2008年12月30日火曜日
おごそかでやさしい、あの夜のために
年末の買い物に出かけたスーパーのバイク置き場…
…に駐車中のバイク。
*
さいごのさいごで4日も間を空けてしまった!むねんじゃ。
*
そんなの書いたってべつにたのしくないから一切ふれてはいないはずだけれど、じつを言うと2008年はそのはじまりから、それまでの日々がだるま落としのようにガラガラと音を立てて足下からくずれた、壮絶な1年でありました。こんな経験はおそらくこの先二度とありません。ふりかかった災厄それ自体よりも、それにつらなる善良な人々の、集団心理からくる嘲笑と罵倒を来る日も来る日も絶え間なく耳につめこまれたことがつらかったのです。人の愚痴というのは、お風呂のようにまいにち肩までつかるものではない。
でも日々はそれでも明け暮れていくし、崩壊してガレキの山になった以上、そこにとどまりさえしなければ1年後にはきっと振り返って笑えるようになっているはずだ、だからだいじょうぶ、だいじょうぶ、今までいろんなことがあったけれど、5年もたったらやっぱり遠い土地を懐かしむようなきもちになっているじゃないか。だってもともとそんなにイイ暮らしなんてしてないぜ、ホラみろ、スーパーで雪花菜(「きらず」…おからのこと)がこんなに入って60円だ!まったく、自炊が生きるために絶対不可欠なスキルだとこれほど実感した日々はなかった。
そうして1年たったらそのとおり、それまでとはちがう景色に囲まれてのびのびと羽を伸ばしているじぶんに気がついて、なんだか泣けてくるのです。何かが良くなったわけでは決してないけれど、少なくとも多くのものを飲みこんだあの濁流はいま清らかなせせらぎであり、以前と同じ落ち着きを取り戻しています。
明日にはいいこともわるいこともいっしょくたにして包みこんでくれる、あのおごそかな、そして1年で最もやさしい夜が待っている。
大晦日!
この夜のために、僕はまいにち歩いている気がする。
*
今年もお付き合いいただいて、どうもありがとう。生来の筆無精(本当です)をむりやりねじ伏せて僕がブログをつづけることができているのも、やっぱりあなたのおかげです。アルバムを聴いてここに来てくれているのに、書いてあるのはそれ以外の活動ばかりなんだから、やれやれ!小林大吾の本分はいったいどこにあるのか?
それでも笑って訪ねてくれる、あなたがいるから道を失わずにすんでいるのです。そういう感謝のきもちはとてもことばに表すことができません。
ありがとう。そしてよいお年を!
ほんのすこしでいいから、交わせる笑顔が今年よりもふえますように!
2008年12月26日金曜日
いい娘に逢ったらドキッ
イントロにおける舌なめずりのごときフィーチャリングに関して、そもそも誰なんだかも判然としないおっさんに猛省を促したい。というのが本日の議題であります。
いい娘に逢ったらドキッ 伊藤咲子
2008年12月25日木曜日
バトンを受け取った彼が閉口する2つの理由
たぶん愛されてるんだろうとはおもうんだけど、その愛情表現がいちいちいびつなのでちっともありがたみを感じないタカツキの最新エントリ(しかも朝の6時に…)はさておき、やっと年賀状が刷り上がりました。
今年はこれ。
牛の複雑な心境をみごとに描き出した、深読みしがいのある1コマです。
一部オレンジが混じっているのは、版の作成にしっぱいしたからです。ホントはオレンジでやるつもりだったんだけれど、しっぱいした上にインクがなくなってしまったので緑になりました。ひょっとしたら誰かのところにオレンジが届くかもしれませんが、これ5枚しか刷ってないので当たりみたいなものだとおもってください。
しかしなんだかイラストレーターになったような気分だ。
2008年12月24日水曜日
なあ、せっかくのケーキが冷めちまう
気持ちだけならいつだって小麦粉まみれの荒くれ集団、ザ・フラワーズ(the flours)の貪欲な舌を心ゆくまで満たしてくれる、マーベラスなケーキ屋さんが近所に一軒あるのです。住宅街にひっそりとたたずむ、それはそれはちいさなお店でありながら、他では決してお目にかかれないキュートなオリジナルスイーツの数々と、夢のようなその味わいといったらとても言葉に尽くすことはできません。じっさい、そのへんのパティシエなんか目じゃないと掛け値なしにおもう。
→labess
先日、奇妙な成り行きから店主のミワさんといっしょにごはんを食べる機会があったのだけれど、そこでうかがったお話からはケーキが好きとかそんな表面的なことよりもむしろ、「ここにはわたしの世界がある」というような哲学と矜持がひしひしと感じられて、以来ますます好きになりました。たとえその選択が荒野であろうと、あくまでつくりたいものだけをつくってまっすぐにずんずんと進むインディペンデント精神にあふれたケーキ屋さんというのはなんだか新鮮で、じつに格好よかった。
そんなlabessがクリスマスシーズン限定でつくるケーキなら、魂のはしっこを売っぱらってでも食らいつきたい!
