そうそう、"必ずしも旅をしない旅行誌" というたいへん愉快なコンセプトで先ごろ創刊された「MOUTAKUSANDA!!! magazine」のissue 0 にて本を一冊、紹介しているのです。
企画の趣旨としては、精神的な旅の入り口としてトリップできる言葉主体の一冊を、とのことだったので、無限の宇宙をいやというほど実感できる、それでいていかにも僕が取り上げそうな、とっておきの一冊をピックアップしています。これを言葉とみなしてよいかどうかは意見の分かれそうなところですが、「音読できて、かつビジュアル要素が皆無」ということで大目に見てもらいました。徹頭徹尾、クレイジーな一冊です。すくなくとも僕はこれほど壮大にして不毛な書物を手にしたことはかつてありません。いったいどんな本を紹介しているのか、誌面でとくとおたしかめあそばせ。
ちなみにShing02さんのチョイスは辞書で、うむ、さすがだとおもいました。しかしこれにしても僕のにしても、一度しか通用しない奥の手中の奥の手という感じがいたしますわね。
ともあれ全体にスタイリッシュなビジュアルとユーモアにあふれた、それでいてどこか郷愁にかられる素敵な雑誌です。どこかで見かけたらぜひ手に取ってみてください。ウェブマガジンから紙媒体へと移行する、鮭の遡上みたいな攻めの心意気に目頭が熱くなります。
WEBからもお求めいただけるようです→ store.moutakusanda.com
2015年9月28日月曜日
2015年9月25日金曜日
TBSの地下駐車場に戻れなくなる話
特番のナレーションをとお声がけいただいたので、去年のタマフルからおよそ1年ぶりに赤坂のTBSラジオを訪ねたのです。
ブースに入り、ディレクターさんの指示を受けつつ、「いいよいいよー」「きもち上目遣いで!」「グッとくるねー」「肩の力抜いてー」「はいそこでため息!」「はふん」「マーベラス!」(※)とまるでじぶんがグラビアモデルになったかのような錯覚をおぼえながらたのしくもあっという間に収録を終えたのですが
※若干誇張されています。
その帰り、原付を停めた地下駐車場までエレベーターで向かう途中ふと、「いちおう用を足してから行くか」とおもって1Fで降り、お借りした来訪者用のICパスを使ってピッと正面ゲートを通り抜けたのです。ゲートのそばにはパスを受け取る警備員さんが待機しています。パスをお渡ししてから、「あの、お手洗いをお借りしたいんですけど、そのあと地下駐車場へはどこから降りたらいいですか?」と警備員さんに尋ねたところ
「こちらから……ではムリですね」
「あれっ!」
「お手数ですが受付で申請いただいて……」
「ガーン」
「あ、お手洗いはあちらです」
し く じ っ た !
そこまで切羽詰まっていたわけでもない、というかじつはスタジオを訪ねた早々に済ませたばかりだったので、こんなことなら別にトイレなんか寄らなくてもよかったと悔やんでも後の祭りです。今さらトイレをキャンセルしたところでどのみち地下には行けません。そんならまあ、もう出る気しないけど行っとくか……と名状しがたい心持ちでとぼとぼと向かい、戻ってから受付にあらためて事情を説明します。
「じつはかくかくしかじかで……」
「はい、お名前を伺ってもよろしいですか」
「こばやしです」
「番組名はおわかりになりますでしょうか」
「えーと……たしか音フェチ女子会……」
「おとふぇちじょしかい……ですね……」
そう言って受付の人はこの日予定されている来訪者リストらしきノートをぺらぺらと繰り始めます。ところがしばらく探してみてもそれらしき記載は見当たりません。考えてみれば僕は地下から入ったので、1Fの名簿に名前がないのも道理です。ここにきてじぶんがどちらかというと不審な人物であることに気づき、「あの、特番です」「スタジオは9Fで……」「あ、ラジオです。ラジオのほう!」と必死に潔白をアピールし始めるわたくし。そしてとうとう、受付の人がおもむろに電話をかけ始めます。何かマズいことをやらかして学校に通報される生徒のようなばつの悪さです。
そわそわしながら立ち尽くしていると、地下駐車場に確認をとってくださったらしく受付の人が受話器を置きながら「今、地下からお迎えに上がりますので……」と仰います。面目ないやら情けないやらで1/3くらいにちぢこまり待つこと数分、新たに現れた警備員さんに連れられて再度ゲートをしょんぼり通り抜ける様子といったら、さながら連行のうえ収監される囚人のごとしです。お手数をおかけしてしまったみなさまにはとにかく平謝りで、どうにかこうにか駐車場にたどり着くことができました。なんかもうホント、いろいろすみません。まさか1Fから地下におりるのに10分以上かかることになるとは……。
【今日の教訓】そうちょいちょいトイレに行くものではない。
*
9月27日(日)23:00~23:55
TBSラジオ ラジオワールド特番「『音フェチ』女子会」
ちかごろ巷でひそひそと話題の「ASMR」。このASMRをテーマに、音フェチな淑女たちが真夜中の「音のガールズトーク」を繰り広げます。どうか愛用のヘッドフォンをお忘れなく!
