか?</div><div><br /></div><div>本題に戻りましょう。</div><div><br /></div><div><b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">最大の違いは文字です。</span></b>漢字にしてもひらがなにしても、見た目と数がぜんぜん違います。読みで言ったらかろうじて「ょ」だけが共通していますが、<b><span style="font-family: helvetica;">だからどうした</span></b>というほかありません。こと文字に関してはまるっきり違うと断言してよいでしょう。書かれていないひらがなを引き合いに出して<span style="color: #990000;">「ょ」はどうした</span>と野暮を宣う御仁もあるでしょうが、折しも明日は節分だし、<b><span style="font-family: helvetica;">欲しけりゃくれてやる</span></b>と豆もろとも投げつけてやればよろしい。何しろ小さいので、散らばった豆に紛れたら見分けがつきません。ことによると豆を拾ったつもりでぽりぽり食べてしまう可能性もあります。</div><div><br /></div><div>そうなればしめたものです。再度「ょ」を問題にするには排泄を待たなくてはなりません。仮にうまいことぷりっと排泄できたとしてもそれを俎上に載せるのはさすがにもうむりでしょう。俎上の俎ってまな板のことですからね。</div><div><br /></div><div>腸を旅する「ょ」の話はさておき、原則として日本でしかお目にかかれない料理であればそれらはすべからく日本料理で和食です。というか、そうでないと否定することは誰にもできません。その上で、個人的な解釈にすぎないことを踏まえつつあえて区別してみるなら、<u>外国人主体が日本料理、日本人主体が和食</u>です。わりと明快ですね。</div><div><br /></div><div>これを前提にすると、若干の違いも見えてきます。たとえば海外由来とはいえ独自の発展を遂げたラーメンは今や明確に日本料理と認識されている印象がありますが、和食と認識されることはあまりありません。同じようにカレーライスは最も愛されている国民食のひとつでありながら、日本料理と和食のどちらにも与しない印象があります。海外由来であることが問題になるなら、イタリア料理におけるトマトなんかはそもそも南米由来で、おまけに食用になったのも19世紀以降(!)です。ソースなしには成り立たないたこ焼きや焼きそばはどうだろう?</div><div><br /></div><div>とまあ、一品一品を検証し出すとキリがないので、このへんにしておきましょう。こうなると<b><span style="font-family: helvetica;">和食とは何か</span></b>ということについてアンケートをとってみたくなりますね。何なら<b><span style="font-family: helvetica;">伝統とは何か</span></b>という剣呑な論点にまで足を踏み入れることになってしまいそうです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d;"><b>A. 外国人主体が日本料理、日本人主体が和食です。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その415につづく!</div><div><br /></div><div><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-46122038178129323852024-01-26T20:24:00.001+09:002024-01-26T20:24:34.058+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その413<div style="text-align: left;"><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjsc8WEXaBfmwr2k-HkZB-0YXqli12gHFcMYXo82q8pX2iYUhj7bHZnwwzaRirssTeQvzk53OhsTsgS_JINxAmMKlBBd2hBSTkTK-L6apE892HNFezccVHezyMLInmL4CLXnjohXkgPXIZ2BqUhHTXOGArhjaHWhP9DmFa8u97bpzu2PCRuWROlU_z2xJE/s4032/IMG_2997.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjsc8WEXaBfmwr2k-HkZB-0YXqli12gHFcMYXo82q8pX2iYUhj7bHZnwwzaRirssTeQvzk53OhsTsgS_JINxAmMKlBBd2hBSTkTK-L6apE892HNFezccVHezyMLInmL4CLXnjohXkgPXIZ2BqUhHTXOGArhjaHWhP9DmFa8u97bpzu2PCRuWROlU_z2xJE/w400-h300/IMG_2997.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>ポンコツ脱退さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)換骨奪胎をもじったつもりなんだけど、変に生々しくて気づいてもらえる気がしないですね…。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. 「これはちょっとラッキーだったな」と思ったことはなんですか?</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>「ちょっとラッキー」というサイズ感がいいですね。人生にはその有無で未来が変わるような得難いラッキーもあるけれど、それは「ちょっと」ではないし、突き詰めると運の強弱みたいなことになりかねないので、話がそれだけで完結してしまいます。できれば河原で拾った変な石くらい他人にとってどうでもいいほうが、語りがいもあるというものです。そういう縛りでみんなとちまちまシェアしながら「最高のちょっとラッキー」を決めたりしたい。</div><div><br /></div><div>それでいうと、何だろうなあ…</div><div><br /></div><div>真夜中に職務質問をされた挙句、<u>パトカーでアパートまで送ってもらった</u>ことがあります。</div><div><br /></div><div>当時の僕は風貌のせいかちょいちょい職務質問をされていたのでそれ自体はわりと日常というかどうということもないんだけれど、ふつうは何らかの事件に関わりがないかぎりパトカーなんかに乗ることはないと思うので、何ひとつ事件性がないにも関わらずパトカーに乗ったという点ではちょっとラッキーだったと思います。それをラッキーと呼ぶかどうかは人による気もしますけど、<b><span style="font-family: helvetica;">少なくとも僕にとってはいい思い出です。</span></b></div><div><br /></div><div>ただし、警官の善意ではありません。というのも僕はこのとき、<b><span style="font-family: helvetica;">カッターナイフを持っていた</span></b>からです。もちろんそこには明確な理由があるんだけれど、それはあくまで僕にとって明確というだけで、赤の他人、とりわけ警官にとっては不審なことこの上ありません。というか、僕だって客観的に考えたら<b><span style="font-family: helvetica;">そんなやつを野放しにするな</span></b>とおもう。</div><div><br /></div><div><b><span style="font-family: helvetica;">真夜中にカッターナイフを所持する男があてどなくうろうろしている</span></b>ように見える極めて剣呑な状況をどう釈明してどう乗り切ったのかは覚えていないけれども、<span style="color: #990000;">「とにかく用がないなら帰りなさい、家はどこなの、送ってあげるから」</span>みたいな流れだったような気がします。僕としては、えっうそ乗せてくれるの、やった!というかんじだったのでいそいそと乗りこんだ次第です。警官にとっては念のために住所を特定しておこうという思惑だったのかもしれません。</div><div><br /></div><div>僕がそのときそこで何をしていたのかはまた別の話だし、長くなるので割愛しますが、ここで言いたいのは「パトカーでアパートまで送ってもらったことがある」ということです。めちゃめちゃ不審というだけで悪いことをしたわけではないし、する予定も当然なかったことだけは明記しておきましょう。</div><div><br /></div><div>それで思い出したけど、そのアパートから引っ越すことになって荷物を運び出すために<b><span style="font-family: helvetica;">うちの人がレンタカーで2tトラックを借りてぶいぶい迎えに来てくれた</span></b>ときの話があります。ハンドルがデカくて、ギアもサイドブレーキも普通車とは違う位置にあって、車高が高い、いかにもトラックという感じのトラックです。たぶん普通免許で運転できるいちばん大きな車だったとおもう。</div><div><br /></div><div>何から何まで勝手が違うのにぶじ荷物を運び終えてすげーなと感心していたら、渋谷の駅前で坂道発進に失敗して後続車にガションと接触してしまいました。軽微とはいえ、はっきりと事故です。</div><div><br /></div><div>相手の方はたいそうお怒りで、というかそりゃそうなんだけど、レンタカーでよそ様の愛車を傷つけてしまうなんてこれはえらいことになったとハラハラしていたら、ここでちょっとした奇跡が起こります。</div><div><br /></div><div>というのは、<b><span style="font-family: helvetica;">接触した相手の車もまたレンタカーだった</span></b>のです。</div><div><br /></div><div>それは一体どれくらいの確率なんだ…。</div><div><br /></div><div>もちろん相手にとってどう考えても不要な時間を強いてしまったことは確かだしレンタカー会社にも本当に申し訳ないかぎりなんだけれども、事故処理としてはびっくりするほどあっさり済みました。</div><div><br /></div><div>厳密には僕個人のラッキーではないので忘れていましたが、僕の人生におけるベストオブちょっとラッキーという意味ではたぶんこれになると思います。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><b><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;">A. パトカーでアパートまで送ってもらったことがあります。</span></b></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その414につづく!</div><div><br /></div><div><br /></div></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-59261247957906472952024-01-19T19:35:00.006+09:002024-01-19T19:59:46.385+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その412<div style="text-align: left;"><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiFA4BvQpg2nTSwXUEyl-kov4uju0MTG0wCW_T4sVE62bTRns2VSo0YEaInWY3RJbKsjSgLm5Rm7NuvT6YJEkT9xwg6DxtI_Hp5XwPZIHscCW6U4AvF4mRr-ELt0N8CoxLn-ria2kKc3iZ7kF7V913hMsTGFRwbuWzdHIr9HsYeb5GWuLjgKhOp2IttHq4/s4032/IMG_2995.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiFA4BvQpg2nTSwXUEyl-kov4uju0MTG0wCW_T4sVE62bTRns2VSo0YEaInWY3RJbKsjSgLm5Rm7NuvT6YJEkT9xwg6DxtI_Hp5XwPZIHscCW6U4AvF4mRr-ELt0N8CoxLn-ria2kKc3iZ7kF7V913hMsTGFRwbuWzdHIr9HsYeb5GWuLjgKhOp2IttHq4/w400-h300/IMG_2995.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>アウストラロ尾てい骨さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. 響きがかっこいいという理由だけで好きな単語を教えてください。私はバケットホイールエクスカベーターと墾田永年私財法が好きです。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>これを探し集めるために休日をまるまる費やしたい話です。なんなら広く募って、一定の同意を得た単語をずらりと並べた殿堂入りリストを作りたい。</div><div><br /></div><div><a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC" target="_blank"><b><span style="font-family: helvetica;">バケットホイールエクスカベーター</span></b></a>は僕も大好きです。名前もかっこいいけど、何と言ってもあの<b><span style="font-family: helvetica;">重機版ハウルの動く城</span></b>とでも言うべき尋常ならざる巨躯がいい。大きすぎてひとつの町くらいの設備は揃ってるんじゃないだろうか。病院とか、スケートリンクとかね。想像すればするほど、夢が広がります。掘削機なんですけどね。</div><div><br /></div><div>しかしそういう話ではない。</div><div><br /></div><div>考え始めると1週間たってもまだ考えつづけていそうな気もするので、とりあえず真っ先にパッと思い浮かんだのを挙げるなら、<b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">バージェス頁岩</span></b>ですね。</div><div><br /></div><div>それが何なのかは僕もよく知らないし、知る気もありません。世界にはそう呼ばれるものが確かにあって、響きがかっこいいというだけで十分です。とにかくそこにあってくれさえすればいいので、超絶推してるアイドルとの距離感に近い気もします。</div><div><br /></div><div>響きはかわいいのに用途がかっこいいシチュエーションに限定される言葉もあります。<b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">猪口才</span></b>なんかがそれです。たぶん捨て台詞的にしか使えないとおもうんだけど、<span style="color: #990000;">「ぐぬぬ、おのれ猪口才な」「待って、今<b>チョコ</b>って言った?」</span>というかんじで剣呑なムードが一気にホワンと和らぐ印象あります。今となっては日常的に使える言葉ではないし、ホワンとなるのもしょうがないよなとおもう。</div><div><br /></div><div>特にどうということもないはずだし単語でもないんだけど、昔から胸に刺さって抜けない棘みたいな言葉が、<b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">西高東低の気圧配置</span></b>です。どうあれ耳と記憶に刻まれてしまっているわけだから、初めて聞いたときに気持ちよかったんでしょうね。おっさんと化した今でも西高東低の気圧配置と聞くと、オッと反応してしまいます。われながらちょっと気の毒なことです。</div><div><br /></div><div><b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">カムチャツカ半島</span></b>なんかも響きが好きな単語のひとつですね。だいぶ昔から、ムカつくの代わりにカムチャツカを使えないかなと思いつづけていますが、わかってもらえない気がするので言えずにいます。