そういう趣旨で、昨夜は心と顔をクリームでべたべたにしてきたのです。
野次馬のかわりに野次牛と野次ぶたが
「そういえば君、来年は干支なんだってね」
「うん…そうらしい」
「たいへんだな」
「いや、まあ…そうだね、でもどうかな」
「晴れ舞台じゃないか」
「僕はあんまり目立つの好きじゃないよ」
「もったいないな!」
「そう?」
「僕は好きだけどね」
「そうだよね…似合ってるとおもう」
「…」
「…」
「代わってあげられたらいいんだけど…」
「バカ言うなよ!ぶた年なんて、格好つかないさ」
「でも君、小学校の文集で…」
「あんなのはガキの夢だよ!真に受けられちゃこまる」
「そうなのかい」
「そうとも」
「僕はパイロットになりたかったのに…」
「そうだったね」
「今じゃただの牛だ」
「だれもがうらやむ干支の一員じゃないか!」
「…」
「…」
「名誉なことだとおもうよ、でも…」
「それ以上は言っちゃダメだ。なあ、せっかくのケーキが冷めちまう」
「ケーキが冷めてるのはもとからだよ」
「え?」
「冷やして食べるものなんだ」
「そうなのか…じつはケーキなんて初めてだから」
「…」
「…」
「僕がんばるよ」
「そうとも。それでこそ僕のともだちだ」
「ありがとう」
「どういたしまして」
「メリークリスマス」
「ベリー…ゴメン、何だって?」
「クリスマスだよ、ベリーじゃなくてメリー」
「メリー?そうか…羊も呼べばよかったな」
「名前じゃないんだ、なんていうか祝福の…」
「要はいただきますってことだろ?それくらいわかるさ!」
パクリ
2008年12月23日火曜日
更新頻度低下防止キャンペーンのための小夜曲 3
このキャンペーンいつまでつづくんだ?
*
関係ねえやとおもっていた師走の慌ただしさがじわりとにじり寄って来ています。10分の仕事をするのに60分くらいの余白を必要とする燃費のわるい僕としては、あんまり歓迎できる事態ではありません。フーム!
*
それはそうと、「そろそろクリスマスだなあ…」とつぶやくのは「そろそろラマダン(断食)だなあ…」という感慨にふけるのと基本的には同じような気がするけれど、どうでしょうね?
信仰を持たない僕らにとって、クリスマスっていったい何の日なんだろうと今もときどきおもいます。いちおう名目上はキリストの生誕祭みたいな話になっているけれど(そして実際にはべつに誕生日でもなんでもない)、クリスチャンでないとすれば彼の誕生日を祝ってるつもりもないだろうし、だとすると主役はだれだ?サンタクロースか?それとも子どもなのか?あるいはカップル?そしてけっきょく、何の日なの?
個人的には「いつもよりちょっといいケーキを食べてもいい日」です。なぜそれがゆるされるのかは、僕にもわからない。
でもなんだかよくわからないままに、街全体が当然のごとく浮かれきっている様子を眺めるのはピースフルでとても好きです。「だってクリスマスだし」と言えば大抵のことは寛大に取り計らってもらえる気がする。サンタの格好をしてピザを配達するお兄さんを見るのもたのしい。
「メリークリスマス」とはさすがに口がさけても言わないけれど。
*
あと、関係ないけどタカツキがデンワで23日の祝日を「あ、そうか勤労感謝の日か!」と言っていましたが、ちがいます。そりゃ先月だ。でも訂正するのがめんどくさいので、「そうそう」とてきとうに相槌をうっておきました。
2008年12月21日日曜日
更新頻度低下防止キャンペーンのための小夜曲 2
大きい。
そしてこのカラーコーンはたぶん、じぶんの大きさに気づいていないんじゃないかとおもう。僕にとって「声の大きい人」というのはこういうイメージです。身近な例で言うとフライングブックスの店主がこれによく似ています。
群衆にまぎれこむことができないタイプですね。
ではまた。
2008年12月19日金曜日
桶屋が吹いて風がもうかる式の論理
どうしても捨てることのできない折り込みチラシが、一枚あるのです。
近所にある貴金属店(創業40年)の広告なんだけど、書かれた日本語がいちいちおかしなことになっているので、必要ないのになんとなく捨てられない。たとえば、
風が吹いたので、桶屋がもうかりました。
という文章が、このチラシだと
桶屋が、風が、吹くとともに、もうかりました。
という見事なまでにわかりづらい、翻訳ソフト並みのパッチワークテキストに置き換えられているのです(もちろん実際にはこんな内容ではないけれど)。溶接をまちがえて手と足がごっちゃになったロボットみたいなことになっています。力づくにもほどがある。
チラシの1行目から早くもザワザワと漂いはじめた不穏な空気は、読みすすめるにつれて解消されるどころかますます濃密になり、手に負えなくなっていきます。しかし兎にも角にも表をすみずみまで読み、裏もおなじように熟読し、チラシに対してさんざん口角泡を飛ばしまくった最後の最後、もう満腹というきもちで広告の隅っこに目をやったときのショックたるや、いまだに忘れられません。
表だとおもって読んでた面が裏だったことにショックを受けたのか、チラシの裏を当然のように「B面」と呼ぶことにショックを受けたのか、それは今もって定かではないのです。
2008年12月18日木曜日
もも肉とむね肉はお休みです。
あれ?のんびりイモ焼いてたら2日もたってしまった。
もも肉とむね肉はお休みです。
向こうではタカツキがへそで茶をわかそうと孤軍奮闘しています。
*
今だってそんなに変わりゃしないんだけど、5年前は想像を絶するくらいヒマだったので、よく雑誌や新聞を切り抜いてはコラージュにして遊んでいたのです(その一部は今でも http://www.wildpinocchio.com/ の階層の深ーいところに置きっぱなしなので見ることができます)。
わけあって5年ぶりに、当時の切り抜きを引っぱり出してまたコラージュをしていたら(さすがにヒマだからという理由ではない)、思いもかけないような切り抜きがあとからあとからわんさか出てきて、開いた口がふさがりませんでした。
その一例がこれ。
いったい何に使うつもりだったんだ?