2015年9月22日火曜日
ムール貝博士が世界自然保護基金に駆け込む話
気がつくとムール貝博士の助手であるピス田さんがうちでお茶を飲んでいるのです。
「あれ、なんかガサガサぽりぽり音がするとおもったら」
「やあダイゴくんお邪魔してます」
「お招きしてましたっけ?」
「お招きはされてないよ」
「ピス田さんの不法侵入スキルもだいぶ熟れてきましたね」
「照れるなあ」
「褒めてないですよ」
「たまには羽を伸ばさないとね」
「博士は?」
「おや、ダイゴくんが博士を気にするなんて!」
「なんか不穏な感じがするじゃないですか」
「そんなに心配なら結婚すればいいのに」
「僕が心配してるのは僕の身の安全だけです」
「博士のそばほど安全な場所はないよ」
「ていうかいま結婚て言いました?」
「ああ、そうだねまずはお付き合いからだった」
「あとはきもちの問題みたいに言わないでください」
「冗談だよ、博士は今いないんだ」
「どこかに行ってるんですか?」
「気になる?」
「いたずらっぽい含み笑いはやめてください」
「恥ずかしがらなくてもいいんだよ」
「言い忘れてたけど、そのおさつプリッツ僕のですから」
「おさつプリッツ?」
「ピス田さんがぽりぽり食べてるそのプリッツです」
「あ、お気遣いなく」
「食べながら言うせりふじゃないですよ」
「じゃ食べ終わってから言うよ」
「どこに行ってるんですか?」
「プリッツ?胃だとおもうけど」
「プリッツはもういいです、博士のほうですよ」
「ああ!」
「ほんとに忘れてた顔してる」
「近所のスーパーにね、世界征服を企む母子がいたんだって」
「世界征服を企む母子がスーパーに?」
「オウムみたいに繰り返さなくてもいいよ」
「聞き間違いかとおもって復唱してみたんです」
「合ってるよ、それで」
「はあ……で、その母子の手伝いに行ったと」
「博士は征服なんかしないよ」
「したって言われても驚かないですけど」
「しないしない、だって人に興味ないもの」
「じゃ何しに行ったんですか」
「虎を守りに行ったんだ」
「虎?虎ってあの、黄色と黒のしましまの?」
「もちろんそうだよ」
「トラバターと関係あります?」
「トラバター?」
「あ、ちがうんだ」
「何の話?」
「ていうか整理させてください」
「何を?」
「事実をです」
事実1:近所のスーパーに世界征服を企む母子がいた。
事実2:ムール貝博士は虎を守りに行った。
「どこに関連性があるんですか?」
「そのお母さんが立派な人らしくてね」
「世界征服を企むお母さんが立派?」
「尻込みする子どもに帝王学を説いてたんだって」
「世界征服を企むお母さんがスーパーで帝王学?」
「博士はお母さんの一言が聞き捨てならなかったらしい」
「どんな一言だったんですか」
「『虎穴に入らずんば虎子を得ず』」
「はあ……」
「リスクなくして成功はないってことだよ」
「それくらい知ってますよ!」
「あれっ」
「意外そうな顔をしないでください」
「ポジティブなことわざでしょ」
「まあ、そうですね、世界征服をのぞけばですけど」
「でも博士はそこでキレたわけ」
「お母さんに?」
「いや、そのことわざに」
「なんで?」
「盗っ人の論理だから」
「盗っ人……」
「虎から子を略奪することが果たしてポジティブな行為だろうか?」
「でも世界征服を企む母子なんですよね」
「世界征服はこのさい問題じゃないんだ」
「いや大問題ですよ」
「征服しない人もこのことわざは使うでしょ」
「それはそうですけど」
「生き抜くためならともかく、功名のために子を掠め取るわけだよ」
「言われてみればそうですね」
「でもこのことわざを使う人は誰もそれを罪だとはおもってない」
「まあ、定型句ですから」
「そんなんじゃ虎もやりきれまいと」
「博士がそう言ったんですか!?」
「で、野生動物の保護活動に熱心なWWFに駆け込んだわけ」
「虐げられた虎を守るために?」
「うん、というか、発破をかけにね」
「ああ、爆破の第一人者ですもんね……」
2015年9月19日土曜日
ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その226
