2008年2月9日土曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その17


Erykah Badu の新曲"Honey"のPVがちょう可愛くてびっくりしました。

…こんな人だったっけ?

名盤のパロディもたのしいし、"Paid In Full"のジャケットのなかでEric B. に扮するエリカがなんか可愛い。De La Soulも可愛い。FunkadelicとDiana Rossはぴったり!illmaticはやりすぎです。Grace Jonesはいろんな意味で困る。

というようなことを書いてよろこぶのはしかし、ここを読んでいる人の中ではFKPD(古川プロデューサー)とタカツキくらいのものなのではないか。





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みちのく小鳥旅さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)



Q: ドイツ文学やドイツについて思い入れがあれば教えてください。



まったく予想もしていなかった方角からしつもんを投げられて、おでこにコブができました。ハトが豆鉄砲を食らったらこんな顔になるかなとおもってわざわざ洗面所に鏡を見に行ったくらいです。ドイツ?

「小林さんの詩の中にはドイツ的な言葉が出てきています。例えば、E.T.A ホフマンの「砂男」のコッペリウス。」とメールにありましたが、これはたぶん、「コペルニクス」のことですね。地動説を唱えた天文学者です。

しかしたしかに、「話咲く種をまく男」をよくよく見てみたら、ミュンヒハウゼン男爵もそうだし、グレゴール・ザムザもそうだし、見ようによってはほとんどドイツ讃歌みたいなものですね。なるほど、これなら「コッペリウス」と聴いてしまうのも無理はありません。こんなことならいっそそっちにしておけばよかったです。むしろ、せっかくなのでそのままコッペリウスにしておいてもらえると、僕の株がこれ以上下がらずにすみます。

ドイツか…。

あと、そうだ。僕はデザインというものを勉強したことが今までに一度もないので(一度も、です)、もし過去へ生まれ変わることができるなら、バウハウスでべんきょうしてみたいです。僕がときどきデザインに関して書きちらかしているのは、完全なる門外漢としての視点なら却っておもしろくなるだろうというみみっちい魂胆によるものなのですね。でもこれ、あんまり大きな声で言うようなことじゃないな。ないしょですよ。(ひそひそ)

小林大吾はドイツを応援しています。いいですね、ドイツ!

というわけで、僕がわりとドイツを好きだった(本人もびっくり)、ということはハッキリしましたが、それ以上のものはたいして引っぱり出せませんでした。あんまり期待に添えなくてごめんなさい。


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それにしても、アルバムは聴いてもブックレットを開いていないという人って、じつはけっこういるんだろうか…?

しかしまあ、世界のたのしみかたは人それぞれなので、じっさいのところCDをゴーフレットとしてぱりぱり食べたり、ブックレットを燃やして暖をとったりしたとしても、それで「役に立ちました!」とうれしそうに言われたら僕だって「よかったですね!」とやはりおもいます。世のため人のためになるというのは、どんな形であれよろこばしいことです。

聴いてくれてどうもありがとう!


あと単純に、ブックレットがおもしろくない、という可能性もあるよな…。じぶんではわりとばっちりだとおもっていたけども…。いまごろになってまた不安が


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今ひとつ腑に落ちないものを感じながら、雪ふる今宵も質問はお待ちしています。前向きに!前向きに!



dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)



その18につづく!

2 件のコメント:

みちのく小鳥旅 さんのコメント...

みちのく小鳥旅です。

私の突拍子も無い質問にご回答いただきありがとうございます。私は大学で大学でドイツ文学を専攻していました。学校に行く電車の中できいていた小林さんの曲の歌詞と教材に使われていた作品とがたまたまリンクしていたので、勝手にそう思い込んでいました。。。

『パリ、テキサス』のヴェンダース監督もドイツ人ですし、ナターシャキンスキーもそうですね。なのできっとドイツ的な雰囲気は好きなのではないかと思います。
なのでドイツについて調べてみても面白いと思いますので是非一度。(ヴェンダースのドイツ時代の映画も見てみてください)

あと、好きな曲を挙げるのを忘れていました。
やはり『話咲く種をまく男』を選びたいと思います。

ピス田助手 さんのコメント...

みちのく小鳥旅さん

メールに返信するつもりだったのですが、その前にコメントいただいてたのでこちらでお返事しますね。しかし早いなあ!

おたよりありがとうございました。

そうそう、ヴェンダースもそうでした!

あと、いま思い出したんだけれど、ムール貝博士は幾人かの偉大な博士の血をちょっとずつ受け継いでいます。そのうちの一人、「カリガリ博士」もたしかドイツですね。しらない間にずいぶんと多くのドイツ文化が血肉になっていたなんて、僕にとっても新鮮なおどろきです。

この質問をいただいてよかった!とおもいました。点と点が結ばれてひとつの形をなすのは、とてもエキサイティングです。ユニークな視点をありがとう!

座布団3枚分の感謝をこめて!