以前上着のポケットから「牛」と自分の筆跡で書かれたメモがでてきて、ひどく戸惑ったことをおもいだしました。
2008年12月16日火曜日
ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その75
今年も世田谷のボロ市に行ってきたのです。バザーみたいなてづくりグッズと本物の骨董品がいっしょに並ぶ、敷居の低さがとてもたのしい。じつは400年前からつづいているという、ヘンにディープな伝統をもつ催しなんだけど、なぜかその伝統をムキになって広めようとしているから、却って眉唾に感じられます。遊びに行く側はべつに伝統なんか気にしていないのだ。ヘンといえば、そうそう、ヘンな色の茶碗を買った。
*
以前にも質問をいただいた富夫とジュリエットさんから質問です。(ペンネームはムール貝博士が鼻をかみながらてきとうにつけています)そのときにもたしか書いた気がするけれど、彼は今年の年賀状(2008年)を手にした数少ない(ほんとうに数少ない)ひとりであります。いつもありがとう!
Q: 好きな暖房器具は何ですか?
それを知って何になるのか?と考えてしまえばこれもずいぶんヘンな質問ですが、ちょうどきのう、今年はじめての灯油を買ってきたところなのです。いわゆる石油ストーブですね。これ以上の暖房器具はないと、声を大にして言いたい。見た目の愛嬌もさることながら、いざとなったら屋外でもバリバリ働いてくれるフットワークの軽さといい、部屋のすみずみにまで行き渡るじんわりとした温かさといい、小窓からちらちらと見え隠れする炎といい、そばにいて眺めるだけでも飽きることがありません。とにかく燃料を補給しさえすればすぐに火がつくシンプル極まりない構造もよろしい。「須藤部長」というロマンスグレーっぽい立派な名前がついていますが、今では略して部長と呼ばれています。やかんとセットであることがだいじ。
あとは去年の暮れにボロ市でみつけた「ニコニコファンヒータ」があたらしく仲間入りしました。30年ちかく前の古い未使用品をワンコイン(!)で買ってきたんだけど、これがじつに機能的で重宝しています。
ニコニコするでしょ?
何しろ本体がおそろしく軽いのです。おもちゃかとおもうくらい軽い。そしてその名にファンヒータとあるとおり、背面部に弱々しいファンがとりつけられています。100円ショップで売っている卓上扇風機と同じくらいチープなファンです。しかし扇風機としてならほとんど無能扱いされかねないソヨソヨとした軟弱な風も、暖房としてなら逆にいい塩梅で熱を前へと送り出してくれます。500円だし、真っ赤なプラスチックでできた見た目の可愛らしさもあるし、名前もいいし、くらいのきもちで引き取ったのに、まさかこんなに大活躍することになるとは僕もぜんぜん思いませんでした。こんなに魅力的な暖房器具が今じゃ生産もされていないんだから、せちがらいことです。
A: 須藤部長とニコニコファンヒータ
もうちょっと若いころは僕もコタツをベッドにしていたけれど、あれはスキというだけではすまなくなるからなあ。
*
dr.moule*gmail.com(*を@に替えてね
ちなみにきのうの写真はハタチをすぎたころの母です。だから何だと言われそうだけど。
2008年12月15日月曜日
カラーフィルムがまだ高価だったころ
10日ほど前、臀部に突如としてそびえたった局所的チョモランマは、38℃の発熱を伴う未曾有の大噴火から3日3晩にわたって大量の溶岩を噴き出しつづけたのち、ようやく本来の落ち着きを取り戻しつつあります。まさか風呂場で血が噴き出すとは思いもよらなんだ。古代のソドムとゴモラの町もきっとこんなふうにして壊滅したにちがいない。危ないところであった。
*
カラーフィルムがまだ高価だった1974年の写真↓
今とは似ても似つかないので、とてもだいじにしているのです。
2008年12月14日日曜日
危険と謀略うずまくジャングルの薬売り
ピンポーン
「はい、どちらさま?」
「富山の置き薬です」
えー!
ひと昔前ならともかく、危険と謀略うずまくコンクリートジャングルのどまんなかで今どき富山の置き薬を売りこみにくるのんきな薬売りがいるものか!
あやしい匂いがぷんぷんしすぎて、話にならない。薬売りだなんてまったく、信じてはいけません。振り込め詐欺だってもうすこしマシな嘘をつくだろうに、いかに僕がガンビー並みのバカとはいえ、よりにもよって21世紀に富山の薬売りとは人をあなどるにもほどがある。たとえそうだとしても似て非なるものにちがいない。うっかり手を出したらエイミ・ワインハウスみたいになっちゃうんじゃないだろうか?なにを企んでいるかしらないが、だまそうとしたってそうはいくもんか。そこにはオオカミが幼気な赤ずきんを食らうべく口をひらいて待ちかまえているかもしれないのだ。
決してドアを開けてはいけない。
何しろドアを開けたが最後…
置き薬を置くことになるのです。
うぉウ、そのへんの薬局には置いてない、富山産のレアな漢方がいっぱいあるじゃないか。こいつァ「赤玉はら薬」だ!すごい味方がウチにきた!
