なぜ日々はこうも一目散にすたこらと駈け去ってしまうのか、ふと我に返れば今年もあと2日とすこしをのこすのみとなりました。みなさま、仕事納めはお済みでしょうか。あらかじめ先手を打ってやりますと申し上げていたせいか、いつにもまして遅すぎることなどまったく意に介さず、部屋の中でダウンに身を埋めながら鼻歌まじりでカタカタと更新しております。
おかげさまで2014年は、まがりなりにも詩人として活動してきた10年間の集大成とも言うべき、おいしいジャムをリリースすることができました。ご愛顧いただいたみなさまへの感謝は例年にもまして、言葉に尽くすことができません。どこにつづいているのかも定かではない、たよりない細道をいっしょに散策してくれて本当にありがとう。
とりわけ今年は長年の懸案をどうにかこうにか形にできたこともあり、本来ならボーナス上乗せくらいの勢いでぱーっと派手に景気よくキャンペーンを催すべきだし、じっさいそんな夢をみていたりもしたのですが、それはまあそれとして、よいしょ(と脇に置く)、いつものように年賀状を20名くらいのみなさまに贈ります。もちろん図案はおなじみのアレです。
なぜ「not yet」なのかというともちろん、ひつじ年だからです。あと、春を待ちわびるかんじ。そして(ゴミ箱から)まだ抜け出せてないかんじ。
ご希望のかたは件名に「スローターハウスの羊が一匹」係と入れ、
1. 氏名
2. 住所
3. わりとどうでもいい質問をひとつ
上記の3点をもれなくお書き添えの上、dr.moule*gmail.com(*を@に替えてね)までメールでご応募くださいませ。もちろん、競争率の低さは折り紙付きです。何しろ複数枚お持ちの方もおられるくらいだし、敷居も低くてオススメですよ!(他人事のように)
締め切りは例によって12月31日の大晦日が目安です。しかし今日が29日なのだから、30……31……ずいぶん少ないな、ホントかな……30……31……いやいやそんなはずは……30……31……とどう数え直しても2日しかないし、ただでさえささやかな応募数が激減しそうな気配がぷんぷんするので、あまり気にしないでください。実際のところ、大晦日をすぎても毎年へいきで受け付けてます。(仮に抽選となった場合でも、いただいたメールには必ず返信しています)
「新譜はまだですか」という質問が来ないとわかっているだけでも、今年はずいぶん気が楽です。
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このままスルーでもよかったのだけれど、やっぱりあらためてお礼を言わせてください。
2014年はまったく、全然、ちっとも出す気のなかったまさかの4枚目を無事リリースできたことで、忘れられない年になりました。正直に申し上げれば1年を振り返りながらふと「あ、そうだそうだ、出してた、今年」と膝を叩いたくらいなので若干忘れかけてたきらいがなくもないのですが、それでも思い出せばやっぱりしみじみと胸に迫る感慨があります。
ただでさえ賛否が分かれるものを、さらにこまかく賛否に分ける、そんな1枚だったかもしれません。受け止められない弱さを共有するより、受け止めていく強さを共有したかったし、単純に言葉による娯楽のひとつでありたかったし、僕個人の嗜好としていつになくバカバカしさに重点を置いていたようなところもあります。「あれ、なんかちがう」と戸惑われた方もなかにはおりましょう。
それでも「いつもどおりだ」と笑ってくれる人がいて、今作からはじめましての人もいて、ふたを開けてみれば当初ぼんやり考えていたよりもずっと多くの人が手に取ってくれたようにおもいます。みなさまからは本当にやわらかなおきもちを、抱えきれないほどたくさんいただきました。楽しんでくれてありがとう。
ブックレットや取扱説明書をまだあまりお読みでない方は、隅から隅まで目を凝らしてみてください。音と文字では異なる言葉の意味やしょうもないギミックをこれでもかとばかりに目いっぱい詰めこんであります。きっと開くたびに新たな発見があるはずです。
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アルバムを出そうと出すまいと、ここで繰り広げられる与太話にそれほどの温度差はありません。いつでもだいたい、こんなかんじです。ときどきぽちりとちいさなお知らせをはさんだりしながら、またてくてく歩いていこうとおもいます。お手隙のときは行きつけの店の暖簾をくぐるような塩梅で、ぜひ気楽にお立ち寄りくださいませ。
投げて弾ければ地球の1/3が吹き飛ぶくらい、特大の愛をこめて。
気づけばまたぞろコロンブスの目玉焼きに火がついているようですが、知ったことか!みなさまよいお年を!
2 件のコメント:
来ましたね、今年も!
のちほど応募いたします!
しょうもないギミックといえば、「安田タイル工業のかなり重要な会議」が「小数点花手鑑」と「パン屋の1ダース」ではテイクが違うということ、何人がお気づきでしょうね。
(初めはアドリブかと思いました)
> いくらのよしはさん
ご応募、たしかに承りました!
そんな細かすぎるところまでお気づきとは
さすがに想定しておりませなんだ。
たしかにテイク、ちがいます。
すごいなしかし。いつもありがとう!
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