ゲーム画面みたいに現実感のうすい公園
*
歴史の転換点にさしかかろうと、ここの唯一にして最大の理念ともいうべき「キープレフト」にしたがって、いつもと変わらずいつもと同じような話をお送りします。
フリューゲル保温さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士が適当につけています)
Q: 物事を長く続けるコツってなんですか。
そうですね、われわれも渋々とはいえ気づけばいいかんじにこう大人になってきたことですし、ここはひとつオフレコということで、露出狂のようにガバリと胸襟をひらくといたしましょう。長くつづけるコツを知りたいとのお尋ねですが、そんなものはありません。あるのはただ、つづくか、つづかないか、その2つだけです。あれ、読みまちがいかな、とおもわれたらいけないので念には念を入れてもう一度、断固たる口調ではっきりと申し上げましょう。ないったらないのです。
さぞかしガッカリされていることでしょう。かく言う僕も数十年に渡りさんざんガッカリさせられてきたので、そのへんは心得ています。いやまったく、じつにガッカリです。そう肩を落とさずに一杯おやりなさい。
たしかにシュリーマンはそれまで神話と考えられていたトロイアの痕跡を発見しました。しかしだからと言ってこの広い世界のどこかにアトランティスが埋もれているということにはなりません。ないとは言わないけれども、どこにあるかは誰にもわからない。もっと信憑性の高そうな邪馬台国でさえそうなのだし、だとしたら物事を長くつづけるコツも同じです。あるかもしれないし、ないかもしれない。あまり思いつめても身体に毒です。
あるいはシュリーマンの顰みに倣って、世界中を探し回るのもよいでしょう。いつかどこかで物事を長くつづけるコツが、もしくはその欠片が、土の中からひょいと顔を出して歴史を塗り替える可能性もないとは言えません。そのためには、あきらめずに根気づよく、つづけることが肝心です。長くつづけるために必要なものが長くつづけないと見つからない、とはまた蛇がしっぽをくわえたウロボロスみたいな話ですが、あれこれ考えこんでもしかたがありません。ころころと転がるようにして前進あるのみです。
愉快な詭弁はさておき、たとえば僕は毎度こんな長ったらしいテキストをつづっておきながら、日記をつけることができません。今までに何度となくトライしてきましたが、ことごとく失敗に終わっています。長く書くとくたびれるし億劫にもなるから、1日1行だけにする、というルールを適用してさえ難儀です。毎日だから負担になるのかもしれないとおもって書けるときだけ書くことにしたら、案の定ゆるやかな下降線を描いてきれいにフェイドアウトしていきました。気づいたときには「そういえばそんなこともあったなあ」となつかしい思い出になっていたくらいです。
ハードルを下げるどころか取っ払ってもこうなのだから、コツもへったくれもありません。世界中のありとあらゆるコツがかき集められたとしても、片っ端からぜんぶ打ち砕く自信があります。この繊細なガラスの靴を履けるシンデレラがどこにいるんだ、いるなら出せと拡声器で言いたい。
とはいえもちろん、何もかもがつづかないというわけではありません。ガラスの靴をぶんぶん振り回す僕にも、それなりにつづいているものがあります。リーディングなんかもそうですね。ではなぜそれらはつづいているのかあらためて考えてみたところ、ある共通点に気がつきました。それは「そもそもつづけようとして始めていない」ということです。それでつづくようならつづくし、つづかないものは知らぬ間に消えます。そしておそらく、これがすべてです。
したがって、しいてここから結論を導き出すなら、こういうことになります。
A: つづけようとおもわないことです。
*
質問はいまも24時間無責任に受け付けています。
dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)
その227につづく!