お向かいの部屋は「置き薬です」と言ったとたんにものすごい音を立ててインターホンを切ったそうだけど、疑心暗鬼にみちあふれた都市にあってそれはむしろ確かで基本的な自衛策なのだろうし、場合によっては僕のほうこそ逆にうかつな対応を責められてしかるべきなのかもしれないのです。
でも置き薬ってコレ、いいシステムだとおもうんだよな。数ヶ月後に使った分だけ集金にくるから、ひとつでも開封するまでは買ったことにならないんだけれど(モノがモノだけに服用を勧められることもない)、かかるコストとリスクを考えたら、短期的な利益に重きが置かれるこの時代でスタートできる商売では全然ない。古くからの実績とたしかな信頼あってこその商いです。でもすくなくとも僕よりも下の世代は「置き薬」の存在を知らない人もあるだろうし、都市部に住まっているならなおさら怪訝な顔をするとおもう。僕らはそういう時代に生きている。
「よろしければこの先30年、50年と末永くおつきあいくださいませ」という薬屋さんの口上をあとから思い出して、きっと昔からそういうものだったんだろうと気づいたらなんだか泣けてきた。ドアをあけてよかった。
がんばれジャングルの薬売り!
2008年12月13日土曜日
ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その74
深く色づく紅葉に囲まれた、とある町の小さな教会で、結婚式が執り行われようとしています。新たなる日々への期待に胸も高鳴る幸せそうな新郎…いっぽう新婦の表情には心なしかうっすらと影が差しているようです。マリッジブルーでしょうか、それとも…?しかし会場にいる誰ひとりとして花嫁のそんな様子に気づくこともなく、式はつつがなく進行していきます。
誓いのことばを交わし、いざ指輪を交換しようとしたそのときです。
「待って!わたしやっぱり…」
「だいじょうぶ、心配いらないよ、ウリ子ちゃん」
「わたしやっぱり…」
「どうしたんだい」
「SUIKA夜話へ行きたいの!」
言うが早いか、花嫁はくるりと向きを変え、ウェディングドレスを翻して駆け出します。突然の事態にざわめく会場と、呆然と立ちすくむ新郎をあとに残して、彼女は飛び乗ったタクシーに行き先を告げるのです。
「鶴舞のK.D japonへ!」
今日はナゴヤでロマンクルーとSUIKA夜話、明日はオオサカでロマンクルーとSUIKA夜話ですよ!ウェディングドレス姿で夜話にのりこむ花嫁に幸アレ!
以上、CMでした。
*
さて、それでは徐々に書くことも尽きてきたことだし、おしりにできたおできのグロテスクな大惨事について書くのもアレなので、ふたたび質問箱へと戻りましょう。
*
DKNY(電球と似たり寄ったり)さんからの質問です(ぺんネームはムール貝博士がてきとうにつけています)。どうもありがとう!よく似ていますが、ダナキャランニューヨークではありません。
Q: 大吾さんはいつも何で、何に詩を書いてますか?何か筆記用具にこだわりがあれば教えてください。
10代のころは池袋LOFTの文房具フロアが大好きだったので、ヘンなかたちのシャーペンを買ったりしてそれなりの見識みたいなものを持ち合わせていたはずだったのだけれど、そういえばいつの間にかそういう熱がスッカリ冷めてしまいました。なぜでしょうね?今はわりと、なんでもいいです。どこにでもあるようなボールペンでコピー用紙にフレーズをひとつだけ書き付けて、そのままほったらかしにしたりしています。そうやって言葉をあちこちに散らかしておいて、いずれ部屋の隅に吹きだまりみたいになってきたところを改めてまとめ直すというかんじがほとんどです。書き方らしい書き方を何ひとつまともに持ち合わせていないみたいですみません。
あと、さいきんは、そうですね、デザインのラフを描いたりするのと同じドローイングパッドと3Bの鉛筆で一切合切をまかなったりしています。
A: そのへんにあるもので、チョイチョイというかんじです。
植木等みたいな言い草ですみません。
DKNY(電球と似たり寄ったり)さんはOxfordのノートにきちっと書くのがお好きだそうですが、詩人としてもそっちのほうが雰囲気もあって良いような気がするので、できたらちょっと真似してみたいです。
ちなみにタマフルリスナーはご存知のこととおもいますが、プロデューサー・古川耕という人物は、筆記用具というか文房具に関しては一家言どころでなくムダに深い造詣をお持ちです。何しろ今年も「文房具野郎たちの夏の祭典、第19回国際文具・紙製品展ISOT2008」に嬉々として足を運び、丸一日をそこで費やしたばかりか、ムラムラした気持ちまで持ち帰っていつまでもソワソワしていたくらいだから、その耽溺ぶりといったらハンパではありません。ブッキ(タマフルによると文房具勃起のことらしい)という生理現象がはたしていかなる状態を指すものなのか、じつのところ僕もよく知らないのだけれど、たぶん機能とデザイン性とが高いレベルで両立しているようなボールペンをじっと見ていると、それだけで鼻血がでてきたりするんだとおもう。たしかに男の人ってそういうの多そうです。ひょっとして僕が調理器具とかに対して抱く気持ちとそんなに変わらないんじゃないだろうか?
古川さん、読んでたらおすすめの筆記用具についてコメントをおねがいします。
あと、じつはミス・スパンコールも筆記用具についてはひとかどの思い入れがあるようです。とにかく奇妙なペンをやたらたくさん持っているし、それらをしょっちゅう失くしては、次の日になるとまたちがうペンを手にしています。古川さんとはたぶん、ベクトルがちがうような気もするんだけれど。
その一例↓ ボールペンです。どこでこんなの見つけてくるんだ?
