2013年3月9日土曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その132、もしくは高槻市の産業環境部長に懸想する話


ある日、電脳空間を我が物顔でぶいぶい練り歩いていると、どこで指をすべらせたのか大阪府高槻市のホームページに迷い込んだのです。たしか鳥の画像をあれこれ眺めているうちにうっかり転がりこんだんじゃなかったかとおもう。三十代男性が野鳥の画像を眺めてすごす気の毒な一日についての是非などこの際問題ではありません。



辿り着いたのは「こちら部長室」という聞いただけで身がちぢむようなコーナーの1ページです。トップには「高槻市の部長がそれぞれの部の事業や課題などを、自分の言葉でわかりやすく紹介…」と、タイトルからしてまあそんなところであろうとおもわれる趣旨が記されています。地域の防災力を高めましょうとか、シティマラソンが開催されましたとか、還付金詐欺にご注意くださいとか、要はそういうことなんだけど、部長みずからの視点で記されているというのはひょっとすると他にあまり例のない試みなのかもしれません。そのへんのところはよくわからない。でも何となく端々からそれらしき自負がかんじられます。

しかしそうは言っても自治体の広報企画です。その姿勢はつねに折目正しくが基本であって、言うまでもなく「僕の靴下に何かが起きました」とかそういう何の得にもならないことを書くわけにはいきません。内容にしてもその報告にしても、どうしたってしゃっちょこばらないわけにはいかないものばかりです。僕だってその立場なら「めっきり春らしくなってまいりましたがみなさまいかがおすごしでしょうか」という間違いない時候の挨拶からはじまって冬の節電にご協力をお願いしたりすることになるでしょう。むしろ嬉々としてその役割を演じたい。

にもかかわらず高槻市に何のゆかりもない僕がこうして言及しているのは、「こちら部長室」のなかである一人の部長さんがつづった数々の報告を、その親しみやすい魅力的なテキストゆえにうっかり長いこと読みふけってしまったからです。


産業環境部長の越山信平さん


品位と面目をほどよい温度で保ちつつ、それでいてときどき遊び心とサービス精神がちいさな花を咲かせている…これこそ折り目の正しさが求められる自治体発信ならではの醍醐味と言わねばなりません。じっさいユーモアが顔を出すのはそんなに多くもなくて、基本的にはまごうかたなき活動報告としての体裁をきちんと貫いておられます。そこがいいのです。遊び心が発揮されるのはだいたい冒頭の自己紹介部分なんだけれど(実際ここが一番自由度が高い)、その微妙にどうでもいいかんじにキュッと心をつかまれます(コレとかコレ)。はじまりで心つかまれたらそりゃ先を読まずにはいられないというものだし、そうして最後まで読ませることができたら広報としてもこれ以上の成果はないはずです。こうして力説する当の僕が高槻市には今まで一度も行ったことがないなんてまったく、どういうことなんだ?

以上のような理由から、当ブログは高槻市発信の「こちら部長室」、とりわけ産業環境部長の越山さんをごくごく私的に応援しています。締めるところは締め、ゆるめるところは大いにゆるめる、緩急自在でスマートな文体が好きです。僕がうら若き乙女でないことが残念でなりません。あと、だんだん高槻市に住みたくなってきました。


いちばんたのしさが伝わってきたのはこれ
→遂に完成、はにたん弁当デビュー!(一挙公開)知られざる誕生秘話、明かします!




エッセンシャルダメージケアニュアンスエアリー毛先集中キューティクル美容液さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)液体らしい、ということくらいしかわからない。


Q: 好きなから揚げはなんですか?


A: 鶏です。


唐揚げといったらもれなく鶏だとおもっていたので、単なる選択肢のひとつにすぎなかったことに驚きを禁じ得ません。目からウロコです。でも鶏です。




質問はいまも24時間無責任に受け付けています。

dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)


その133につづく!

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