<span style="color: #990000;">「あいつまじカムチャツカ」</span>って言うほうが自身の傷も浅く済む気がするんだけど、おそらく気のせいであろうことは僕にもなんとなくわかります。</div><div><br /></div><div>かっこよさの基準を語感とかリズムに置くと、途端に世界が広がります。いま思いつくかぎりでは、<b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">グリチルリチン酸ジカリウム</span></b>、<b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">日本道路交通情報センター</span></b>、<b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">東海道中膝栗毛</span></b>、<b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">ノンアルコールビールテイスト</span></b>、<b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">アンデパンダン展</span></b>、<b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">ペンパイナッポーアッポーペン</span></b>、<b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">東洲斎写楽</span></b>なんかが好きです。最後のは単語ですらないけど、それで言ったら名前なのに単語に聞こえる<b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">愛新覚羅溥儀</span></b>もいいですね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. バージェス頁岩です。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その413につづく!</div><div><br /></div></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-56464912122373571182024-01-12T19:47:00.002+09:002024-01-12T19:47:00.138+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その411<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg8EH4ctHoGk6DtOVtLbmOKFGavCz9HkZDAuB2GXTH9ejr4oiEc_poWCC5zMsDAs1sClnOVjtrS1W3y89NgL7LC_om_sOhpR4L0fRvsTEUepWIFm-lNfRhyDVS9ArDhFdMe6yiFpO4mLBzcaFqc0hemUOMuooHrjoaHkH3zZZmBwmTLLy-pyqs3pb5fUJ8/s4032/IMG_2888.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg8EH4ctHoGk6DtOVtLbmOKFGavCz9HkZDAuB2GXTH9ejr4oiEc_poWCC5zMsDAs1sClnOVjtrS1W3y89NgL7LC_om_sOhpR4L0fRvsTEUepWIFm-lNfRhyDVS9ArDhFdMe6yiFpO4mLBzcaFqc0hemUOMuooHrjoaHkH3zZZmBwmTLLy-pyqs3pb5fUJ8/w400-h300/IMG_2888.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>袖すり合うも他生のぴえんさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. ムール貝博士の嫌いなことわざを教えてください。私の嫌いなことわざは、<u>禍福は糾える縄の如し</u>です。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>「嫌いなことわざ」というのはなかなか新鮮な切り口です。とりあえずムール貝博士は火に油を注ぐのに忙しいので代わりに助手である僕がお答えしましょう。</div><div><br /></div><div><b><span style="font-family: helvetica;">禍福は糾える縄の如し</span></b>とはまた渋いチョイスです。僕も日常生活で耳にした記憶がほとんどありません。あったかな?言われてみれば<b>当たり前にセットにしてんじゃねえよ</b>という気もしますが、個人的にはむしろ好きなことわざのひとつです。</div><div><br /></div><div>意味としてはまあ、人生山あり谷ありみたいなことですが(そういえば山と谷ではどっちがいいんでしょうね?)、それ自体は別にどうでもよろしい。好きなのはこれが僕にとってバイブルのひとつである曲亭馬琴の「<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E7%B7%8F%E9%87%8C%E8%A6%8B%E5%85%AB%E7%8A%AC%E4%BC%9D" target="_blank">南総里見八犬伝</a>」にやたらと出てきまくる諺だからです。ついでに言うと、<u>月満つれば則ち虧く</u>、もめちゃめちゃ出てきます。月は満ちもすれば欠けもするという意味で、一般的には栄枯盛衰の意味合いで使われるようですが、実際には欠けてもまた満ちるので八犬伝では「禍福は〜」と同じように用いられていて、僕もそっちのほうがしっくりくる印象です。とにかく一難去ってまた一難みたいな話の連続なので、あるいは裏テーマのひとつなのかもしれません。現代語訳でもそうなんだろうか?</div><div><br /></div><div>嫌いとまで強い思いを持っているわけではないけれど、これ別に<b><span style="font-family: helvetica;">いらねえな</span></b>、と昔から思っているのは<u>七転び八起き</u>です。<b><span style="font-family: helvetica;">七転八倒</span><span style="font-family: helvetica;">という反物質みたいな熟語</span></b>がある以上、互いに打ち消しあって何の意味もありません。なぜよりによって七と八なのか、そっちの方がよっぽど気になるくらいです。<b><span style="font-family: helvetica;">ファミマにする?ローソンにする?</span></b>みたいなことでしかないとさえおもいます。</div><div><br /></div><div>逆に好きなのは<u>罪を憎んで人を憎まず</u>です。これほど完璧な先人の知恵と高度な精神はそうそうないとおもうんだけど、今に至るまで僕自身も含めてほぼ<b><span style="font-family: helvetica;">誰一人実践していない</span></b>ところがいい。たぶんこの先もムリだろうし、せめて無形文化遺産として語り継がねばなりますまい。誰が言い出したのか知らないけど、ほんとにすごいとおもう。<u>ある種の無理ゲーだからこそ今もふつうに通じてしまう</u>という、典型例のひとつですね。</div><div><br /></div><div>いずれにしても<u>禍福は糾える縄の如し</u>なんてそんなにしょっちゅう耳にする諺でもないし、記憶から抹消したところで何の支障もないと僕なんかはおもいます。上記の理由で、僕は好きですけど。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. 七転び八起きです。</b></span></div><div><br /></div><div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その412につづく!</div></div><div><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-88724614882429234292024-01-05T19:24:00.001+09:002024-01-05T19:24:00.141+09:00いずれ誉れあるリトルマーメイドの称号を得る話<div style="text-align: left;"><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjgz0g_jMHxCnzkkKyE_coRycomJS0IuPw43PXnvOR9xnhHYc5baN-Tbw9BOsrK4h2Q5bCywsvhTvD8_QwGBo7pFoyZhe3hk_Jgw06b_7nOkkJ_BF2mcEGtZj6K3OmdpIr4csD3x5PITnz7z61jkho4nXn6THkUCBnB4j_Lu6fWF5wsajrhmwk9MTprExM/s1024/IMG_1895.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="768" data-original-width="1024" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjgz0g_jMHxCnzkkKyE_coRycomJS0IuPw43PXnvOR9xnhHYc5baN-Tbw9BOsrK4h2Q5bCywsvhTvD8_QwGBo7pFoyZhe3hk_Jgw06b_7nOkkJ_BF2mcEGtZj6K3OmdpIr4csD3x5PITnz7z61jkho4nXn6THkUCBnB4j_Lu6fWF5wsajrhmwk9MTprExM/w400-h300/IMG_1895.JPG" width="400" /></a></div></div><div><br /></div><div>2024年です。</div><div><br /></div><div>どのみち一年の計などまともに宣言したことがないのでいつも通りと言えばいつも通りなのだけれど、とりわけ今年は2日からせっせと店を手伝っていたこともあっていつになくそういう感じでは全然ないので、ひとまず<b><span style="font-family: helvetica;">腸の話をしましょう。</span></b></div><div><br /></div><div>話は腹を派手にぶち壊したひと月前に遡ります。よりにもよって1年で数えるほどもない稀有なライブがあった日の、ちょうど1週間くらい前です。</div><div><br /></div><div>熱もしっかりあったので風邪では済まない病だったのは確かですが、何日か七転八倒したのち自力で回復したので、実際のところ体に何が起きていたのかはよくわからない。たぶんウィルス性の胃腸炎だろうとひとりごちつ、全快したのでそれはまあよろしい。重要なのはそれによって<u>腹の中が完全に空になった</u>、という点です。2日間でトイレに駆け込んだ尋常ではない回数と食事がまともに取れなかったことを考えると、本当にすっからかんだったと思う。</div><div><br /></div><div>とにかくどうにかこうにか調子を取り戻し、懸案のライブもつつがなく終えて本当に心底ホッとしていたのだけれど、それからさらに数日が過ぎてふと気づいたのです。</div><div><br /></div><div>腹の調子がいい。</div><div><br /></div><div>より具体的には、腸の調子がめちゃめちゃいい。健康を取り戻したというよりも、むしろ明らかに以前よりも良くなっています。内臓を丸ごと洗浄したような清々しさに満ちているのです。</div><div><br /></div><div>あんまりピンとこないと思うので割愛しますが、僕は<b><span style="font-family: helvetica;">腸に関してはまず人の共感を得られない体質の持ち主</span></b>です。人に話すと一様に引かれます。僕自身、どうも異常らしいと気づいたのはわりと大人になってからです。健康診断で医者におそるおそる相談したら「若干おかしいだけで気に病むほどのことではない」という返答を得たこともありました。それがもう、明らかに正常になっています。</div><div><br /></div><div>かれこれ数十年、僕の腸がふつうの人と同じであったことなどかつてありません。これはもう気長に付き合っていく他ないと半ばあきらめていたほどです。それがウィルス性胃腸炎もしくはそれに類する何らかの病のおかげで、正常に戻る未来がにわかに現実味を帯びてきています。何しろひと月たった今も一般的な腹の状態をキープできているのです。</div><div><br /></div><div>気長に付き合うほかないと申しましたけれども、そうは言っても高齢になれば<u>それこそ通常では考えられないような、できれば御免被りたい恥辱のリスク</u>を抱えることになります。正常に戻れるならそれにこしたことはありません。できればこの状態を死ぬまで維持したい。この機を逃すともう2度と訪れないかもしれないし、ある意味では人生がかかっていると言っても過言ではないのだから、モチベーションが高いのも当然です。</div><div><br /></div><div>なので今年の抱負には、<span style="color: #990000;">「今のこの腸の状態を維持する」</span>を掲げます。<u>人魚が人になりたいと願うくらいの熱量</u>で、これは本当にぜひ達成したい。<b><span style="font-family: helvetica;">達成した暁にはリトルマーメイドの称号を僕が僕に授与することになるでしょう。</span></b></div><div><br /></div><div>腸からは以上です。</div><div><br /></div><div>今年もよろしくお願いします。</div><div><br /></div></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-2022365758703679972023-12-31T19:47:00.019+09:002023-12-31T19:47:00.174+09:00あるいは腐れ縁としての冷え性のように<div style="text-align: left;"><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgTB_hXJNnVvpBCVisM0-_nr9yi630Se36wDg2A5njWD9CjwNCfw8wVHwL7IgTdRlRLCRFzDJEdOMhqWqmbI0OD8U0S2-l29whvZ-bc1rgxbBC4OZGSxSa1tvBNuOZag2neRgGny9Eb5uMAtgAUb-DwYvp_hsboLNuxWoAuWSKKPhQ9iALfFE0JAZQLfdg/s4032/IMG_2745.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgTB_hXJNnVvpBCVisM0-_nr9yi630Se36wDg2A5njWD9CjwNCfw8wVHwL7IgTdRlRLCRFzDJEdOMhqWqmbI0OD8U0S2-l29whvZ-bc1rgxbBC4OZGSxSa1tvBNuOZag2neRgGny9Eb5uMAtgAUb-DwYvp_hsboLNuxWoAuWSKKPhQ9iALfFE0JAZQLfdg/w400-h300/IMG_2745.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>「<a href="https://en.wikipedia.org/wiki/She-Ra_and_the_Princesses_of_Power" target="_blank">シーラとプリンセス戦士(She-Ra and the Princesses of Power)</a>」という、ベタにもほどがあってなんならちょっと萎えるタイトルのアニメがあります。主要なキャラクターに明確な男子が一人二人しかいないので、男児よりは女児向けです。それでいてある星を舞台にした戦争を描いています。バランス感覚が妙な気もするけど、それはそれでまあよろしい。