2008年4月12日土曜日
ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その43
1ヶ月くらい前に名古屋を訪れたのですけども、そのときライブをしたK.D.Japonに、タカツキが1本のコード(正式名称を知らない)を置き忘れてきたのです。いろんな事情があって、巡り巡って、最終的になぜかそれが僕の手元に届いたので、こないだタカツキ先生をウチに呼びつけました。そこまではいいのです。
帰りぎわ、マンションの玄関まできて、出かける前の小学生のように忘れものがないかカバンの中を点検し(とにかくいつもいろいろなモノを忘れる人ですから)、さっきのコードも「あるある、ちゃんと入ってる」とうなずき、じゃあまたねと手をふって別れ、ひとり部屋に戻り、お茶をいれてフウと一息ついたら、さっき目視確認までしたはずの1本のコードがぽつんとテーブルに置かれていたので、さすがに僕もお茶をブーと吹き出しました。
というわけでそのコードは今も僕の手元にあるのです。
何しに来たんだ、いったい?
*
先日、ゲームを買ったのは "LocoRoco" 以来です、と書いたところ、LocoRocoの製作に関わったというゲームプログラマさんからおたよりいただきました。えー!スゴい!一時期は本当にずっとあのソフト1本で四六時中、右に左にぷよんぽよんやってました。おっぱいよりやわらかいゲームです。ヘンな言いかただけど、でもこれ以上的を射た説明はありません。プレイすればわかります。プレイと言ってもそっちじゃなくて、えーと、困ったな。
というわけで、歌舞伎町のタラちゃんさんからいただいた質問です(ペンネームはムール貝博士が適当につけています)。どうもありがとう!LocoRoco、好きです。
Q: アンジェリカの好きな場所ってどこですか?
「あれ?どしたのダイゴくん」
「やあ」
「なんでそんな挙動不審なの?」
「こないだあやうく地雷に巻きこまれるところだったんだ」
「だからへっぴり腰なのか」
「いや、否定してよ」
「否定って、なにを?」
「博士といっしょにしないでよ!とか、地雷なんか埋めないよ!とか」
「埋めないけど、ないかどうかまでは知らないよ」
「微妙に可能性をのこすなあ」
「地面のことまで面倒みきれないもの」
「ないんでしょ?」
「さあね。じぶんで調べればいいじゃない?神経質なんだから」
「じゃあそうするよ」
ザクザク
「フー!安心した」
「まさかホントに地面をほじくり返すとはね…」
「ぼかァやると言ったらやる男ですよ」
「バカな男」
「ほっといてくれ」
「ここ掘れワンワンてかんじ」
「うるさいな!」
「せっかく耕してくれたからなんか植えようかな」
「あいかわらずプラス思考だ」
「あたしのためにご苦労さま!」
「モロヘイヤなんかどう?」
「飢え甲斐がないなあ。なんかお似合いだけど。トマトにしようよ」
「サラッと聞き捨てならないことを…」
「明るいし、トマトはいざってとき役に立つしね」
「ああ…そうだったね…」
「じゃあ苗を買いにいこう!それとも種?」
「あのさ」
「なに?」
「質問がきてるんだよ」
「ああ、そうなの。そっか、だから来たんだ。はやく言えばいいのに」
「そうだね…」
「今回はなに?」
「えーと…」
「ちょっと待って、イゴール!イゴール!」
「なんでございましょう」
「ここ、トマト植えてくれる?」
「しょうちいたしました」
「ゴメン、なんだっけ?」
「好きな場所はどこかって」
「好きな場所?」
「好きな場所」
「ちょっとアバウトすぎない?それ」
「いいんだよ、布団のなかとか、壁と壁のすきまとか、そういうのでも」
「ダイゴくんといっしょにしないでくれる?」
「僕のことじゃないよ!」
「なんかこう、とくべつな場所ってことでしょう?」
「アンジェリカが行けばどこだって特別になるよ」
「そうだけど、うーん」
「皮肉の通じない人だ」
「あ、兼六園好き」
「兼六園?て日本庭園でしょ?」
「そうそう」
「また何ていうかずいぶん…アンジェリカっていくつなの?」
ドスッ
「失言でした」
「わかればいいのよ」
「みぞおちは勘弁してください」
「あたしはわるくない」
「だって…まさか日本庭園を挙げるとは思わなかったよ」
「そう?」
「わびさびってこと?」
「ハハハ!」
「なんで笑うの」
「バカじゃないの?」
「たしかにアンジェリカとわびさびってすごい違和感あるけど」
「日本庭園てね、ボンデージ(bondage)なの」
「ボンデージ?ってあのボンデージ?」
「そうだよ。他に何があるの」
「突飛すぎてついていけない」
「なにが?」
「発想が!」
「そんなことないってば」
「ぜんぜん意味がわからない」
「それはお気の毒」
「どういうこと?」
「まあいいじゃない。なんかもうめんどくさくなってきた」
「日本庭園がボンデージ??」
「その話はまた今度ね。質問なんだっけ?」
「好きな場所…」
「でしょ。じゃ兼六園」
A: 兼六園
*
そんな歌舞伎町のタラちゃんさんの1曲はもちろん、「アンジェリカ」ですね。どうもありがとう!なんだかんだで詩人の刻印(ほぼ)全曲レース、まだつづいています。ほとぼり、ちょっと冷めてますけども。
ボート 8
蝸牛 7
バミューダ 7
話咲く 7
紙屑 3
ユリイカ 3
アンジェリカ 3
腐草為蛍 2
*
明日はFNSR感謝祭@渋谷フライングブックスです。というのが本題のつもりだったんだけど、どこかで足を踏み外したようです。
dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)
その44につづく!
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