2008年2月14日木曜日
黒猫は眠らない feat. The Flours
タカツキ本人がちょろちょろと情報をムダに漏洩しているので、すでにご存知のかたもいるとは思うけれど、2003年に発表された、誉れも高いタカツキ2枚目のソロアルバム「東京・京都・NY」が今年の4月…4月の何日だったか、装いも新たに再発されることになりました。1,500えんと価格もお値打ちです。
しかも今回は、2nd Avenueと題して収録曲のうち4曲のリテイク(というかなんというか)が追加されます。トラックもボーカルも、箇所によっては歌詞すらちがうので、リメイクと言ったほうがよいかもしれません。古きを知る人もうなずける、すごく素敵な仕上がりです。
しかしアートワークに曲名その他を流しこんだあとになってこういうことを平気で言い出すから困ります。クレジットが半分以上変わってるじゃないか!
タカツキのアルバムは記載された曲順がいつもまちがっていることで有名だけれど(例1:「東京・京都・NY」、例2: 「タカツキタツキ」)、ジャケットは例によって例のごとく小林大吾に丸投げしてきやがったので、そのへんぬかりはありません(たぶん)。
たぶんこれ以上足すことも引くこともできない、「東京・京都・NY」の完全版がこれだ!
とおもったら話はそれだけでは終わらなかったのです。
「たいへんなことになりました」
「それはたいへんだね」
「おきのどくさま」
「今日ばっかりは本当にたいへんなんです」
「たまにはプリンでもいいよ」
「最悪干しイモでもいい」
「そういう話じゃないんです」
「ちがうの?」
「じゃあ解散だな」
「話す前から解散とか言わないでください」
「じゃあそもそも集まってなかったことにしよう」
「だいたい質問とかなんとかでホイホイ呼びすぎなんだよ」
「黒猫のあたらしいトラックをよこせと言われました」
「なんだと?」
「いつ?」
「さっきです」
「だってもう、プレス直前だろう?」
「プレス直前です」
「また行き当たりばったりだな!」
「博士そっくり」
「ピス田」
「すみません」
「だいたい君べつにミュージシャンでもなんでもないじゃないか」
「そこなんですよ」
「死人だっけ?」
「詩人です!」
「よくもまあ、臆面もなく言うね、そういうことを」
「30すぎて照れてもいられないんですよ」
「言うのはタダだしね」
「詩をくれとは言われないんだね」
「そこがじつに小林大吾らしいところです」
「ジャケットを丸投げされて…」
「いっちょまえに今度はトラック?」
「そうなんです」
「ハハハ!」
「ハハハ!」
「ハハハ!」
「笑うな!」
「いま君笑ってたじゃないか」
「笑うしかないんですよ」
「いったいどのへんが詩人なんだ」
「僕に聞かれても困ります」
「まあ、せいぜいがんばるんだね」
「僕らには関係ないしね」
「みんなでつくるんです」
「おいおい」
「僕ら架空の存在じゃないか!」
ポカリ
「…ピス田ちっちゃいんだから加減しなさいよ」
「言っていいこととわるいことがあるんです」
「わかった、わかったよ。期限はいつだ」
「今夜一晩です」
「ハッハッハ」
「ストックしてあるトラックでいいって言われて…」
「ストックなんかしてたっけ?」
「ないって言いづらいじゃないですか」
「あるって言っちゃったのか」
「いいですよ、って」
「つきあいきれん」
「でも、黒猫なんですよ」
「黒猫?」
「僕、タカツキさんを知った初めての曲が『黒猫は眠らない』だったんです」
「そりゃ奇遇だね」
「SSWSではじめて見て、ひどくショックだったことを今もハッキリおぼえてるんです」
ホワンホワンホワ〜ン
「回想シーンの効果音だな」
ポチリ
「消さないでくださいよ!」
「うざったくて聞いてられるか」
「思いの丈ってものがあるんです」
「あいにくこっちにはないんだよ」
「憧れにも似たきもちで眺めてた曲のリメイクをたのまれるなんて」
「おいピス田起きろ、帰るぞ」
「ちょっと!帰らないでよ」
「好きにすりゃいいじゃないか。人を巻きこむな」
「いっしょにやろうよ」
「そういう感傷がいちばん厄介なんだ」
「何もできないとこから、せっかくここまできたのに」
「赤ん坊だって5年もたちゃ走り回って屁理屈を言うさ」
ポカリ
「あいかわらずごちゃごちゃうるさい人」
「アンジェリカ!」
「さて。じゃあやりますか」
「博士とピス田さんは?」
「そのまま寝かしとけば?どのみち役になんか立たないんだから」
紙とペンしか持っていなくて、音楽にふれるとは夢にもおもわなかった5年前から、こんな事態になるなんていったい誰が予想できただろう?人生なにがどこでどう転ぶか、つくづくわかったもんじゃないな。いちおう詩人てことになってるはずなんだけど。
黒猫は眠らない feat. The Flours
例によって半分くらいしかお聴かせできないのが心苦しいけれど、つづきはCDで聴いてもらえるとうれしいです。本人がリメイクした他の3曲も夢心地だから。
ところで
ジャケットのアートワークとデザインに加えてキャッチコピーもあらたに考え、トラックも提供したこの時点から、小林大吾はタカツキの筆頭株主になりました。株主総会で代表取締役タカツキの解任を求めます!
安価な労働力の搾取を改善しよう!
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