*
DKNY(電球と似たり寄ったり)さんが「話咲く種をまく男」に1票を投じてくれたので、詩人の刻印(ほぼ)全曲レース、3ヶ月ぶりの更新です。発売から1年がすぎているというのに、ありがたいことです、本当に。どうもありがとう!
バミューダ 12(ウゴウゴ含む)
ボート 8
蝸牛 8
話咲く 8
アンジェリカ 4(とコロッケひとつ)
紙屑 4
ユリイカ 4
腐草為蛍 3
*
dr.moule*gmail.com(*を@に替えてね)
2008年12月12日金曜日
僕らはいったい何を眺めているのか?
うわァ!
ちかごろは絵の展覧会に足を運んでも、図録を買わずに帰ってくることがままあります。いちばん大きな理由はもちろん、色がちがいすぎるからです。人物や歴史的背景についての記述が豊富だからできればやっぱり購入して帰りたいんだけれど、実物はもうすこし青みがかった印象だったのに、図録には乳白色で再現されていたら、そっちで記憶してしまいそうな気がするのです。より再現性の高い印刷物と、図録とを並べたら迷わず図録のほうを指差してしまう気がする。それがこわいし、そうだとしたら本物を目にした意味がない。知ることよりも観ることのほうがずっとだいじだとおもうから、ひどく惜しいとは思いつつも、けっきょく手ぶらで帰ります。
しかし図録は目の前でばしばしと飛ぶように売れていくのです。
もちろん、あとで眺めるというよりも記念としてとりあえず買っておくという人もあるだろうし、図録ってそもそもそういう意味合いのつよい不思議な刊行物だけど、それにしてもなんというかこう、腑に落ちないものがあります。
僕らはいったい、何を眺めているのか?
*
展覧会の規模が大きくなればなるほど、多くの人が足を運んで、1枚あたりの鑑賞時間はいやでも短縮されることになります。美術館のスタッフも「どうぞ、すこしずつ移動しながらご鑑賞ください」と声をかけるし、だれもが等しく愛でることができるように、混雑をすこしでも軽減しようとしたらそれはごくごく当然のさばきかたといえましょう。
でも、10分眺めつづけて初めて気づくこともあるのです。眺めれば眺めるほど、見えなかったものが少しずつ見えてくるのだし、そして何よりそれこそが、絵の愉しみじゃないか!と僕はつよくおもう。エヴァレット・ミレイの「マリアナ」で、画面右下の隅っこにいたネズミの、ぎょっとするほど異様なリアリティについて思いを馳せた人がいったいどれくらいいるんだろう?
ベルトコンベア式に押し流されていったら、それもかなわない。展示されている絵なり画家なりが世界的に有名であればあるほど、その傾向はつよくなるし、あたりまえだけど、立ち止まるとものすごくイヤな顔を向けられることになります。(そういう意味で、僕はとても迷惑な鑑賞者です)
僕らはいったい、何を眺めているのか?
*
ベルトコンベア式の鑑賞スタイルと、再現性の低い図録。それでも会場を出れば、「ああ、ひと目でも観ることができて本当によかった!」としみじみおもうのです。
僕らは絵画に、なにを求めているのか?
とはいえ現代美術とかデザイン、あるいは絵本とか、そういうのになるとまた話はガラリと変わるんだから、
ふしぎなことです、それはまったく。
2008年12月10日水曜日
ザ・テレビジョンと似て非なる雑誌といえば
小雨そぼ降る師走の神保町、天下の小学館ビル前に来ております。
もちろん、と言いきるのもなんだかアレですけれども、本を出版するわけでは全然ありません。
もらってきたお土産↓
ザ・テレビジョンのようですが、ちがいます。「小学六年生」です。
表紙の異様に洗練されたビジュアルもさることながら、読者モデルの可愛さとオシャレ度が尋常ではありません。オトナとのちがいはもはやサイズだけです。ただしカレーには星形のにんじんとコーンがたっぷり入ってます。
*綴じ込みマンガのセリフ その1
「どうなの?涼くんのこと。好き?結婚したい?」
「それは…。わかんないよ…」
(注:プロポーズされたようです)
*その2
「いいかげんあきらめろ、ショウ!」
「ぐ…!」
「このブラックウェーブにのまれて…、楽になれ!」
(注:将棋マンガです)
日本全国ダジャレめぐりもあるよ!
*
僕はといえば、なかなかおもしろい話をうかがうことができて、にこやかに帰路についたのでありました。立ち消えになりませんように!
2008年12月9日火曜日
特撮みたいな非日常のひとコマ
そういえば土曜の晩はものすごい月が出ていたのです。
これで午後11時くらいだとおもう。今にもウルトラセブンが出てきそうなこの現実感のなさはどうだろう!
いま、牛の絵をいっぱい描いています。コップに半分くらい牛乳が入っている絵を描いたら、「ガッカリされるからやめなさい」とたしなめられました。
*
Sylvia "Pillow Talk"
この曲がヒットした1972年の時点で、すでに30代後半ですよ!何この可愛らしさ!