</div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh2CBZbF6HJRIiuOIEiEcYO4wH6aITptLBmT-3Pmr9W9c48qmtbs0GO_aWF0x07Dc8xvOeYiDvcKNbnYEkPzXnFcpQjxR3EFPsUkqXM4cRd15QeyVrGFHsn3sXP5Js00ZsyDWKBlTS-neK8WlzcKHevh473S2yOilR8E8Y6Q1lgD_7cCvwu-nA5jE6AjQA/s1280/She-Ra_and_the_Princesses_of_Power_Title_Card.webp" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="720" data-original-width="1280" height="225" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh2CBZbF6HJRIiuOIEiEcYO4wH6aITptLBmT-3Pmr9W9c48qmtbs0GO_aWF0x07Dc8xvOeYiDvcKNbnYEkPzXnFcpQjxR3EFPsUkqXM4cRd15QeyVrGFHsn3sXP5Js00ZsyDWKBlTS-neK8WlzcKHevh473S2yOilR8E8Y6Q1lgD_7cCvwu-nA5jE6AjQA/w400-h225/She-Ra_and_the_Princesses_of_Power_Title_Card.webp" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>作画がチープでどうも感情移入しづらいという唯一にして致命的な点を除けば、これはまちがいなく価値ある作品です。とにかくストーリーとキャラクター造形と関係性がめちゃめちゃいい。まさか終盤で号泣することになるとは思わなかったし、回を重ねるごとに敵と味方が入れ替わったり、区別が曖昧になっていくところもいい。ヒーローの一人だったキャラがいつの間にか敵の参謀になってるのなんか最高です。</div><div><br /></div><div>物語は主人公であるアドーラが、敵の侵攻を防ぐべく母国の兵士として初陣に臨むところから始まります。正義感がつよく、幼いころから訓練に勤しんできたのでやる気満々です。しかし悪だと信じていた敵がどうもそうではないらしいこと、善だと信じていた自分たちの立場がどうもそうではなかったらしいことに、わりと早々で気づくことになります。そしてアドーラはかつての敵側に寝返り、葛藤を抱えながらも戦士としてかつての味方たちと戦う、全体としてはそういう流れです。</div><div><br /></div><div>何と言ってもこの作品の肝は敵対することになる大親友との関係性にあり、その他キャラも魅力的でその動向にいちいち目が離せないのですが、それはひとまず傍に置いておきましょう。僕が今も考えさせられるのは、<b><span style="font-family: helvetica;">それぞれがその立場にあるのにはそれぞれ理由がある</span></b>、という点です。</div><div><br /></div><div>よくよく考えたらそりゃそうだし当たり前なんだけれど、そもそも「自分が間違っている」という認識はわりとストレートにアイデンティティの崩壊につながります。誰もがそれを克服して乗り越えられるわけではない。だとすれば否定に抵抗するのはごく自然なことだし、自らを守るためにこそ争いは続きます。そしてその際に拠り所となるのは間違っていないという認識、つまり正しさです。おまけに正しさは対立するものを<b><span style="font-family: helvetica;">ただ打ちのめすだけで、浄化してくれるわけでは全然ない</span></b>。</div><div><br /></div><div>ひょっとしてことの大小を問わず平和を阻害しているのは他ならぬ「正義」なんじゃないのか…?</div><div><br /></div><div>ごくごく個人的な、理不尽としか感じられない現在進行形の困った事態も考え合わせながら、川面に石を投げる年の瀬です。</div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiPoWx8gETatrgnzyDoznAlFX2S_O2ISnMB6ei9nu40yGjf0lM6xlY9FIrOEWX4DoK-7I7HjxErVTOvfhLDlpTLH-LFOSdGhnERXrQQyzNrwY2mslxHNqz5NrhtpkyN5R0ZIU16qH-yJH-uu47U9cc16OSE_g8CXPb7RZooKmh8XmMxpESSL1WdPM5KvUM/s2880/IMG_6528.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="2160" data-original-width="2880" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiPoWx8gETatrgnzyDoznAlFX2S_O2ISnMB6ei9nu40yGjf0lM6xlY9FIrOEWX4DoK-7I7HjxErVTOvfhLDlpTLH-LFOSdGhnERXrQQyzNrwY2mslxHNqz5NrhtpkyN5R0ZIU16qH-yJH-uu47U9cc16OSE_g8CXPb7RZooKmh8XmMxpESSL1WdPM5KvUM/w400-h300/IMG_6528.jpg" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>それはまあさておくとして、今年もまたアグロー案内シリーズを<a href="https://music.apple.com/jp/album/%E3%82%A2%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E6%A1%88%E5%86%85vol-4-single/1669387417" target="_blank">VOL.4</a>〜<a href="https://music.apple.com/jp/album/%E3%82%A2%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E6%A1%88%E5%86%85vol-6-single/1704966445" target="_blank">VOL.6</a>までぶじリリースすることができました。それもこれもご愛顧くださるみなさまと御大タケウチカズタケのおかげです。音源にしてもライブにしてもあまりにおんぶに抱っこすぎて、僕の役割が一体なんだったのかいまいち思い出せないくらいです。しかし自分の名前が連なっているのはたしかだし、何かしらの寄与はしたと信じたい。</div><div><br /><div style="text-align: center;"><iframe allow="autoplay *; encrypted-media *;" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/%E3%82%A2%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E6%A1%88%E5%86%85vol-6-single/1704966445" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe></div></div><div><br /></div><div>そしてライブです。今年はさらに珍しく愛知、大阪、兵庫を巡るツアーもありました。最後の東京と合わせて4回、これがどれも掛け値なく楽しかった。僕がというよりその場にいたみんなで楽しんだという印象がいつになく大きくて、いまだにふとした折に思い出しては頭のなかでもぐもぐと反芻しています。</div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg95CY-NrO5PDw5zN5uOVGcX8kqhPU4EzYQYsW9Wfe0xHIOguiLlL7W0-VAb6dbBqP9uC_xxc1aZaqlv9X6es6KG2_NmzLo08Y3o_SRAA1sYFcvEoT_6kfXSCgP0If3LWv6QAPj7x93fY6WhJaNR-mM1qlWe1twzG6yApz5fo0LDfswnEbKyDt-3XB_iAI/s2897/AgloeLiveFlyer2023.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="2897" data-original-width="2000" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg95CY-NrO5PDw5zN5uOVGcX8kqhPU4EzYQYsW9Wfe0xHIOguiLlL7W0-VAb6dbBqP9uC_xxc1aZaqlv9X6es6KG2_NmzLo08Y3o_SRAA1sYFcvEoT_6kfXSCgP0If3LWv6QAPj7x93fY6WhJaNR-mM1qlWe1twzG6yApz5fo0LDfswnEbKyDt-3XB_iAI/w276-h400/AgloeLiveFlyer2023.jpg" width="276" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiXcnGuUcR5xVr0dPr82Wwf0_zWrd1Lq2vYIvRAkVjLVvEdAuFSRBi5uoqnBzBInDbJRLohUQz3DGKdCf9qoIpodOCp1lG_AIKKfvSDMGb5AF8zN08wniZ_Vij0psoDXNEbMekk7Pw_QJsyc2Lvlmd3W_rpOI3nMDarrLhevLyrdDxaxZzbl7ZY2icur9g/s2075/AGLOE&NIGHT2023.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="2075" data-original-width="1500" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiXcnGuUcR5xVr0dPr82Wwf0_zWrd1Lq2vYIvRAkVjLVvEdAuFSRBi5uoqnBzBInDbJRLohUQz3DGKdCf9qoIpodOCp1lG_AIKKfvSDMGb5AF8zN08wniZ_Vij0psoDXNEbMekk7Pw_QJsyc2Lvlmd3W_rpOI3nMDarrLhevLyrdDxaxZzbl7ZY2icur9g/w289-h400/AGLOE&NIGHT2023.jpg" width="289" /></a></div><div><br /></div><div>遠方からとか、数年ぶりとか、1度ならず何度も足を運んでもらったりと、これほど冥利に尽きることはありません。本当に本当にありがとう。</div><div><br /></div><div>そういえば今年のライブでは、スタンドを使わずにハンドマイクでのパフォーマンスになりました。</div><div><br /></div><div>そもそもはやむを得ない事情からで、まともに使ったことないしぜったいムリだと駄々をこねていたのだけれど、何しろやむを得ない事情なのでどうにもならず、それならこの機会に思いきって慣れてしまおうと切り替えた結果、4つのライブすべてがハンドマイクになりました。細々とはいえ<b><span style="font-family: helvetica;">20年やってきてやっとマイクを手に握る</span></b>なんて、われながらちょっとすごい話です。何かこう、生物として進化したような趣さえあります。個人的には今年のかなり大きな変化のひとつです。マイクって意外と重いんだなあとかそういう微レ存レベルの発見を人生の転換点として自分史に刻む人はそうそういないのではありますまいか。</div><div><br /></div><div>変化で思い出したけど、リーディングのフェーズが変わったのも、たしか今年です。一貫して変わらなかった言葉の乗せ方が、新たなフェーズでは最終的にどう乗るのか自分でも予測不能になった点で、僕としては目からウロコどころか目ん玉が転がり落ちるほど革命的なことだったとおもいます。歩いてきた道の先にまさかこんな開けた草原があるなんて、想像もしてなかった。そのきっかけが新しい「<a href="https://music.apple.com/jp/album/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%A22023-fishing-ghost-revamped/1669387417?i=1669387418" target="_blank">ジョシュア2023/fishing ghost revamped</a>」で、その結実が「<a href="https://music.apple.com/jp/album/%E5%89%8D%E6%97%A5%E8%AD%9A-no-news-is-good-news/1684406992?i=1684406993" target="_blank">前日譚/no news is good news</a>」と「<a href="https://music.apple.com/jp/album/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9-%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E5%AC%A2%E3%81%AE%E7%BD%A0-aaugh/1704966445?i=1704966447" target="_blank">ローラ・コスタ嬢の罠/aaugh!</a>」です。</div><div><br /></div><div>そして改めて、タケウチカズタケなくしてこれらの劇的な変化は訪れなかった、と声を大にして申しましょう。僕にできるのは、他所ではできない音楽的な実験を存分にしていただくべく、<b><span style="font-family: helvetica;">アグロー案内</span></b>を捧げることだけです。こんなことくらいしかできなくてほんとすみません。</div><div><br /></div><div>そう考えると今年のライブで感じたあの全体的な雰囲気の良さには、こういうちょっとした僕自身の変化も影響していたのかもしれません。何がどこでどうつながるか、わからないもんですね。</div><div><br /></div><div>といってライブをすることにならないのがKBDGなわけですけれども、それはまあいつものことだし、またないとも限りません。仮に来年はなくとも、再来年があります。再来年がなくともやっぱり年は明けるし、季節も巡ります。それが人生というものです。ひきつづき、<b><span style="font-family: helvetica;">冷え性のようにお付き合いいただけたら</span></b>とおもいます。</div><div><br /></div><div>今年もありがとう!良いお年を!</div><div><br /></div></div>Unknownnoreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-488257001566337742023-12-26T11:03:00.000+09:002023-12-26T11:03:03.567+09:002024年末における安田タイル工業の現状について<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjKODrS59-m4MykeEWszdiBbugHkEx7lqojTfYm0dCGzeuxKxskOPTK1YMN6Wxu-CI7g1thyphenhyphenj3cwHLviRkZHE1gsxaeiE6qjonRFSext3TM5hVOU0iwTLOnwbHvKx0Pwte9VxAOQTtDwwugoqWQRfZG0ph1V3VT5S26k2cZoKFIz4IK1wBz61n3-rW0MxM/s1000/YTI.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="563" data-original-width="1000" height="225" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjKODrS59-m4MykeEWszdiBbugHkEx7lqojTfYm0dCGzeuxKxskOPTK1YMN6Wxu-CI7g1thyphenhyphenj3cwHLviRkZHE1gsxaeiE6qjonRFSext3TM5hVOU0iwTLOnwbHvKx0Pwte9VxAOQTtDwwugoqWQRfZG0ph1V3VT5S26k2cZoKFIz4IK1wBz61n3-rW0MxM/w400-h225/YTI.jpg" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>さて、実際のところ僕にも全然わかっていないのですけれども、社内でいざこざがあったように思われてもいけないので、お話ししておかなくてはなりますまい。例年ならこの時期、必ず何かしらの動きがあった安田タイル工業ですが、<b><span style="font-family: helvetica;">今年はありません。