
「ピス田さん、人の足の上で何してるんです?」
「やあダイゴくんひさしぶり」
「びっくりするじゃないですか」
「ちかくまで来たから寄ったんだ」
「博士は?」
「博士はカブトムシ狩りに出かけたよ」
「カブトムシ狩り?」
「見たことないらしい」
「カブトムシを?」
「うん、そう言ってたな」
「どうでもいいことは山ほど知ってるのに…」
「大事なことはあんまり知らないんだよ」
「めんどくさい人だなあ!」
「さいきんどうしてるの?」
「どうって…どうもしてないですけど」
「ダメ人間ともっぱらのうわさだよ」
「ちょっと!誰です、そんなこと言ってるのは?」
「スワロフスキが言ってた」
「なんてこった」
「あんなちびっこに言われちゃおしまいだよ」
「ほっといてください」
「タオルばっかり干して」
「余計なおせわです!なんで知ってるんだそんなこと」
「ブログ読んでるもの」
「ああ、もう…」
「元気出しなよ」
「さっきまで元気でしたけど」
「ちゃんと働きなよ」
「だから余計なお世話です!」
「曲つくったりとか」
「つくってないこともないですよ」
「じゃあそろそろ帰るよ、雨ふるらしいから」
「カサ貸しましょうか?」
「気の利いたせりふだね。でかすぎて持てるわけないだろ」
*
さて、今週末のSUIKAは盛岡と仙台を行脚する"カッコいい"みちのくツアーですが、とてもたのしみにしているといううれしいおたよりをいただきました。どうもありがとう!(と僕が言うのも変だな)ダイゴさんは来ないのですかとあったので、ここでお答えしておくと、僕は同行しません。SUIKAのみです。メンバーがひとり増えたので僕のつけいる隙がなくなってしまって
というのはもちろん冗談ですが、11月にリリースされる予定のタケウチカズタケのソロ第2弾 "UNDER THE WILLOW -ICHIGO-" の制作がいよいよ大詰めにきているため、例によって馬車馬たる僕はどのみち身動きがとれないのです。いや、大したことしてないんだけど。
状況を適当にはしょって話すと、とりあえずぶじマスタリングも終わってあとはパッケージングとプロモーション、という段階まで進んでいます。ここまでくるとホントもう、すぐです。月日がたつのは早いものだなあ。
ちなみにこの "UNDER THE WILLOW -ICHIGO-" 、カズタケさんがこれまでつくったなかでも、群を抜いて好きなアルバムになりそうです。こんなの聴いたらモテるよ、ぜったい!
いつもおもうんだけど彼の音楽がもつ無二の魅力というのは、誰も行ったことのない新しい土地を開拓しようとしていながら、ひとりでは行こうとせずに振り向いて手を伸ばしてくれる、その気さくなスタンスにあります。孤高の道をゆく人はそれこそ腐るほどいるけれど、彼はそれをあんまり良しとはしていない気がする。聴き手を意識するというよりも、誰かによろこんでもらうことが何よりのよろこびなんだろうとそばにいてつくづく感じるし、大事なことですよね、それはおそらく。
多くの人の耳に届きますように!刮目して待て!
*
そういうわけで僕は留守番というかこっちで馬車馬としてせっせと働くわけですが、仙台・盛岡近郊の人は満面の笑顔で飛び跳ねてきてください。
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