2015年9月16日水曜日
早朝、いるはずのない門番に出迎えられて凍りついた話
おかげさまでオントローロ04はひとまず完売と相成りました。どうもありがとう!ひとまずと書いたのはもちろん、どこかでぽろりとキャンセルの出る確率がこれまでのところ100%だからです。よかったらときどきチラ見してやってください。
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それにしてもなんというかこう、サーッと降り出してワーとかキャーとか言い出す前にピタッとやむ通り雨みたいな塩梅で、2、3日もすると本当に降ったのかどうかも覚束ない、寝起きにも似た心地でおります。みんなもっと、えーと何だろう、「オントローロを観たら肌がツヤぷりになりました」とか「オントローロに来たら生き別れの妹に会えました」とか「オントローロのおかげで20歳になりました」とか「宝くじが当たりました」「仮免受かりました」「マスターズの出場権を獲得しました」「ぶじ釈放されました」「髪を切りました」「バスが時間どおりに来てうれしかったです」とか盛大にバズってくれていいのよ……!
さて、日曜のオントローロ04受付開始からさかのぼること数時間前、前夜はファット&ドープな音楽と極上の日本酒と至高の鳥刺しがまろやかに溶け合う UNDER THE WILLOW kitchen@三軒茶屋Umebachee という名のそれこそ夢のような酒池肉林(ここで言う肉はもちろん新鮮な鶏肉のことです)(タケウチカズタケは芹のおひたしに悶絶していたようですが、僕は一見シンプルな唐揚げの未だかつて食ったことないディープインパクトな美味さに昏倒しました)(何あれ)
だったのですが
そんなこんなで夜通したいへん愉しい時間をすごし、朝方ふらふらと帰宅してマンションの裏口から入ろうと扉を開けたところ、いるはずのない門番に出迎えられて心臓が止まりそうになりました。
人がまだすやすやと寝入る日曜の朝っぱらからこんなところでなぜガメラに出くわさなくてはならないのか、しかし見つけて拾い上げても何しろ朝だし、日曜だしで僕としてもどうにもしようがありません。そのうち飼い主なり誰かなりが起き出してきて気づくだろうということで、とりあえずガメラを扉前から隅っこに誘導するわたくし。
それでまあ、狐につままれたというか亀につままれたような面持ちのまま、部屋に帰って風呂に入って昼を迎えてオントローロの受付も済み、夕方ちょっと家を空けるとき通りがかるとすでに姿は見えなかったのでどうやらぶじ保護されたらしいと安堵していたらその翌日……
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それにしてもなんというかこう、サーッと降り出してワーとかキャーとか言い出す前にピタッとやむ通り雨みたいな塩梅で、2、3日もすると本当に降ったのかどうかも覚束ない、寝起きにも似た心地でおります。みんなもっと、えーと何だろう、「オントローロを観たら肌がツヤぷりになりました」とか「オントローロに来たら生き別れの妹に会えました」とか「オントローロのおかげで20歳になりました」とか「宝くじが当たりました」「仮免受かりました」「マスターズの出場権を獲得しました」「ぶじ釈放されました」「髪を切りました」「バスが時間どおりに来てうれしかったです」とか盛大にバズってくれていいのよ……!