</span></b></div><div><br /></div><div>なぜないのかというと、専務が不在だからです。そしてなぜ専務が不在なのかというと、これが僕にもよくわかりません。何しろ<u>専務からの消息が今年の2月末からパタリと途絶えたまま</u>だからです。</div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgLrVxbqiX64aNcYndb0SMwj3-yePefxOYPBpNSTVRSZQnhNIv6z0nYxRTSQV6EdYRB_WzxOUFeDpCuZ8M-6WXe96YhLtkev83WyQ7Fh_Bx-4zL-b4hQRDq5IfF0L_NOoHx-pkeBW7fIllbinWLPuG9d3D2LbXKw8q6nHXWF_EusMOuqE3yL92lrjnvrLs/s750/IMG_2819.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="541" data-original-width="750" height="231" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgLrVxbqiX64aNcYndb0SMwj3-yePefxOYPBpNSTVRSZQnhNIv6z0nYxRTSQV6EdYRB_WzxOUFeDpCuZ8M-6WXe96YhLtkev83WyQ7Fh_Bx-4zL-b4hQRDq5IfF0L_NOoHx-pkeBW7fIllbinWLPuG9d3D2LbXKw8q6nHXWF_EusMOuqE3yL92lrjnvrLs/s320/IMG_2819.jpg" width="320" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><div>このやりとりを最後に、専務からの連絡は今に至るまで一切ありません。</div><div><br /></div><div>彼の身に何か起きたのは確かです。そしてかなり逼迫したのっぴきならない状況であったことも、間違いありません。なぜそれがわかるかというと、最後の連絡から数日後に大川隆法が亡くなったにもかかわらず完全に無反応だったからです。</div><div><br /></div><div>これはあまり公にはしていなかったかもしれませんが、専務は彼の大ファンです。というと<b><span style="font-family: helvetica;">あまりに語弊がありすぎる</span></b>ので釘を差しておくと、信者ではもちろん全然なく、ある種のタレントとして時々その動向を気にするくらいには心を寄せていた、というのが正しい。町でポスターなり関係する印刷物を見かければそれを撮って一方的に送りつけてくる、そういうスタンスです。この例にかぎらず<u>専務はアウトローであればそれが誰であれふらふらと吸い寄せられる習性があります</u>。</div><div><br /></div><div>したがって、その逝去に対して何ひとつ反応がないとすればこれは明らかに尋常ならざる事態であると申せましょう。それでなくとも専務は<b><span style="font-family: helvetica;">根っからの根無草</span></b>なのでいつものようにしばらく放置していたものの、ここに至ってさすがに僕も専務に何かが起きていることを明確に認識した次第です。</div><div><br /></div><div>その後の回りくどい調査によって、<b><span style="font-family: helvetica;">生存は確認されています。</span></b>おそらくそうだろうと考えていたことのひとつが実際にそうであったこともはっきりしたし、その上でどうにかこうにかやっているらしいこともわかっています。しかし直接的なコンタクトは今もってありません。</div><div><br /></div><div>また、とくに仲違いをしたわけでもありません。もちろん僕がそう思っているだけの可能性もないではないけれども、消息を絶つ直前までふつうにやりとりがあったことを考えると、<u>想定外の何かが起き、その影響でそれまでの日々をリセットしようとしている可能性のほうが高い</u>と個人的には感じられます。</div><div><br /></div><div>そしてそれ以外のことは、主任である僕にも何ひとつわかりません。僕の手元にあるのは間接的に得た情報とそこからのささやかな推測にすぎないのです。</div><div><br /></div><div>僕にできるのは専務の席を空けたまま、今までと同じように保ち、待つことだけです。しれっと帰ってくるかもしれないし、あるいは二度と帰ってこないかもしれない。神のみぞ知ると言うほかありません。</div><div><br /></div><div>心配は無用です。少なくとも僕はもう心配していません。いずれまた何ごともなかったようにかつての日々がのそのそと動き出すときをぼんやりと夢想するばかりです。時が止まったと受け止めるのが一番いいかもしれない。</div><div><br /></div><div>これが現状であり、現時点での結論とその報告になります。<b><span style="font-family: helvetica;">読みかけの本に栞を挟んで閉じるように、パタンと胸にしまってもらえたらうれしい。</span></b></div><div><br /></div><div>まさか年末まで完全に無沙汰とは思ってなかったですけど。</div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhG6A3sI1bvh91XBwlZoeY_a8c2cl98rccMxvW7r3Xh9wVdl3abIkc3ZC3Vb-Jk1VmCiTvtGyHCzqZkw5kS3Aiqgrz_ovZLQji6YWrbwih2hmPiG-Krp8fNnCoEXXgc-jBzG_S3PKTgAKWV9JTd_XMf82Zth3DRnhBQviRPOPpEElp-j07rBehjbTBEdqY/s1500/YTIposter.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1500" data-original-width="1500" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhG6A3sI1bvh91XBwlZoeY_a8c2cl98rccMxvW7r3Xh9wVdl3abIkc3ZC3Vb-Jk1VmCiTvtGyHCzqZkw5kS3Aiqgrz_ovZLQji6YWrbwih2hmPiG-Krp8fNnCoEXXgc-jBzG_S3PKTgAKWV9JTd_XMf82Zth3DRnhBQviRPOPpEElp-j07rBehjbTBEdqY/w400-h400/YTIposter.jpg" width="400" /></a></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhCpC81oqPtlAf-nPMyty4GNgJp-zfV8P-dHlgX6kHEsXBlXQThM6OP5KwXFLSfJeCwibwBkK-x95AGv2cgiHjrHI-_YREGwcnxeyTcn-m_pGruc1vMqSvU5rCxjsTrTktvyFftEdjgtyIcA-6xs57r1XfU4fP1pwWtu4AkKedDpK6n7p4cGcmWW08LVvo/s1479/IMG_0563.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1109" data-original-width="1479" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhCpC81oqPtlAf-nPMyty4GNgJp-zfV8P-dHlgX6kHEsXBlXQThM6OP5KwXFLSfJeCwibwBkK-x95AGv2cgiHjrHI-_YREGwcnxeyTcn-m_pGruc1vMqSvU5rCxjsTrTktvyFftEdjgtyIcA-6xs57r1XfU4fP1pwWtu4AkKedDpK6n7p4cGcmWW08LVvo/w400-h300/IMG_0563.JPG" width="400" /></a></div><br /><div><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-57345468288641223372023-12-23T19:19:00.001+09:002023-12-23T19:33:05.168+09:00マサキ香油より龍涎香の供給再開のご案内<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhM-QWDapHT3ZG672D3yikaBKxz9m-lDkr1Q8H6yq8Bu4xlRilniiMoXLgSxHvxqJhdSL1PfHmNtltodv0-A-1f-41U_5kKbMWHNp6qyxunMzv8gDOelRjdIVVsvXfXz3knkDSCJGX0Xcu5CkwHlCPflRAeLwD6K2iALzLtCCjFmy5qPFq8KsMyOime3cM/s1538/ryuzenko.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1538" data-original-width="1538" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhM-QWDapHT3ZG672D3yikaBKxz9m-lDkr1Q8H6yq8Bu4xlRilniiMoXLgSxHvxqJhdSL1PfHmNtltodv0-A-1f-41U_5kKbMWHNp6qyxunMzv8gDOelRjdIVVsvXfXz3knkDSCJGX0Xcu5CkwHlCPflRAeLwD6K2iALzLtCCjFmy5qPFq8KsMyOime3cM/w400-h400/ryuzenko.jpg" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>平素は格別のご愛顧を賜り誠にありがとうございます。</div><div><br /></div><div>長らくお待たせしております弊店の<b><span style="font-family: helvetica;">龍涎香</span></b>について、このたび数十年ぶりに龍1体との第3種接近遭遇および唾液の採取に成功、精製に一定の目処が立ちましたのでご案内いたします。</div><div><br /></div><div>龍涎香とは龍の唾液が自然に凝固した、きわめて特殊な神秘の結晶です。龍ほどではないにせよやはり希少なマッコウクジラの腸内結石を意味するようになった現在でも、弊店では元来の成分と無二の香りを未来へと引き継ぐべく意固地に伝統を守り続けております。</div><div><br /></div><div>その香気には心身にかかる重力を緩和する作用があり、ひとたび身にまとえばふわりと浮き立ち、物理的にも地に足がつかないこと請け合いです。また今季遭遇した龍は健康状態も良好で、いつになく格別の香水に仕上がりました。古代の東洋を代表する極上の香りを、この機会にぜひお楽しみください。</div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div>マサキ香油の創業は、扇谷上杉家の忠臣であった河鯉佐太郎孝嗣がいろいろあって一から出直すためにその名を<u>政木大全</u>と改めた文明15年(1483)に遡ります。政木とは孝嗣を育てた乳母の名であり(一説には九尾の狐であったとも言われています)、紆余曲折の生を送った彼女が最晩年に宿願叶って美しい<u>白龍と化した際、こぼれ落ちたひと掬いの唾液(龍涎)</u>を孝嗣が形見として身にふりかけ、日々のおしゃれに活用したことが始まりです。またその類まれにして芳潤たる香気は世間にも広く知れ渡り、中でも当時人気絶頂だった8人組ボーイズグループのメンバー犬江親兵衛と犬坂毛野がこれを生涯愛用したと伝えられています。</div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div style="text-align: center;"><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgi786rzWRVNQu9YQvJs6MvhvHN28gXz92rjK50SITzsYcO3H9gElj471iVc3qgBC4kU_ZoC-GFxVmD83YM00PNBh-3ZZXGuhAxdKDLyJtz77c39f2bHuu0OtiT4tma4hpi2nUyRtiGsGgAY7VOCowLk-B3DJ88FMD6_YA-Occ_5nLx8D0GASwbeS77Z2A/s1500/d2024_03.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1196" data-original-width="1500" height="319" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgi786rzWRVNQu9YQvJs6MvhvHN28gXz92rjK50SITzsYcO3H9gElj471iVc3qgBC4kU_ZoC-GFxVmD83YM00PNBh-3ZZXGuhAxdKDLyJtz77c39f2bHuu0OtiT4tma4hpi2nUyRtiGsGgAY7VOCowLk-B3DJ88FMD6_YA-Occ_5nLx8D0GASwbeS77Z2A/w400-h319/d2024_03.jpg" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>今回は龍涎香のかつてない上出来を記念いたしまして、わずかではございますが若干名にこの逸品をお贈りすべくご用意しております。</div><div><br /></div><div>ご希望のかたは件名に「<span style="color: #990000; font-family: helvetica;"><b>マサキ香油の龍涎香</b></span>」係と入れ、</div><div><br /></div><div><span style="color: #990000; font-family: helvetica;"><b>1. 氏名</b></span></div><div><span style="color: #990000; font-family: helvetica;"><b>2. 住所</b></span></div><div><span style="color: #990000; font-family: helvetica;"><b>3. わりとどうでもいい質問をひとつ</b></span></div><div><br /></div><div>上記の3点をもれなくお書き添えの上、<span style="color: #990000; font-family: helvetica;"><b>dr.moule</b></span>*<span style="color: #990000; font-family: helvetica;"><b>gmail.com</b></span>(*を@に替えてね)までメールでご応募くださいませ。</div><div><br /></div><div>ただし今年は!<u>わりとどうでもいい質問にNG項目を設けます</u>。<b><span style="font-family: helvetica; font-size: medium;">「二択」は禁止です</span></b>。それくらいの希望は許されるとわれながら思います。</div><div><br /></div><div>締切は<u><span style="color: #990000; font-family: helvetica;"><b>12月29日</b></span>の</u><span style="color: #990000; font-family: helvetica;"><b><u>金曜</u>日</b></span>です。(仮に抽選となった場合でも、いただいたメールには必ず返信しています)</div><div><br /></div><div>応募多数の場合は抽選となりますが、そう言っておかないと立つ瀬がない認知度とささやかな虚栄心をお汲みいただければ幸いです。