2008年12月16日火曜日
ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その75
今年も世田谷のボロ市に行ってきたのです。バザーみたいなてづくりグッズと本物の骨董品がいっしょに並ぶ、敷居の低さがとてもたのしい。じつは400年前からつづいているという、ヘンにディープな伝統をもつ催しなんだけど、なぜかその伝統をムキになって広めようとしているから、却って眉唾に感じられます。遊びに行く側はべつに伝統なんか気にしていないのだ。ヘンといえば、そうそう、ヘンな色の茶碗を買った。
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以前にも質問をいただいた富夫とジュリエットさんから質問です。(ペンネームはムール貝博士が鼻をかみながらてきとうにつけています)そのときにもたしか書いた気がするけれど、彼は今年の年賀状(2008年)を手にした数少ない(ほんとうに数少ない)ひとりであります。いつもありがとう!
Q: 好きな暖房器具は何ですか?
それを知って何になるのか?と考えてしまえばこれもずいぶんヘンな質問ですが、ちょうどきのう、今年はじめての灯油を買ってきたところなのです。いわゆる石油ストーブですね。これ以上の暖房器具はないと、声を大にして言いたい。見た目の愛嬌もさることながら、いざとなったら屋外でもバリバリ働いてくれるフットワークの軽さといい、部屋のすみずみにまで行き渡るじんわりとした温かさといい、小窓からちらちらと見え隠れする炎といい、そばにいて眺めるだけでも飽きることがありません。とにかく燃料を補給しさえすればすぐに火がつくシンプル極まりない構造もよろしい。「須藤部長」というロマンスグレーっぽい立派な名前がついていますが、今では略して部長と呼ばれています。やかんとセットであることがだいじ。
あとは去年の暮れにボロ市でみつけた「ニコニコファンヒータ」があたらしく仲間入りしました。30年ちかく前の古い未使用品をワンコイン(!)で買ってきたんだけど、これがじつに機能的で重宝しています。
ニコニコするでしょ?
何しろ本体がおそろしく軽いのです。おもちゃかとおもうくらい軽い。そしてその名にファンヒータとあるとおり、背面部に弱々しいファンがとりつけられています。100円ショップで売っている卓上扇風機と同じくらいチープなファンです。しかし扇風機としてならほとんど無能扱いされかねないソヨソヨとした軟弱な風も、暖房としてなら逆にいい塩梅で熱を前へと送り出してくれます。500円だし、真っ赤なプラスチックでできた見た目の可愛らしさもあるし、名前もいいし、くらいのきもちで引き取ったのに、まさかこんなに大活躍することになるとは僕もぜんぜん思いませんでした。こんなに魅力的な暖房器具が今じゃ生産もされていないんだから、せちがらいことです。
A: 須藤部長とニコニコファンヒータ
もうちょっと若いころは僕もコタツをベッドにしていたけれど、あれはスキというだけではすまなくなるからなあ。
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dr.moule*gmail.com(*を@に替えてね
ちなみにきのうの写真はハタチをすぎたころの母です。だから何だと言われそうだけど。
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