50年代にアイドルとして華々しいデビューを飾り、60年代後半にはAll Platinumというレーベルを自ら創設して数々の名曲を生み出したばかりか、70年代後半になるとさらにSugar Hillを立ち上げてあのあまりにも有名な "Rapper's Delight" をつくり、ラップの黎明にまで大きく寄与した(!)、ニュージャージーのスーパーソウル・エンプレス!ソングライティングはもちろんのこと、"Rapper's Delight" ではベースを弾いていた(当時はサンプリングといっても生演奏だったのです)というのだから、常人レベルをはるかに超えてほとんどモンスターです。スモーキーロビンソンもモータウンの副社長だったけど、インディペンデントという意味ではシルヴィアのほうが断然先鋭的でカッコいいと僕はおもう。
姉御!
2008年12月8日月曜日
鍋の中のおでんが炭になる危険性について
土日は例のアレでした。
僕がここでSUIKA夜話の感想を書くとタカツキが横着をするので今日は書きません。あと、なんというか、けっきょく毎回同じことばっかり書いてるんだよな。
足をはこんでくれたみなさま、本当にどうもありがとう。ゴリゴリのヘッズとお父さんお母さん、それにちびっこたち、老若男女が分け隔てなく踊りまくるフロアがまったく、他にあるだろうか?すべての要素が複雑にからまり合う怒濤のセッションはとにかく圧巻だったし、理性を突き抜けたところで初めて生まれるあの特殊な一体感には、何度となく鳥肌が立ち、毛が逆立ちました。ナチュラルボーン・ミュージシャンであるsaigenjiさんと、ナチュラルボーン・ロッカーであるロマンクルーと、ナチュラルボーン・ほにゃららであるSUIKAを同じビーカーにいれて撹拌したらそりゃ派手に爆発して髪もアフロになるというものです。僕は生来、団体行動とチームプレーがまるでできないたちなので(成績表によくそういうことを書かれた)ほんとうに心から憧れてしまいます。やれやれ。
来週はSUIKAとロマンクルー、西へと移動しますが、ナゴヤ・オオサカの人も失神しないように気をつけてね。60枚ちかく用意したロマンクルーとのスペシャルセッションCDは、瞬く間に売り切れてしまったので、開演後ではなく、ぜひ開演前にお求めくださいませ。
何しろコレ、僕も手にしていないのです。物販コーナーでダイゴくんのアルバムが扱われていなかったり、スタッフリストに僕の名がなかったというやるせない一件もふくめ、現在、弁護士とともに地位の確認と名誉の回復を求めて訴えることを検討しています。たちあがれ労働者たち!
ちなみにカメラ持ってたのに写真はリハのときに撮った1枚しかありませんでした。
*
そして日曜日の六本木TSUTAYAにおけるインストアライブ、どうなることかとハラハラしていましたが、カズタケさんのソロセットとスタジアムみたいな円形の書架とが思いのほかマッチしていて、適度な距離を保ちながらゆったりとくつろげる、とても豊かな空間を演出できたんじゃないかとおもいます。
演奏するカズタケさんの前にちいさな女の子がやってきてピコピコ踊り出し、演奏を終えるとぱちぱち拍手をしてくれる一幕もあって、これがすごく象徴的でした。可愛かった!
ほら、そばでかぶりつくようにしているちっこいのが見える?
土曜日から2日つづけて足をはこんでくれた人もいて、うれしかったです。どうもありがとう!
じつはこの日、家を出てから「ガスの火を消し忘れたのではないか」という疑念にとらわれていて、1日気が気じゃありませんでした。猛スピードで帰って、部屋がまだそこにあることをたしかめたときの安堵感といったらなかった。
2008年12月6日土曜日
日曜日の告知と謎の伯爵、ロマンカレーその他
今日はSUIKA夜話ですが、それよりもフラインスピンオーナーから「TSUTAYAのインストアライブの告知をしろ」と珍しく直々に促されたので、あらためて書くことにしました。
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12月7日(日) 17:00〜
TSUTAYA TOKYO ROPPONGI リニューアル記念
タケウチカズタケのインストアライブ with 小林大吾(ポロリもあるよ)
*入場無料です!
どこをどう検索してもそんなイベントがあるという告知がまったくされていないので、本当にお客さんがくるのか、むしろ本当にイベントが開催されるのかという根本的なところで一抹の不安を拭いきれないなか、行きたくもない六本木にしぶしぶ足を運びます。苦手なのはTSUTAYAじゃなくてギロッポンなの!
話によるとタケウチカズタケのソロライブをメインに、だいたい45分くらいのセットで行われるもようです。僕もそのなかにするりともぐりこんで2、3曲やることになりました。何をやるかはもう想像がつきそうなものだけど、すくなくとも今はライブでしか聴くことのできない "Sounds Like A Lovesong feat. タケウチカズタケ" も披露するので、リリパに来れなかったけど聴いてみたいという人がいたらぜひぜひいらしてください。「UNDER THE WILLOW -ICHIGO-」に収録されている "Sounds Like A Lovesong" のスポークンバージョンです。
何より、タケウチカズタケのソロライブを観たことのない人にはとくにオススメしたい!何しろ以前新宿タワレコでインストアライブをしたときは、あまりの破壊力に打ちのめされた聴衆が奪い合うようにCDを買い求めたばかりか、サインをもらうために遠くの階段まで異様に長い行列ができたという、ちょっとした逸話を残したくらいです。お店の人も目を丸くしていた。
観ればわかります。日曜日はどいつもこいつもお誘い合わせの上、六本木TSUTAYAに行こう!