</div><div><br /></div><div style="text-align: left;">今年もありがとうー! </div><div style="text-align: left;"><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-87078496836314509552023-12-15T19:48:00.000+09:002023-12-15T19:48:35.419+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その410<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhimpJnO7ukfnhdlAOLuvmcRO0res91sP3SUI1NaouLwfSER4c9297JyaJMc86MEIQyAR-7QUmsydWew4ljWqEdlRKjDTcijiCyDVFxtDzCaZdzvgvACShUba5sOp4AsUolsHEDzrIiPA_q4FLM61GJ5EKcJj5vPQLPylgRWaNhzJeIxj6w4JpK43sf8aw/s4032/IMG_2664.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhimpJnO7ukfnhdlAOLuvmcRO0res91sP3SUI1NaouLwfSER4c9297JyaJMc86MEIQyAR-7QUmsydWew4ljWqEdlRKjDTcijiCyDVFxtDzCaZdzvgvACShUba5sOp4AsUolsHEDzrIiPA_q4FLM61GJ5EKcJj5vPQLPylgRWaNhzJeIxj6w4JpK43sf8aw/w400-h300/IMG_2664.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>鼻もげたさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><b><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;">Q. 今までやってこなかったことにもスッとチャレンジできるような行動力ある人間になりたいものですが、なぜ人は新しいことを始めるのにあれほどエネルギーを使うのでしょうか?</span></b></div><div><br /></div><div><br /></div><div>なぜ人は新しいことを始めるのにあれほどエネルギーを必要とするのか…それは<b><span style="font-family: helvetica;">ヒトにかぎらずおよそすべての生物がそれまで経験していないことにエネルギーを費やすようにはできていない</span></b>からです。得られるエネルギーはもっぱら生存戦略と生殖に消費されます。美味しいと評判の店で並んだり街中でフラッシュモブを始めたりすることはそこに含まれていません。</div><div><br /></div><div>個体の役割が高度に分化された超社会性生物として知られるアリでさえ、M-1の勝者を予測したりはしません。なんとなれば生存と繁栄に何ひとつ寄与するものではないからです。仮に予測どころかM-1に参加する強気なアリがいたとしても、これが例外中の例外であることに異論の余地はないでしょう。</div><div><br /></div><div>また中には桃から生まれた少年の供をして鬼退治に参加する危篤な動物もいますが、それは<u>生存を脅かす極めて高いリスクと美味しい団子が釣り合う</u>と考えるちょっとバカな例外であって、ふつうはやはり付き合いません。僕がサルなら群れにおけるボスとしての地位を見返りとして要求します。</div><div><br /></div><div>そう考えると、むしろ<b><span style="font-family: helvetica;">桃から生まれた少年の依頼を断るほうが生存戦略的に高リスクであると判断した可能性のほうがよほど高い</span></b>と言わざるを得ません。団子をもらえるだけましだというわけですね。</div><div><br /></div><div>ただヒトの場合は他の生物とちがってとにかくいろいろ複雑なので、純粋に生物としての戦略も多岐にわたります。とりわけ自身の価値を高めることは、生存と生殖に大きく寄与すると言ってよいでしょう。学歴を高めたり、容姿を磨いたり、社会的地位を獲得したり、スキルを身につけたり、ジムに通うことなんかはもちろん、推しに誰よりも課金することさえ究極的には生存戦略の一部であると見做せます。考え始めると切なくなってきますが、しかたがありません。</div><div><br /></div><div>生物としての天敵が存在せず、生命の維持が他の生物に比べて圧倒的に保証されている以上、本来であれば危険回避のために消費されるはずのエネルギーは当然、他の生物ならエネルギーを振り分けるはずのない行動に回されます。そこで初めて、「今までやってこなかったことにチャレンジする」という姿勢が意味をもってくるのです。</div><div><br /></div><div>しかし実際のところ、これは魅力を高めることにはなっても、生命の維持に直結するわけではありません。チャレンジしなくても生きることそのものに支障はないという状況においては、必要性がそこまで高くないのです。</div><div><br /></div><div>新しいことにチャレンジするよりもすでに経験済みのことを強化する、具体的には例えば推しにさらなる課金をすることと比較できてしまうくらいには、必要性が低い。腰が重くなるのも無理はありません。</div><div><br /></div><div>何でもそうですが、個人的にはまずごく小さなことからチャレンジするのがよいと思います。具体的にはうな重を並から特上へランクアップするようなことです。何にもならないと言えば何にもなりませんが、今までしたことがないなら条件はクリアしているし、経験値も上がります。そしてその経験値がいずれ、エアギター選手権に出場することにつながっていかないとも限りません。千里の道も一歩からです。<b><span style="font-family: helvetica;">まずはうな重あたりから始めてみてください。</span></b></div><div><br /></div><div>もしすでに特上がデフォルトだったらすみません。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. ヒトにかぎらずおよそすべての生物がそれまで経験していない新しいことにエネルギーを費やすようにはできていないからです。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: left;">その411につづく! </div><div style="text-align: left;"><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-78803588971752506562023-12-08T20:56:00.001+09:002023-12-08T20:57:52.638+09:00小さなネジの職場放棄は何を意味していたのか<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj3R_SEiQUSEzcJdsCp5JnqiLLLiW5BsY0O5HuydQxLxP2ISNgCFArOKWYTPI7yMlWv20YGDpVLl9fNdlWCogL1vQliYITnwEHJfKFybdbhctHqPO4GQkgiKOzWUeL_J6IFT3Ks-Ep6wcZjpStRNXfeiQ8K45nKlLgR8GNlkd-eGtVz0Leb5CkZ-PsinIo/s4032/IMG_2687.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj3R_SEiQUSEzcJdsCp5JnqiLLLiW5BsY0O5HuydQxLxP2ISNgCFArOKWYTPI7yMlWv20YGDpVLl9fNdlWCogL1vQliYITnwEHJfKFybdbhctHqPO4GQkgiKOzWUeL_J6IFT3Ks-Ep6wcZjpStRNXfeiQ8K45nKlLgR8GNlkd-eGtVz0Leb5CkZ-PsinIo/w400-h300/IMG_2687.JPG" width="400" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><div>そのとき、ぽろりと眼鏡が落ちたのです。</div><div><br /></div><div>目がいい人にはわかりづらいかもしれませんが、眼鏡はふつう、ぽろりと落ちることはありません。足首をつかまれてブンブン振り回されたとしても、頭に血がのぼるだけで眼鏡が飛んでいくことはおそらくないでしょう。ましてやただ立っているだけでぽろりと落ちることはまずありません。</div><div><br /></div><div>それが落ちたのです。拾い上げて見るとレンズとつるが別々のパーツに分離してしまっています。そしてその両者をつなぐはずのネジがない。なぜいきなりネジが消失するのかさっぱりわかりませんが、とにかくない。損傷しているわけではないけれど、ネジがなければどのみち使えません。</div><div><br /></div><div>そしてこれまた目がいい人にはわかりづらいと思いますが、このネジは異様にサイズが小さく、全長5ミリもありません。指でつまむにも苦労するほどの小ささです。ピンセットの方が圧倒的につまみやすい。日常生活で使われるネジとしてこれが最小なんじゃないだろうか。</div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjudVy2VnlhI42we8tx155pgtEvG7pwKycMngfpFGm4Bhx9as2a0Ihh9HE9y5uwHjpl6WZuKoRTpAcmg2lzVypGNx9Mnah6MTU9q-kvVira5FUNEH39-OeFt1dhNfPiEDsbpvVLY9F_1_86DxpBUmB2UlwSpiPh5zqJfakoW3whHtM6LDq4l11pqLS7n3s/s4032/IMG_2711.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em; text-align: center;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjudVy2VnlhI42we8tx155pgtEvG7pwKycMngfpFGm4Bhx9as2a0Ihh9HE9y5uwHjpl6WZuKoRTpAcmg2lzVypGNx9Mnah6MTU9q-kvVira5FUNEH39-OeFt1dhNfPiEDsbpvVLY9F_1_86DxpBUmB2UlwSpiPh5zqJfakoW3whHtM6LDq4l11pqLS7n3s/w400-h300/IMG_2711.jpg" width="400" /></a></div><div></div><div><br /></div><div>それが今、床のどこかに転がっている…これはもう…見つけ出すのはムリだ…とあきらめかけたとき、タケウチカズタケが「あった」と指に乗せたネジを差し出すのです。その場にいた人々の尽力と奇跡にも似た幸運によって、眼鏡はすぐに修復されました。見つけてもまたすぐ落として失くしそうなほど小さなネジですよ!</div><div><br /></div><div>なぜタケウチカズタケがいるかというと、そこが<a href="http://haremame.com/">晴れたら空に豆まいて</a>のステージ上であり、もう目前に迫るライブのリハ真っ最中だったからです。</div><div><br /></div><div>なぜ貴重なリハの時間を極小のネジのために数人がかりで浪費しなくてはならないのか、見つかったからいいものの見つからなかったら十数分後にオープンが迫るライブをどうしのぐつもりだったのか、というかそもそも<b><span style="font-family: helvetica;">一体なぜこのタイミングで自然に分解などするはずもない眼鏡がいきなりぽろりと分解するのか</span></b>、近々によくないことが起きる前ぶれとしか考えられません。まさかライブ中に何か…</div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjbu7Uhf802j94XtWr4Agxx7LH3j71hxxHSjpbMjIdOsSLLvpJ4IcRiYDSk9cduOAU7T0UKK2aeA15GsiOyBOfKVNAt5YkshLedERqh88VaD91C1S0S_BHhY8wuofkRz4_hljvwPDksdN00sfurk1Npm8QSz-e4ZBmSKjbJn8cNEjsH8MYsRDRif2H00a4/s1024/IMG_2698.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="768" data-original-width="1024" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjbu7Uhf802j94XtWr4Agxx7LH3j71hxxHSjpbMjIdOsSLLvpJ4IcRiYDSk9cduOAU7T0UKK2aeA15GsiOyBOfKVNAt5YkshLedERqh88VaD91C1S0S_BHhY8wuofkRz4_hljvwPDksdN00sfurk1Npm8QSz-e4ZBmSKjbJn8cNEjsH8MYsRDRif2H00a4/w400-h300/IMG_2698.JPG" width="400" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">相変わらず写真がリハのしかない</div><div><br /></div><div>と、じつは人知れず戦々恐々としていた <a href="https://diagostini.blogspot.com/2023/10/agloe-and-night-2023.html" target="_blank"><b><span style="font-family: helvetica;">アグローと夜 2023</span></b>@代官山 晴れたら空に豆まいて</a> は<b><span style="font-family: helvetica;">びっくりするほど何ごともなく</span></b>、大盛況のうちにぶじ幕を下ろすことができました。ありがとうありがとう。</div><div><br /></div><div><div>平日のわりと早い時間スタートにもかかわらず、思いのほか多くのみなさまにご来場いただいたばかりか、近年稀に見る雰囲気の良さで、<b><span style="font-family: helvetica;">終演後はまるで披露宴のようでした。</span></b>ライスシャワーが降り注いでいたような気がするくらいです。</div><div><br /></div><div>今回も一人一人お話させてもらったけど(お待たせして申し訳ない…)、いつになく初めましての人が多かったのもうれしい驚きです。思いきってやることにして本当によかった。</div><div><br /></div><div>印象的だったのは、キッチンがてんてこまいになるほど、フードの注文がたくさんあったことです。この事実ひとつとっても、イベントそのものを丸ごと楽しんでもらえたことがすごく良くわかります。<b><span style="font-family: helvetica;">終演後に食べたいとお願いしていた僕の分が危うくなくなるところだった</span></b>そうなので、尋常ではない。スタッフのみなさんもよろこんでくれて、僕とタケウチカズタケが何かこう善行を施したかのような、終始温かい空気に包まれておりました。</div></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjKZ8nvV0pAyM-5183OoAvO87Qlcg7Jj0mofW6X9jGiyX-DAAxT4CFqAYAc6W9Anw3PHJRCK2aY-ebPszBiakidcMfc5rwamxN8D8IQ-zb9ec99UTANuiRddjo7MGfE_K7X2mkcgO2kvDEPmqjRKAW1fWooR168E8rQhe9vAXgFl_ug4eZxrGATjRArKyI/s4032/IMG_2700.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjKZ8nvV0pAyM-5183OoAvO87Qlcg7Jj0mofW6X9jGiyX-DAAxT4CFqAYAc6W9Anw3PHJRCK2aY-ebPszBiakidcMfc5rwamxN8D8IQ-zb9ec99UTANuiRddjo7MGfE_K7X2mkcgO2kvDEPmqjRKAW1fWooR168E8rQhe9vAXgFl_ug4eZxrGATjRArKyI/w400-h300/IMG_2700.jpg" width="400" /></a></div><div><div><br /></div><div>それもこれもすべて、本当に何もかも常に低体温のわたくしを支えてくれるみなさまと、御大タケウチカズタケのおかげです。この夜の温かさは、カズタケさんと晴れ豆スタッフが古くからの付き合いで言わずとも通じるものがあったこととも大いに関係があります。そりゃごはんも食べたくなるし、美味しいわけだし、楽しくなるというものです。とにかく大団円だったと拡声器で叫びたい。