【前回までのあらすじ】おさつプリッツの期間限定であることがかなしくて、もう二度と会えないかもしれないという不安から最後の1箱をいつまでも開けることができずにいたKBDG。恐れていた賞味期限がいよいよ間近に迫り、血を吐くような断腸の思いで開封しかけたとき、まばゆいばかりの光を放ちながらコンビニの陳列棚に現れたのは、夢にまでみた今年のおさつプリッツであった。
そんなわけで今年もぶじ手に入ったし、心置きなく去年のおさつプリッツを食べてしまおうと最後の1箱に手を伸ばしかけて、ふとあることに気づいたのです。
2015年
2016年
まちがい探し
「ざらめ仕立て」が「コク旨バター仕立て」に!あっ葉っぱの位置が変わって代わりにバターが!てかプリッツとざらめの位置も移動しとる!
原材料にバターが加わった!
にもかかわらずカロリーが減っている……!
パッケージだけならともかく原材料まで追加されているとなると、これは食べ比べてみないわけにはいきません。思い切りがわるくてぐずぐずしていただけなのに、まさか結果として新旧のちがいを比較できる僥倖に与れようとはまったく、思いもよりませなんだ。1年放置した甲斐があったよ!
左が今年のです
見た目に関してはどういうわけか焼き目の長さが去年よりも短くなっているようです。これは何か意味があるんだろうか?
はっきりとした違いが認められるのは、食感と後味です。2016年版では歯触りが若干軽くなっています。わずかな差ですが、より砕けやすくなっているようです。また、2015年版は素朴な粉の風味とおさつ感が前面に出ていましたが、2016版では甘さと香りとおさつ感が渾然一体となっていて、後味もジェントルに感じられます。Tシャツとジーンズだった学生が、スーツ姿でより大人のふるまいを身につけたような印象です。「あざす!」と「恐れ入ります」、もしくは「よっしゃっしゃっす」と「よろしくお願いいたします」くらいの違いがあると言ってもよいでしょう。
それにしても、おいしさのためにただただ不断の改良を続けつつ決して成果をひけらかさない、その慎ましくも真摯な姿勢には、思わず目頭が熱くなります。振り返ってみて、じぶんはどうだろう?おさつプリッツのようになれているだろうか?目を閉じればどこか遠くから、「見習え」という一言が風に乗って聴こえてきます。何かとてもだいじなことを、おさつプリッツは教えてくれたようです。
【結論】どっちにしろおいしい。
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