六本木か…
*
SUIKA夜話のために、追加でこんなバッジもつくりました。ロマンクルーとツアーなんてこの先あるかどうかわからないから、どうしても記念になるものをつくりたかったのです。
なんか「ロマンカレー」にみえるな。そういうお店のようだ。
配られるチャンスがあるとすれば、ナゴヤ・オオサカだけど、それも定かではない…。すくなくとも東京はありません。
ただ、わざわざフォントまで自作したダイゴくんの功績を世に知らしめたかったのです。また…と呆れてはいけない。だってそのへんにあるフリーフォントじゃないんだぜ!ちっぽけなバッジのために!
「む、この可愛いのは誰がデザインしたのかね」
「わたくしです、伯爵」
「ぜひワガハイの城に遊びにきたまえ」
「お言葉ですが伯爵…」
「君の才能が必要なんだ」
「わたくしは気ままな暮らしをのぞむ者です」
「見栄をはらなくてもよい」
「見栄でした」
「いいからきたまえ」
「おおせのとおりにいたします」
2008年12月5日金曜日
手のひらふたつぶんの落下傘部隊
おとなりの屋敷の庭にそびえたつ木は葉っぱがとても大きいので、風がふくと大量の葉っぱがバラバラガサガサと不細工な音をたてて舞い散ります。ずいぶん雑な落ちかたをするとおもうけれど、これはこれで何というか、見応えがあるのです。手のひらふたつぶんの葉っぱが落下傘部隊のように次から次へと降ってくる。ほうきで掃くより拾ったほうがはやい。
これは日常の隙間に紛れこむアミーゴ
*
さて、明日はSUIKA夜話です。みんな師走の2文字をみずから体現するかのごとく、慌ただしく働いていて心配になります。
前回まで来場者全員に配布していた特典の缶バッジ(馬車馬謹製)ですけれども、今回からさりげなく先着順になっているもようです。お気をつけあそばせ!
今回の暫定デザインはこちら。
暫定というのはつまり、3つのうちどれになるのか、まだ確定していないからです。時間もないことだし一からつくり直すということはさすがにないとおもうけれど、ナゴヤ・オオサカのぶんにかんしては「第13夜」ではないので、若干の修正がはいることになります。3都市すべて同一の配色をつかうかもしれないし、この3つがそれぞれの都市に割り当てられるかもしれません。
…たかだかおまけのためにわざわざこんな説明しなくたっていいようなものだけど、でも、可愛いでしょ!
ちなみに
3つのうちいちばん左の月だけかぶってる帽子がちがいますが、これは帽子ではなくてローストチキンの手に持つ部分をかぶっているからです。
チキンを食べたあとに何食わぬ顔でそれを頭にのせたのです。
というどうでもいいような設定をSUIKAのみんなにも伝えたのだけれど、ようするにそれを話したいがための話です、今日のは。並んで見せるからたのしいのだし、3つをいっぺんに見せて話す機会なんてたぶんないもの。使われないかもしれないし。
2008年12月4日木曜日
ピンク色のアレがめでたく発売日を迎えました
若者の町、渋谷からお送りしています。
とてもきもちよく晴れ渡ったので、黄金色にかがやくイチョウ並木をバイクで抜けてきのうのアレがどうなったのか、たしかめに行ってきました。
こいつァデカい!
窮地に追いこまれながらもイイ仕事をしたな、ダイゴくん!
ありがとうございます!僕もそうおもう。やれやれ、ホッとした。
関係ないけど新譜コーナーをのぞいていたら鈴木亜美のアルバムジャケット(DVDつきのほう)があんまり可愛くてキュンとなりました。3回も手に取ったのになぜ買わなかったのだろう。
こっちはHMVです。おや、よくみるとCDになにかくっついている…
HMVでは特典として、ステッカーがついてくるのです!これだけのためにデザインされたスペシャルなおまけです。かわいい。
もうすでに買ってくれた人は、ともだちをそそのかしてHMVで買ってもらい、ステッカーだけ奪いましょう。
2008年12月3日水曜日
崖っぷちで威力を発揮するスイミーメソッド
ときは12月1日の夜にさかのぼります。
*
ふと気がつくと、着信履歴があるのです。おや、フラインスピンのボスじゃないか。ああ、メールも来ている。
「大ピンチ!至急連絡乞う」
まるで電報のようです。しかし多忙すぎる彼の場合、毎日がピンチみたいなものなので(口癖は「今日まじエグい」)、逆にストレートにピンチと言うことがほとんどありません。とてもイヤな予感がする。
ジリリリン
ガチャ
「いかがいたした」
「じつはかくかくしかじか…」
「かくかくしかじかではわからん!」
「ICHIGOの話にござる」
「いちごというとあのパンツの模様になったりする…」
「タケウチカズタケの新譜でござるよ!」
「そういえば明日納品でござるな」
「急遽渋谷タワレコの1階で大きく展開することが決まりもうした」
「そいつァ吉報だ!めでたい」
「ついては90センチ×60センチの店頭用POPを大至急いただきたい」
「え?」
「あの看板みたいな大きなPOPでござる」
「ああ、あれね…え?」
「期限は夜中の1時でござる」
「ちょっと待っていま22時でしょ」
「22時でござるな」
(ようやく事態がのみこめてきた)
「3時間後!?」
「いかにも」
「90センチ×60センチを!?」
「夢はでっかくド派手にまいろう」
「だってこれから我が家はゴハンでござるよ」
「むむ、なんと」
「"Savage!" の真っ黒いサントラ聴きながら食べるの」
「悠長でござるな」
「むむ、しかしまたとない好機、あいわかった。なんとかいたそう」
「ではよろしくたのむ」
「ゴハン食べてからね」
「なおこの電話は自動的に消滅する」
「あれ?うわッなんか電話が…熱ッ」
ボカン
もくもくもく
ゲホンゲホン
しかし正味2時間でいったい何ができるのか?たしかにタワレコのPOPはどれもド派手だし、それに負けないくらいインパクトの強いものをデザインするとなるとこれはひじょうにむずかしい問題です。
いや、待てよ
インパクトというのは、派手であることとはまったく別の話じゃないか。
みんながみんなデコトラのようにがっつり飾りつけているならむしろ…
スイミーメソッド(注1)だ!