</div><div><br /></div><div>本当にありがとう。そしておつかれKBDG。またお目にかかる機会が巡ってきますように。</div><div><br /></div><div>唯一気になるとすれば開演直前にぽろりと落ちたあの小さなネジのことです。あいつの突然の職務放棄は何を意味していたんだろう?</div></div><div><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-41739956505958225922023-12-01T19:50:00.001+09:002023-12-01T19:50:00.261+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その409<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjaKLyV6nK59qbe71bmXaizJzzBwtayHq78HMPd-SfaEnHlAiX8jZsmuL4wt_UdPaEwHQvcArz2p4EhRpvOQvhiqDjKLmm6aQOi2Le9OlP-kWozlA8nKyncLCLz8TNr0pIuGKrElVviElZssaCvW_tZNb4rm0WJS1I6lhNWEYfzfLgKwHpscVflts2LizQ/s4032/IMG_2595.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjaKLyV6nK59qbe71bmXaizJzzBwtayHq78HMPd-SfaEnHlAiX8jZsmuL4wt_UdPaEwHQvcArz2p4EhRpvOQvhiqDjKLmm6aQOi2Le9OlP-kWozlA8nKyncLCLz8TNr0pIuGKrElVviElZssaCvW_tZNb4rm0WJS1I6lhNWEYfzfLgKwHpscVflts2LizQ/w400-h300/IMG_2595.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>はいからさんが盗塁さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. 新しいノートの1ページ目で失敗したとき、自暴自棄にならないために、気持ちのザワつきをやり過す良い方法はありますか?</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>これまた深みのある質問ですね。<b><span style="font-family: helvetica;">人生とちがってやり直そうと思えば数百円でやり直せてしまう</span></b>あたり、人としての本質的な何かを試されているようです。</div><div><br /></div><div>目を閉じれば堆く積まれて聳え立つノートの山がありありと脳裏に浮かびます。これまでにいったい何冊分の1ページ目を失敗してきたのか、今さら数えてみる気にもなれません。実際にノートがあろうとなかろうと、僕らの日々には常に「新しいノートの1ページ目」がついて回るのです。</div><div><br /></div><div>何しろ1ページ目というのは、ページだけでなくそもそもノート全体が無垢です。それは言ってみれば白く光り輝いている天使に初めての刺青を彫るみたいなことでもあります。全身が刺青まみれの天使なら僕だって気にせずひとつ彫ってやろうと腕まくりをするでしょうが、最初となるとさすがに二の足を踏まざるを得ません。<b><span style="font-family: helvetica;">1ページ目を失敗するというのはつまり、これまで一度も刺青を入れたことのない天使の腕に</span></b> <span style="color: #990000; font-family: helvetica;"><b>PEACE</b></span> <b><span style="font-family: helvetica;">と彫るつもりがまちがえて</span></b> <span style="color: #990000; font-family: helvetica;"><b>PIECE</b></span> <b><span style="font-family: helvetica;">と彫ってしまうようなこと</span></b>なのです。これがいったいどれほど重い罪になるのか、想像してみていただきたい。ちょっと手を加えて <span style="color: #990000; font-family: helvetica;"><b>ONE PIECE</b></span> にしてしまえば<u>単なる欠片からひとつなぎの大秘宝にランクアップできる</u>ので多少は緩和される気がしないでもないですが、いずれにしても<b><span style="font-family: helvetica;">何でだよ</span></b>という誹りを免れることはできません。<span style="font-family: inherit;">というか天使って怒るんだろうか…。</span></div><div><br /></div><div>幸いノートは天使ではないので、仮に失敗しても地獄の懲役3兆年みたいなことにはなりません。がっかりするだけです。こうなると<b><span style="font-family: helvetica;">天使の腕に初めての刺青を彫ってミスるよりましだ</span></b>と考えるだけでもかなり有効な気がしてきます。</div><div><br /></div><div>本当は人生の教訓になりそうとかしゃらくさいことをあれこれ考えてたはずだったんだけれど、気づいたらこんな結論になっていたので、これはもうこれでいいということにしましょう。温めた他のアイデアがどうでもよくなるくらいだし、ひょっとするとこれが最適解なのかもしれません。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. 天使の腕に初めての刺青を彫ってミスるよりましだと考えてください。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その410につづく!</div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-79020854786288491432023-11-24T19:20:00.001+09:002023-11-24T19:20:00.141+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その408<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj4PtX1mRyvbTayotvSstxUAcO6rskFQC976U0QrbmOi2Cnw8a_YYDxp4cp9wHFsh9aLYP9z6lJ5J2iqSudLFz_YgwPU64rJeU4tYR9kQk6sJiMoJ4SuA4h01eyNcwncpv4CWjBLuKFKvzz9DSLqbxTNzn4NbVRp6eVPTXjyW2OS3_hUii-fV1BohQcvv0/s4032/IMG_2582.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj4PtX1mRyvbTayotvSstxUAcO6rskFQC976U0QrbmOi2Cnw8a_YYDxp4cp9wHFsh9aLYP9z6lJ5J2iqSudLFz_YgwPU64rJeU4tYR9kQk6sJiMoJ4SuA4h01eyNcwncpv4CWjBLuKFKvzz9DSLqbxTNzn4NbVRp6eVPTXjyW2OS3_hUii-fV1BohQcvv0/w400-h300/IMG_2582.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>銀河鉄道モニョるさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. 唐揚げのムネ肉を許せる人間になるにはどうしたらいいでしょうか?</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>思えば鶏のムネ肉はじつに不遇な部位です。こうするとパサつかない!とか、こうするともっと美味しくなる!と加工後を持ち上げられることはあっても、加工前のすっぴんでちやほやされることはまずありません。生まれながらにして将来のスターダムが約束されているモモ肉に比べると、著しく不均衡な扱いです。磨けば光るのは確かだし、それはそれで身につまされてグッとくるけれども、不断の努力を積み上げてもまだモモ肉の圧倒的スター性に匹敵するとまでは言い切れないあたり、ぶさいく村の住人である僕としては落涙を禁じ得ないものがあります。<b><span style="font-family: helvetica;">鶏肉の話とはいえ、他人事ではない。</span></b></div><div><br /></div><div>モモ肉がイケてる、というのはわかります。実際、モモ肉はイケている。それはもう、悲しいほど厳然たる事実だし、ぶっちゃけ僕も大好きです。イケメンには見るだけで得られる滋養があります。その点に異存はありません。</div><div><br /></div><div>しかしムネ肉が許せない、というのは100%とばっちりです。自身の肉、というか身に置き換えてみるとわかりますが、その理屈でいくと<u>吉沢亮とか平野紫耀がモモ肉だった場合、ムネ肉である僕らはただムネ肉であるというだけで存在を全否定される</u>ことになります。モモ肉が好きなら素直にモモ肉の話をすればいいのに、なぜわざわざ無関係の僕らムネ肉を引き合いに出して全否定されなくてはならんのか、これがとばっちりでなくて一体何なのだと断固たる態度で強く抗議せざるを得ません。こうなるともはや我々の明日を賭けたレゾンデートルの問題であって、唐揚げどころの話ではない。</div><div><br /></div><div>それでもなお許せない、あくまで堅固な向きもあるでしょう。それならそれで仕方がありません。許さなくてもいい。ただ、せめてその代わりに、好きなモモ肉の話をしてほしい。モモ肉とムネ肉が並んでいたらムネ肉に舌打ちをするのではなく、モモ肉を殊更に讃えてほしい。それだけで僕らムネ肉は救われるものがあるのです。</div><div><br /></div><div>ここにはおそらく、鶏肉だけにとどまらない、重要な教訓があります。なんとなれば<b><span style="font-family: helvetica;">何かを讃えるために、別の何かを否定する必要などない</span></b>からです。</div><div><br /></div><div>好きなものが尊いのは、そうではない比較対象があるからだろうか?いいえ、そうではないはずです。愛する人が愛おしいのは、嫌いな人がいるからでは絶対にない。ですよね?</div><div><br /></div><div>だとすれば必要なのはひたすらモモ肉を讃えること、ただそれだけです。食べてみたらムネ肉でガッカリするかもしれないけれども、そこでムネ肉を叩くのではなく、改めてモモ肉の偉大さを文字どおり五臓六腑で実感すること。世界がハッピーであるために求められるのはまさしくこういう姿勢であると、ムネ肉の代理人たる僕は声を大にして訴える所存です。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. むしろモモ肉の偉大さを讃えましょう。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その409につづく!</div><div><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-80214830799884270042023-11-17T20:21:00.000+09:002023-11-17T20:21:02.487+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その407<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiwecjeLyMevi4fueK9vwTZqPCYJK0zWK72n4skCGP9qy7d-VFT3psBrd2nxHgTsAZFOOGjZyJNpF7WaYXyXd4jUjiD-D84mdHD2JnOqnctboITK67w9oe0kYDcna0FoUo9RRrfYzjecxCgoCMQRw_925bQpvZ24XHzetrVAa6KE8vjSBV3k5sgZhHh7d4/s4032/IMG_9763.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiwecjeLyMevi4fueK9vwTZqPCYJK0zWK72n4skCGP9qy7d-VFT3psBrd2nxHgTsAZFOOGjZyJNpF7WaYXyXd4jUjiD-D84mdHD2JnOqnctboITK67w9oe0kYDcna0FoUo9RRrfYzjecxCgoCMQRw_925bQpvZ24XHzetrVAa6KE8vjSBV3k5sgZhHh7d4/w400-h300/IMG_9763.JPG" width="400" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">ディズニー食堂</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ププッピドゥー・センターさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. 最近いろんなものが欲しくなってしまって、どんどん買って物が増えてまた欲しくなって、きりがなくて困っています。物欲とはどのように付き合っていけばよいのでしょうか…?</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>物欲はホントに厄介ですよね。喉から手が出るほど欲しかったのに、いざ手に入れたら安心しきってそのまま放置したりして、だったら何故あんなに欲しがっていたのかと自分でも首を傾げながらまた別の何かをポチる始末です。物欲のあまりない人がめちゃめちゃ大人に見えて、ちょっとコンプレックスを抱いていたところあります。</div><div><br /></div><div>しかしそんなこんなでそれなりに歳を重ね、以前に比べると物欲も落ち着いてきた僕も今では印象がだいぶ変わりました。物欲の低下は却ってマズいかもと考えているくらいです。</div><div><br /></div><div>これは実際に多くの先輩方を観察して得た個人的な結論ですが、何が欲しい、何をやりたい、何を食べたいといったさまざまな欲求は、度を越さないかぎりすべて心身の健康に直結します。ぶっちゃけ食べ物に気を配るよりはるかに大きく寄与しているとおもうし、その確信は年々深まるばかりです。溌剌としている人は幾つになっても何らかの欲求を常にアイドリングさせています。この違いは本当に大きい。</div><div><br /></div><div>若くありたいとかそういう話ではもちろんありません。そりゃそのほうがいいわいなとは思うけど、歳をとること自体に抵抗は全然ない。そうではなくて、あくまで現在に視座を置いて心身のハリを保つ紳士淑女でありたいと考えたときに、もろもろの欲求が大きな意味を持ってくるのです。どちらかといえば凛としていたいという感じですね。</div><div><br /></div><div>こうした観点からすると、<b><span style="font-family: helvetica;">物欲もまた正義であり、百薬の長であり、風船にとっての空気です。</span></b>適度であれば浮きもするし弾みもしますが、抜けると萎んであっという間にしわしわになります。大事にしなくてはいけません。</div><div><br /></div><div>ただし、日々のストレスを物欲に置き換えたり、執着しすぎている場合には注意が必要です。これも風船の空気と同じで、ふくらみすぎると当然、破裂します。大事にするというのはつまり、萎んだり割れたりしないようにという意味です。</div><div><br /></div><div>きりがなくて困るくらいであれば、それはむしろアドバンテージだと僕は思います。ぜひそのペースで無理なく最後まで駆け抜けてください。栄光のゴールまではまだ50年以上あるかもですが、いずれにしても先は長いです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. 物欲は百薬の長です。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その408につづく!