初めてお会いした人に「なんかおもってた感じとちがう」と言われました。
「どうちがってたんですか?」
「もっと怖い人だとおもってた」
「怖い……」
「ていうか、奴隷を従えてそうなイメージ?」
僕は昔から第一印象が最悪らしいので、そういう自覚があるには一応あったんだけれど、それにしてもここまで傲慢で専制的な印象を人に与えていたとはこれまでちっとも気づきませなんだ。これから人前に出るときはいっそ全身にモザイクをかけてもらいたい。
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アメイジング素通りさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)
Q: 男女間の友情は成立しますか?
いつの世も問われる永遠の命題のひとつですね。
しかし男女と言っても実際のところ、相手が本当に異性であるかどうかというのは互いにすっぽんぽんにならないかぎり、知ることはできません。見た目も名前も異性なのによくよく確かめたら同性だったということだって十分にあり得ます。注意して周りを見渡せば、おじちゃんみたいなおばちゃんやおばちゃんみたいなおじちゃんが割とそこかしこにうろちょろしている様子も見て取れるはずです。
また、仮に異性であることがたしかでも、恋愛対象が同じように異性であるとはかぎりません。男男のときもあれば、女女のときもある。見た目とちがって胸に秘めていたらそれこそ誰にもわかりっこないのだから、そうとは知らずに接しているケースも当然ありましょう。はっきりしているのはせいぜい男女の組み合わせのほうが多いということくらいです。
このふたつの前提を踏まえると、もうひとつ別の疑問が浮かび上がります。ここで言う男女とはいったいどういう意味だろう?性差によって友情の成立が困難になるのだとしたら、その理由は恋心の有無とその介入以外に考えられません。しかし恋心が問題になるのだとしたらそれは男男や女女であっても同じはずです。だとすれば僕には男女にかぎって成立しない可能性があるという話のほうがよほど不自然におもえます。なぜ男男や女女は当然のように友情が成立するようなことになってるんだろう?そこには何か、無意識の固定観念みたいなものが隠れてはいないだろうか?
したがって僕の答えは、そのために根拠を誂えたり実例を持ち出すまでもなく、イエスということになります。
A: もちろんです。
ただ友情の成否を問う時点で、成立はむずかしくなるかもしれません。それはつまり、異性としての認識のほうが大きいということだから。
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質問はいまも24時間無責任に受け付けています。
dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)
その199につづく!
2 件のコメント:
嫉妬の塊の僕は、まぁあるんでしょうなぁ〜。まぁなくてもいいよなぁ〜と...とどっちつかずです。まぁでもあるんでしょうねぇ〜
> アメイジング素通りさん
最後の一文をよーく読み直してみてね。
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