*
さて、日曜のオントローロ04受付開始からさかのぼること数時間前、前夜はファット&ドープな音楽と極上の日本酒と至高の鳥刺しがまろやかに溶け合う UNDER THE WILLOW kitchen@三軒茶屋Umebachee という名のそれこそ夢のような酒池肉林(ここで言う肉はもちろん新鮮な鶏肉のことです)(タケウチカズタケは芹のおひたしに悶絶していたようですが、僕は一見シンプルな唐揚げの未だかつて食ったことないディープインパクトな美味さに昏倒しました)(何あれ)
だったのですが
なごやかなふれあい
そんなこんなで夜通したいへん愉しい時間をすごし、朝方ふらふらと帰宅してマンションの裏口から入ろうと扉を開けたところ、いるはずのない門番に出迎えられて心臓が止まりそうになりました。
※朝7時前です
人がまだすやすやと寝入る日曜の朝っぱらからこんなところでなぜガメラに出くわさなくてはならないのか、しかし見つけて拾い上げても何しろ朝だし、日曜だしで僕としてもどうにもしようがありません。そのうち飼い主なり誰かなりが起き出してきて気づくだろうということで、とりあえずガメラを扉前から隅っこに誘導するわたくし。
それでまあ、狐につままれたというか亀につままれたような面持ちのまま、部屋に帰って風呂に入って昼を迎えてオントローロの受付も済み、夕方ちょっと家を空けるとき通りがかるとすでに姿は見えなかったのでどうやらぶじ保護されたらしいと安堵していたらその翌日……
2015年9月13日日曜日
「オントローロ 04」受付開始のお知らせ
オントローロ 03&04 @渋谷 Flying Books
03:2015/10/11(日) SOLD OUT
04:2015/10/25(日)
open: 19:00 start: 19:30
fee: ¥2,500(1ドリンク付) 各40名
※仮に完売となっても、何らかの事情で撤回される場合があります。その際はPeatixの表示が「販売終了」から「チケットを申し込む」に戻りますので、ときどきチェックしてみてください。
※ちょっと保留にしたい人はログインして「ウォッチリストに追加」がオススメ!
*
「オントローロ」とは「よむ(読/詠)」ことに主眼を置いた僕個人の、そしてほぼ個人的なことに終始するライブプロジェクトです(もうちょっと補足した説明はこちら)。古今東西の書物に囲まれながら、何なら一杯きこしめしつつ、まろやかなひとときをお楽しみください。すこしでも多くのみなさまとここでお目にかかれることを願って。
2015年9月11日金曜日
ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その225
何が出てくるかわからない自販機
*
くるみ割り人情さんからつい先日届いたばかりの質問です。ちょっと感慨深いものがあったのでお答えしましょう。(ペンネームはムール貝博士が適当につけています)
Q: イゴールは山羊ですか?
いただいたメールには「美味しい目玉焼きの作り方(※1)を調べていたらいつの間にかムール貝博士の言行録に迷い込み、昨日詩人の刻印(※2)を購入するに至りました。」とあって、いやまったく、人生いつどこで何にぶち当たるかわからないものですね。
しかし考えてみれば以前にも「土木関係の仕事で万年塀(※3)を検索した結果オーディオビジュアル(※4)を買うことになった」というたいへんアクロバティックな邂逅を果たしてくれた方がいらしたくらいなので、驚くにはあたらないのかもしれません。僕としても自身の活動そっちのけで万年塀の話をしたりフライパンに卵を落としたりしてきた甲斐がありました。出会ってくれてありがとう!そしてようこそ、色とりどりの雑草が元気にはびこるウェブの孤島へ!ごちそうできるものと言ったらそれこそ目玉焼きくらいしかありませんが、どうぞゆっくりしていってください。
※1:ぶっちぎりのアクセスをほこり、このブログの存在意義を根底から塗り替えてしまった目玉焼きについてのエントリはこちら。
※2:2枚目のアルバムです。
※3:万年塀についてふれたエントリはこちら。
※4:3枚目のアルバムです。
さてイゴールとはもちろん、詩人の刻印に収録されている「アンジェリカ」のキャラクターです。当ブログの閑古鳥コンテンツ「ピス田助手の手記」でも重要な役回りを演じています。
彼が山羊であるかどうかについてですが、目があって鼻があって耳があって口から声が出る四本足のほ乳類という点ではたしかにそっくりです。一方、サイズや骨格はおろかそもそもDNAからまるっきりちがうので、どこが似てるんだと言われればどこにも似ているところはありません。かつて彼が働いていた浦安に果たして山羊が生息しているかどうか、そのあたりもひとつの判断基準になってくるでしょう。
ただ、幸いなことにお持ちの「詩人の刻印」には脚注も含めてその正体がかなり明確に記されています。せっかくなのでこの機会にぜひブックレットから裏ジャケットのちょっとしたイタズラまで、目を皿にして読んでみてください。いろんな発見があるとおもいます。いえ、本当に。
A: 見ようによっては山羊のようなものと言えなくもありません。
しかしなぜ山羊なんだ?
*
質問はいまも24時間無責任に受け付けています。
dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)
その226につづく!
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