</div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-73261587546516729382023-11-10T16:10:00.001+09:002023-11-10T16:10:55.113+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その406<div><br /></div><div>先日ふと気づいて戦慄したのだけれど、今を去ること4年前、2019年はこのブログを10回しか更新していません。10回というと、ひと月に一度もなかったことになります。</div><div><br /></div><div>思い返してみればこの年は<a href="https://diagostini.blogspot.com/2019/09/blog-post.html" target="_blank">うちの人が店をオープンした</a>年であり、またその当人が一時的とはいえ車椅子生活に突入したこともあってわりとしっちゃかめっちゃかではありました。しかしそれを差し引いても何かしらの表現活動をしている人の更新頻度ではない。いちばん驚いたのはよりによって<b><span style="font-family: helvetica;">ツアーの開催が事後報告だった</span></b>ことです。そんなことある…?</div><div><br /></div><div>それでなくとも活動体温の異常に低い僕にとって考えうるかぎり最大のニュースがこんな体たらくなので、質問箱に至ってはなんと<u>1回</u>しか更新されていない有様です。前年末には例のキャンペーンできっちり質問を徴収していたので、つまりこの年にあった質問はほとんど手付かずである、ということになります。</div><div><br /></div><div>とうに愛想を尽かしてすでにここには来られないみなさまも多くおられるとおもいますが、せっかくなので在りし日を偲ぶようにしんみりと、あのころいただいた質問にもお答えしていきたいとおもいます。<b><span style="font-family: helvetica;">ほんとすみません。</span></b></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjUwUDFY3f6xNZleKV1d_OdwGgMhvN76Z1VoQ5rVjiTubnm0zKRBfwkaFOHvwEEjmk12_xBkz_ph3D51PLDe_4TmiGxMh_mBZdBPFFzKSXRLUJmStXQEDVpXnZfMnV1e57UJeD8HhW3jvO9ASg20k8mHNld5xO54YM5EbSRXi4vRJ7NddeakUBSyo1c2SQ/s4032/IMG_2388.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjUwUDFY3f6xNZleKV1d_OdwGgMhvN76Z1VoQ5rVjiTubnm0zKRBfwkaFOHvwEEjmk12_xBkz_ph3D51PLDe_4TmiGxMh_mBZdBPFFzKSXRLUJmStXQEDVpXnZfMnV1e57UJeD8HhW3jvO9ASg20k8mHNld5xO54YM5EbSRXi4vRJ7NddeakUBSyo1c2SQ/w400-h300/IMG_2388.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>おしゃれドロンボーさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><b><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;">Q. ダイゴさんは、幼い頃の不思議な記憶はございませんか?自分は自我が芽生えた瞬間?を覚えています。PCのブルースクリーンの様な背景に親兄弟含むいろんな人の静止画がブラクラの様に流れ、一瞬のブラックアウトのあと、自宅に飾っていたクリスマスツリーを目にしたのを覚えています。その瞬間に自分が自分であると認識しました。同じ様な経験の人がいないか友人に聞いてみましたがゼロでした。</span></b></div><div><br /></div><div><br /></div><div>そういえば以前にも<a href="https://diagostini.blogspot.com/2020/12/306.html" target="_blank">前世と思しき記憶のある方から質問をいただいた</a>ことがありましたけれども、そんなのも含めた「不思議な記憶」シリーズはいいですね。説明できない不可解な記憶を持っている人、じつは意外といるんじゃないだろうか。機会があれば人に尋ねてみたいことのリストにこれも加えておきましょう。</div><div><br /></div><div>おしゃれドロンボーさんの「自我が芽生えた記憶」も相当ユニークというか、どちらかというとシェアしづらいイメージでありながら妙にリアルな質感があって、確かにこれは自我の芽生えとしか言いようがなさそうです。<u>タグを閉じ忘れてそのまま表示されてしまったHTML</u>みたいなエラー感あります。こういう記憶は僕もないです。</div><div><br /></div><div>不思議な記憶はあります。いちばん古いのは、以前にも書いたような気がしますが<u>虹の上を滑り落ちる魔女を見た</u>記憶です。6歳とか7歳くらいのことだったと思う。夢でのイメージが強烈に残っていたとかそういうかんじではなく、雨上がりの夕暮れに自宅の玄関を出たら大きな虹がかかっていて、その上をスイーッと魔女が滑り落ちていくのをはっきりと見た、そういう記憶です。びっくりしすぎて腰が抜けたのを今でもよく覚えています。</div><div><br /></div><div>いくらなんでもファンシーすぎるから魔女なんかではもちろんなかったろうし、何か黒っぽいもの、たとえばカラスがちょうど虹の弧に沿って移動した可能性なんかの方がよっぽど高い。ただ当時の僕はそれを完全に魔女と認識してしまったので、どうあれ今も記憶は鮮やかに魔女のままです。そして実際のところ、<b><span style="font-family: helvetica;">魔女ではないにしろ虹を滑り落ちたやつがいた可能性を今も捨てていません。</span></b>なんとなればたとえ錯覚であってもそれを証明することは誰にもできないからです。不思議、と言える所以ですね。</div><div><br /></div><div>同じように、すごく大きな宇宙船のような楕円形の光を見た記憶もあります。これも雲と光の按配で一蹴できそうな話ですが、僕の記憶ではそうなっていません。一面に薄く敷き詰められていた雲の裏で巨大な光が鯨のようにゆっくりと移動していました。知識もへったくれもないころなので、待てよ、あれまじでなんだったんだ、と首を傾げたのはもうすこし後、物心がついてからになります。</div><div><br /></div><div>あとこれは一人暮らしを始めたあとなのでかなり大人になってからですが、それゆえに却って上記の二つよりもはるかに不可解だと今でも考えているのは、その時間その場にいるはずのない妹の姿を見かけて追いかけた記憶です。いわゆるドッペルゲンガーですね。説明すればするほど見間違いであっさり片付けられるので詳細は省きますが、正直あれほど鮮明に、ないはずのものを見た記憶は人生でほかにありません。とにかく今に至るまでありとあらゆる確信に満ちて揺るがないので、気味が悪いとしか言いようがない。妹の身に何か起きるのではないかと長いこと心配していましたが、今では立派な3児の母です。何事もないにも程がある。本人には今も話していません。</div><div><br /></div><div>とはいえいずれにしても心的な体験という感じではないから、厳密には記憶のレイヤーがちょっと違うかもしれません。不思議にもいろいろあるものだ。</div><div><br /></div><div>そういえばうちの父は子どものころ、病気で死にかけたときに奇妙な川(流れているのは銀色の何かで水ではなかったらしい)を渡りかけて引き返したことがあるそうですが、そもそもオカルト的なものを1ミリも相手にしない人なので、これなんかは同じレイヤーに属する記憶と言えそうですよね。ちょっとうらやましい。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><b><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;">A. あるっちゃあるけど厳密にはなさそうです。</span></b></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その407につづく!</div><div><br /></div><div style="text-align: left;"> </div>Unknownnoreply@blogger.com6tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-7287487363990227282023-11-03T19:08:00.001+09:002023-11-03T19:08:00.131+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その405<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhGBlB_KsKMmxgieH5aq1JjFZTIjftJQhKMJJqarDREIV-ZIcQ5p5lZ5AKKiX9FKJRTJNeXmQ30_-zFnisQr7T_CIXjoGykIwcVISaF7iq0O2CCFL_uzg657l4bVwMHPN2NP4IiBovQQ4NWawL3MfwgqdGUp2aJ_A8RxDLX13IgqsFyB3o9oVM13DAW6kc/s4032/IMG_2377.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhGBlB_KsKMmxgieH5aq1JjFZTIjftJQhKMJJqarDREIV-ZIcQ5p5lZ5AKKiX9FKJRTJNeXmQ30_-zFnisQr7T_CIXjoGykIwcVISaF7iq0O2CCFL_uzg657l4bVwMHPN2NP4IiBovQQ4NWawL3MfwgqdGUp2aJ_A8RxDLX13IgqsFyB3o9oVM13DAW6kc/w400-h300/IMG_2377.JPG" width="400" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">張り合う2枚</div><div><br /></div><div>メトロノーム注意報さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. 幼少期や若い頃の苦い経験や後悔を思い出す度に、反射的にこれを振り切るべく「ハッ!」と小さく声が出てしまいます。ザゼンボーイズの向井秀徳の演奏前の掛け声が最も近しいです。いつかは治るだろうと放置していましたが、歳を重ねた40歳でもなかなか治る気配がありません。人生の先輩であるムール貝博士も、この様な現象はありますでしょうか。また、この発作的な反射行動を治すにはどうしたら良いでしょうか。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div><a href="https://diagostini.blogspot.com/p/blog-page.html" target="_blank">ムール貝博士</a>の、と銘打っておいてなんですが、博士は他人に対して微塵も興味がなく、また彼の辞書には苦い経験も後悔も一切存在しないので、助手である僕が代わりにお答えしましょう。</div><div><br /></div><div>思い出したくないこと、僕も山ほどあります。いずれ減るものだとばかり思っていたのに、今では量産体制がすっかり整っていて、ベルトコンベアで等間隔にせっせと運ばれてくるイメージです。</div><div><br /></div><div>それでいて未だに僕はこいつの対処法を知りません。人生の折り返し地点も過ぎたんだし、いいかげんどうにかできたらいいのに、全然できません。今日も先週と同じように、1年前と同じように、5年前と同じように、10年前と同じように、わああと塞ぎこむだけです。われながらかわいそうなことだとおもう。</div><div><br /></div><div>なので反射的とはいえ、この手の心理的トラブルに対処すべく自然と身についたある種のルーティンは、むしろ効果的で何なら推奨されてもよいのではという印象があります。少なくとも僕は治す必要性をまったく感じません。それは<u>自らの経験が培った立派な盾であり甲冑であり、財産のひとつである</u>と言うべきでしょう。</div><div><br /></div><div>向井秀徳の掛け声にしても、バド・パウエルの悪評高い唸り声にしても、それらはたぶん跳躍する前の助走みたいなものであって、比類ないパフォーマンスもそこから引き出されているのかもしれません。同じようにハッ!と小さく声を出すことで苦い記憶をどうにかこうにか飛び越えられているのだとしたら、それもやっぱり助走だし、明らかに有用な反応である、と後方で飛び越えられずに転倒して砂まみれの僕は考えます。</div><div><br /></div><div>もちろん、不意に反応が出てしまって忸怩するきもちはよくわかります。でもそれは<b><span style="font-family: helvetica;">しゃっくりやくしゃみも同じ</span></b>です。すっかり忘れていた用事を思い出して思わず声が出ることもあります。大事なのはあくまで目の前に横たわる苦い記憶を飛び越えることであって、それに伴う望まぬ反応をなくすことではないはずです。それよりもサッと飛び越えて、またもや後方で砂まみれの僕に手を貸してください。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. それはむしろ立派な防具です。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: left;">その406につづく!</div><div style="text-align: left;"><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-9822846080556204052023-10-27T19:14:00.005+09:002023-10-27T20:10:32.776+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その404<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg2asb-U9hOiGwPGCFS9Ly_7PXjoOIuzFtUPPLWBDNOKa0BejUJdcsAakB6WU4FUMc4DZeiMzIgAlNWL6GibDQEsIYTb-gNSmWp-GV8BOsqRtCT-zROoXuV-A95hJlJuyJFjHRCq6FwKvsZcDZ_ledClISGSKYRSo2dM6MRTrOZUtAVxeXDSyXgYIVuTvE/s4032/IMG_2421.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg2asb-U9hOiGwPGCFS9Ly_7PXjoOIuzFtUPPLWBDNOKa0BejUJdcsAakB6WU4FUMc4DZeiMzIgAlNWL6GibDQEsIYTb-gNSmWp-GV8BOsqRtCT-zROoXuV-A95hJlJuyJFjHRCq6FwKvsZcDZ_ledClISGSKYRSo2dM6MRTrOZUtAVxeXDSyXgYIVuTvE/w400-h300/IMG_2421.JPG" width="400" /></a></div><div><br /></div><div>スタンドバインミーさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. 遠距離恋愛をしていますが毎回自分が行ってる事に疲れてしまいました。私が実家暮らしなので泊まれないのがこうなった原因ではありますがどうしたら良いのでしょうか。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>単純に考えれば<b><span style="font-family: helvetica;">家を出るなり</span></b><b><span style="font-family: helvetica;">結婚するなり</span></b><b><span style="font-family: helvetica;">したらいいじゃないか</span></b>で扉をピシャリと閉めても良さそうな話ですが、ここはひとつそうもいかない何らかの事情があるという前提で考えてみましょう。</div><div><br /></div><div>疲れてしまった、と言えるのはパートナーの存在が日常かつ当たり前になっているからです。週一にしろ月一にしろ、そんなにしょっちゅう会わなくても絆は失われないという無意識かつ<u>一方的な信頼</u>がここにはあります。