2009年3月18日水曜日
三角バミューダへの大脱走(上陸編)
<前回までのあらすじ> 解決の糸口が一向に見つからず、途方に暮れ、肩を落とし、煙草をふかすベランダがだんだん虫カゴに見えてきたダイゴくん。しあわせの青い鳥を追いかけて、あるいはとこしえの安らかな寝床を求めて、雨のなかヨタヨタと転がるように部屋を飛び出した彼はとうとうニッポン列島を後にした!
…とおもったらまた陸地が
雨に煙る港から向かった先は…
とある古民家…(すんげえりっぱな茅葺き)
いったいこんなところへ何をしにきたのかと言うと…
じつはダイゴを食べにきたのです。
いえ共食いではなくて
醍醐:中国から伝わり、たぶん日本で最も古くに食されていたと考えられる古代のチーズ(的乳製食品)。
といっても古代のレシピはとうに失われているようなので、これが本当にその醍醐なのかは実際のところ誰にもわからないのだけれど、屋敷のご主人がうなずいておられたのだからそういうことにしておこう、というかなり珍奇な一品です。
もぐもぐ
カッテージチーズみたいだ…
しかし小学生のころ、「ダイゴ」という発音に何かべつの、できればちょっとこう、ステキな意味があったりしないものかとしょっぱい期待を抱きながら辞書を引いて目にした言葉と、こんなかたちで出会うことになるなんて、つくづく人生の一寸先は闇(※注)であることだなあ。
※注:ここでは「(何があるかわからないから)おもしろいなあ」という前向きな意味
*
…と、そこへ無粋な着信音が鳴りわたるのです。
ギャッギャッギャッ(着信音)
「(イヤな音だな)もしもし」
*
謎の人物からかかってきた1本の電話に凍りつき、食べかけのダイゴを落とす食べものじゃないほうのダイゴくん。それは気持ちわるい着信音のせいなのか、それとも?前回からつづいていたことにも驚きなのに、この期に及んでまだ先があるなんてどうなってるんだと訝りながらも刮目の次号につづく!
<次号予告> ダイゴくんが電話にでる。
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