夏の鼻息も荒くなってきているというのに、ゴロゴロと寝転がってばかりいる、あいかわらずのていたらくなので、そろそろ詩でも書こうと深い海の底へぶくぶく潜り始めています。
潮にのって漂い、昆布に巻かれて、サメから身をかくし、しずかなくらやみへ、よりしずかなくらやみへ。
詩を書く僕にとっていちばん邪魔なのは、「で、
だから何なんだ?」という干涸びた視点です。外からではなく、自分の内から湧き水のようにしみ出してくる困ったリアリズムを宥めるのは本当にたいへんで、「
だから、な?書かなくたっていいんだよ。別にお前じゃなくたっていいだろう?」という意地の悪い(自分の)声をかき消すためには、とにかく頭の中をほうきでレレレと掃いてキレイにし、潜水服を着てざぶんと海にとびこむほかないのです。
それにしてもどうしたらアイディアが湯水のように溢れ出るなんてことになるんだろう?僕自身のイメージでは、すっかり乾ききったように見える雑巾をぎゅうっとしぼって、ようやく垂れる1滴の水がアイディアであり、それを飢えた獣のように貪るのがお決まりの流れなんだけれど、そういうのって僕だけなんだろうか?
心身ともにひどく消耗するし、ふーむ。なんだかおかしな労働をしているな。
えーと、じゃあそういうわけなのでまたちょっと潜ってきます。
海女みたいだ。
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