少なくとも良い関係を築いているからこその正直で率直な印象ではあるでしょう。</div><div><div><br /></div><div>疲れてしまうのはすごくよくわかるし、そりゃそうだよなと僕もおもうんだけど、とはいえここはどうしても、パートナーさんの側に立って考えてしまいます。なんとなればこの状況では、たとえこの先いっしょに暮らすことになったとしても、やっぱり同じ理由で一方的な信頼を持ち出されかねないからです。こうなると逆にパートナーさんにとっても見つめ直すいい機会かもしれません。どうしていきたいのか早急に二人で向き合うべき話であって、こんなところに相談している場合ではない。</div></div><div><br /></div><div>一方でこれがもし週末だけ通う別荘の話だったらこんなこと考えないだろうな、とも思います。そして実際のところ<b><span style="font-family: helvetica;">機能的にはほぼ別荘と同じ</span></b>です。何なら通うのに疲れることさえリッチマンの特権という気がしてきます。おまけに愛する人がそこで待っているとなったら幸福以外の何物でもありません。だとすれば<u>疲れようと疲れまいと定期的に通うことになっているラグジュアリーな別荘</u>として向き合うのが最適解ということになりましょう。</div><div><br /></div><div>生まれも育ちも大いに異なる赤の他人と同じ道を歩き続けるというのは、どうあれ生半可なことではありません。僕はうちの人と20年以上連れ添った今でもそれを肝に銘じています。最後まで常にアップデートし続けていく必要があるのです。まだいっしょになってもいないのだから長い目で見たら片腹痛いにもほどがある、と言うほかありません。</div><div><br /></div><div>この先の道をいっしょに歩いていきたいと思える人がいることと、それがいかに幸運で当たり前では全然ないことか、もう一度よく考えてみてください。いっしょにいたいけど疲れるのもなあ、と考える先に待つ未来など自明すぎます。今ならまだ間に合うはずです。たぶん。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. ラグジュアリーな別荘に通っていることにしましょう。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その445につづく!</div><div><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-74662135028619797812023-10-20T19:08:00.001+09:002023-10-20T19:52:56.119+09:00ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その403<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjDKHZvZ95_Cuo7ns-ocUcgsJRwCQ1syYYTN2m5rUv585Iag5hwVHKWLJs-Wo_ay_-4ir_7xvEL4hevwo2YJycdJ8TYyHw3Ho2oSHo0B6A6drxzQJnkhKl2BFTaAOYEupzlRFUrxaRtqhoR41-ARtZjOnFPINh0GOeWxjlr-YLIjl9vxodlytaoiyXSxA8/s4032/IMG_2247.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjDKHZvZ95_Cuo7ns-ocUcgsJRwCQ1syYYTN2m5rUv585Iag5hwVHKWLJs-Wo_ay_-4ir_7xvEL4hevwo2YJycdJ8TYyHw3Ho2oSHo0B6A6drxzQJnkhKl2BFTaAOYEupzlRFUrxaRtqhoR41-ARtZjOnFPINh0GOeWxjlr-YLIjl9vxodlytaoiyXSxA8/w400-h300/IMG_2247.JPG" width="400" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><div>エルム街のアコムさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>Q. 私にとって「詩を書く」という行為は、自分の核を表現することです。それゆえ、自分が消費されてしまうかもしれないのが怖く、書いた詩を人に見せることにまだかなり抵抗があります。でもこのまま自分のなかだけで抱え込んで死んでいくのも、なんだかなあという感じです。やはり作品を世に送り出すのは、消費される覚悟ができてからのほうがよいのでしょうか?</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div>ふむふむ。これはいつの時代にもあって尽きない悩みのひとつかもしれないですね。詩にかぎらず絵を描いたり歌ったりコスプレをしたりといった多くの表現でも当てはまるんじゃないだろうか?</div><div><br /></div><div><div>ただ昔からあれこれ発信しているわりにこれといって甲斐がない点では人後に落ちない僕からすると、消費されることを発信前に考えるのはやや勇み足、という印象です。なんとなれば消費されるためにはまず<span style="color: #990000;">①人に届く必要があります。</span>そしてよほどの天才でないかぎり、<span style="color: #990000;">②そう簡単には人に届きません。</span>さらに届いたとしても、<span style="color: #990000;">③是非なく素通りされることのほうが圧倒的に多い。</span><b><span style="font-family: helvetica;">仮に何かしらの結果を得ようとするならその行程はヒッチハイクそのものです。</span></b>運よく乗せてもらってもわりとすぐ降ろされてしまうこともあるだろうし、なんなら思いもよらない目に遭う可能性だってあります。そう考えるとハードルは高い…というか、絶対に目的地に辿り着くという強い意志がないかぎりむりだし、及び腰になるのは当然です。</div><div><br /></div><div>しかし一方で、段ボールの切れ端に詩を書いて路傍で掲げ、千差万別なドライバーたちの気を引くことだけが作品を世に送り出す唯一の方法なわけでもありません。道端に花を植えたり種を蒔いたりするようなやり方もあります。</div></div><div><br /></div><div>かくいう僕も<a href="https://note.com/kbdg/" target="_blank">noteに物語を</a>、<a href="https://www.instagram.com/skrikzk/" target="_blank">インスタに詩を</a>載せているけれども、これはまさしく花を植えるような感覚です。何とも思わない人もいれば、気づかずに踏んづけていく人もいるし、目に留めて愛でてくれる人もいるでしょう。それが花というものだし、一輪の花に過剰な期待をすることもありません。元気に咲いて、誰かの目を楽しませておくれと願うばかりです。ですよね?</div><div><br /></div><div>結局のところ消費される不安というのは、見返り(たとえば共感です)を求めることの裏返しでもあります。それ自体はぜんぜん悪いことではないし、なんなら多くの場合がそうかもしれないけれども、望んだだけの見返りが得られることなどまずないので、それが心をすり減らす原因のひとつになり得ることは確かです。</div><div><br /></div><div>なので僕としてはここで改めてなぜ作品を公開するのか、その理由を見つめ直してもよいとおもいます。もちろん自分のためでもあるし、見知らぬ誰かのためでもあってほしいけど、そのどこに重きを置くのか、ということですね。たとえば100人中1人が好意を持って受け入れてくれたとき、99人に否定されたと感じるだろうか、それとも1人に届いたと感じるだろうか?</div><div><br /></div><div>少なくとも僕は、まだ踏み出していない今この時点なら、考え方というか視点をそのまま反転させてもいいのではないかな、と考えます。つまり<u>消費されてしまうかもしれない</u>ではなく<u>誰かの糧になるかもしれない</u>というふうに。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><span style="color: #38761d; font-family: helvetica;"><b>A. 花を植えることから始めましょう。</b></span></div><div><br /></div><div><br /></div><div style="text-align: center;">*</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。</div><div><br /></div><div>dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>その444につづく!</div><div><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4023610839669173058.post-39634940915346055672023-10-13T19:23:00.001+09:002023-10-13T19:23:00.159+09:00アグローと夜(Agloe and Night) 2023のお知らせ、再び<div>そんなこんなで何やかんやあってどうにかこうにかツアーを終えてすっかりほとぼりも冷めた今もまだ屍のまま新たにお知らせするのはいささか憚られるものがありますけれども、<b><span style="font-family: helvetica;">「アグローと夜(Agloe and Night) 2023」</span></b>、<span style="font-size: large;"><u>最後にもう一度だけ開催</u>いたします。</span>場所は東京、代官山です。</div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjKFLsH9cvqJSDvb0xyQlg-KACkJuh7hQ_nDzvISt25eHBZpsPanXedTXTW-2X5wC899gwlr1T8akMpJZFuLFC0TEYZIUWOYrHC700TIbFFLZJyVCGLV8pylmd_aa6n8SBmMDMp_tM2NpxNBOsnUCxH7M-OeEdTl1kxuvF3eiA0CBbKVcrokBnE-i62LUo/s2075/AGLOE&NIGHT2023.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="2075" data-original-width="1500" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjKFLsH9cvqJSDvb0xyQlg-KACkJuh7hQ_nDzvISt25eHBZpsPanXedTXTW-2X5wC899gwlr1T8akMpJZFuLFC0TEYZIUWOYrHC700TIbFFLZJyVCGLV8pylmd_aa6n8SBmMDMp_tM2NpxNBOsnUCxH7M-OeEdTl1kxuvF3eiA0CBbKVcrokBnE-i62LUo/w289-h400/AGLOE&NIGHT2023.jpg" width="289" /></a></div><div><br /></div><div><div>タケウチカズタケ小林大吾</div><div><b><span style="color: #990000; font-family: helvetica; font-size: medium;">「アグローと夜(Agloe and Night) 2023」</span></b></div><div><br /></div><div><span style="color: #990000; font-family: helvetica;"><b>12/7(木) </b>代官山<b> 晴れたら空に豆まいて</b></span></div><div>OPEN 17:30 START 18:30</div><div>前売3,000 / 当日3,500(別途ドリンク)</div><div><br /></div><div>お問合せとご予約:晴れたら空に豆まいて <a href="http://haremame.com/howto/">http://haremame.com/howto/</a></div></div><div></div><div><br /></div><div style="text-align: center;"><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhheb_X2MkdVVb5lKWjpvKK89h2hX1vmFk6oXVH3V3KtiFwQbyNsTSe8No2UT58_j39LZWeKpBRniiAfqB38ueu2eTlWWFPJD-lFcdWvl_CszTiEPDXjHSQ2c-BJmvdUmT_5bOR7ykh93ECcKQwCQVencAamjV1V6YbkOeGDsVlfYJpFAwJ0w61w5gKGIY/s1024/IMG_1989.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1024" data-original-width="770" height="400" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhheb_X2MkdVVb5lKWjpvKK89h2hX1vmFk6oXVH3V3KtiFwQbyNsTSe8No2UT58_j39LZWeKpBRniiAfqB38ueu2eTlWWFPJD-lFcdWvl_CszTiEPDXjHSQ2c-BJmvdUmT_5bOR7ykh93ECcKQwCQVencAamjV1V6YbkOeGDsVlfYJpFAwJ0w61w5gKGIY/w301-h400/IMG_1989.JPG" width="301" /></a></div></div><div><br /></div><div>元から予定していたわけではありません。決めたのはツアーを終えたその帰路です。圧倒的多数の需要があったわけでもありません。ありませんが、やるとなったらやるのです。正直、<b><span style="font-family: helvetica;">数ヶ月とか数年のブランクがあるのに比べて3日連続でライブを終えた直後では僕としても決意のハードルが著しく下がっていた</span></b>という身もふたもない理由もないではないですが、やろうという話になるうちが華です。<b><span style="font-family: helvetica;">平日ど真ん中の木曜、しかも18:30スタート</span></b>の時点で相当な高さのハードルであることは本当に重々承知しております。心から笑顔になってもらえるように精一杯がんばるのでどうかどうか、万象お繰り合わせの上、御御足をお運びくださいませ……!</div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhYMkX2XYF2neMvM2WXJflURBbmf8RTt44jQviWQCiRv_iG9YRRF50PywFFH4ykUuqtT6RI9aVJlsXgTs28E2skLQcKChDUkol-yPlYVx2b6sKaQmTW5OJTqGMPCC8kb9mU7CMUnZuI-7qwqpEdmd1h7auH5aAmq-h3lHA_PoypwB4L7zFhohPJR5rDXHQ/s4032/IMG_1978.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="300" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhYMkX2XYF2neMvM2WXJflURBbmf8RTt44jQviWQCiRv_iG9YRRF50PywFFH4ykUuqtT6RI9aVJlsXgTs28E2skLQcKChDUkol-yPlYVx2b6sKaQmTW5OJTqGMPCC8kb9mU7CMUnZuI-7qwqpEdmd1h7auH5aAmq-h3lHA_PoypwB4L7zFhohPJR5rDXHQ/w400-h300/IMG_1978.JPG" width="400" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><span style="text-align: left;">ツアー限定アイテムも増産されるらしい</span></div><div><br /></div>Unknownnoreply@blogger.com0