バリバリバリ(働く音)
みんながド派手に着飾っているなら、いっそ服など脱いでしまえ、という思い切った方針によって、情報を極限までシンプルに削ぎ落とし、ただ人の視線を誘導するためだけに特化したまるでポスターのようなPOPのデザインがコレだ!
真ん中の空白にはCDの実物をペタッと貼りつけてやるのです。
そういうわけでタケウチカズタケの「UNDER THE WILLOW -ICHIGO-」、いよいよ明日はつばいです。ちがった、今日だ!渋谷での展開がどんなことになっているのか、晴れたらこの目でたしかめてきます。(雨だと外に出たくない)うまいこと目立ってますように!
それにしても発注が22時で納期が1時ってまったく、正気の沙汰ではない。
*
注1:スイミーメソッド.....劣勢を好機ととらえる考えかた。ベクトルを真逆に向けることで、却って引き立たせるやりかたを言う。転じて、裏をかくこと。
2008年12月2日火曜日
パイロットの総飛行時間として考える
年賀状キャンペーンはしめきりました。みんなありがとう!いっぱいきた!いっぱいきた!
しかしみんなからもらった質問の数々をちょっとずつ答えていったら来年の分をまるまる賄えるんじゃないかという気がしてきました。ホントにありがとう!
*
12月7日に行われる六本木TSUTAYAのインストアライブに関して、整理券が発行されたりするのですかと質問をいただきました。とくに発行されることはないとおもいます。ぷらっと観にきてぷらっと帰ることのできる、100%ぷらっとスタイルです。主役はタケウチカズタケなので僕はちょっぴりしか出ないとおもいますが、ぜひぜひいらしてください。小林大吾の新曲は本人が抱いている感触よりずっと評判がよいです。そうなの?
しかし僕のばあい、「新曲」という呼びかたが正しいのか、いまだによくわからない。だって僕自身はメロディと切り離されてるのに。
どちらかを選べと言われたら、前夜のSUIKA夜話だとおもいますけれどもね、やっぱり。でもインストアは無料だし、きらくにおいでませ。
*
きのう更新して気づいたのだけれど、とうとう…とうとうティーチャーも疾走する12月になってしまったのですね。数十年生きてきて、これほど振り返るのがこわい年もありません。圧縮したら1ヶ月ぶんくらいにしかならなそうな中身のスカスカぶりに戦慄をおぼえます。
ひょっとしたら1年のトータル睡眠時間は4000時間をこえるんじゃないかとおもう。
ちょっと待てよ、それはさすがに…
ひい、ふう、みい…(数える)
パイロットの総飛行時間だとおもえば、なんかちょっとこう、ベテランぽくて前向きなかんじがする。
もし自宅にカメラがついていたら、何かにつけて布団にもぐりこもうとするダイゴくんの虫みたいな暮らしぶりを目のあたりにしてみんなびっくりするかもしれないな…。
「うわッまた布団にもぐった!さっき出てきたばっかりなのに!」
いいんだ、ほっといてくれ。もう、こういう習性なんだ。
2008年12月1日月曜日
BFと言われたら誰だってそうおもう
年賀状キャンペーンのもうしこみは、本日中に届けばOKです。でももうさすがに来ないかな。おもっていたよりもずっと多くの応募があってうれしい。
アドレスにつけられた名前と、本文に記載された氏名がまったくちがう人も何人かいるのだけれど(ふしぎだ)、これってどういうわけなんだろう?送ってしまってもいいんだろうか?
「住所不定なので、局留めに」という人もいてびっくりしました。年賀状なんかより住所を手に入れるほうが先ですよ!(でも送ります、もちろん)
ともあれ、みんなどうもありがとう!なるべく間に合うようにがんばります。
*
近所の本屋さん(ブックオフと似て非なるやつ)は入り口の看板に大きく「BF」と書いてあるのです。ボーイフレンド?
とおもったら地下のことらしくてムッとしました。「地下」でいいじゃないか!何が「BF」だこの西洋かぶれめ!ふにゃチン!
言いすぎた。
いや、そんなことない。(と思い直す)
だいたいでっかく「地下」と書いたから何だって言うんだ。
あと臆面もなく「JAPANESE RESTAURANT」と看板を出すお店も気に食わない。ここはジャパンだぞ!フランス行って「FRENCH RESTAURANT」と書いてある店にいったい誰が入るって言うんだ、この唐変木!
トーヘンボク?
唐変木って何だ?
2008年11月30日日曜日
円熟味を増す老婦人のロッキンチェア
年賀状キャンペーン、明日でしめきりです。もう10日もたつのか!どうりでヒゲがのびているとおもった。
*
大人げないジェラシーのためになんとなく話題としてふれるのを避けてきましたけれども、来週12月6日(土)はAOYAMA月見ル君想フにて今年さいごのSUIKA夜話、東京公演がございます。ゲストはRomancrewとsaigenji!とくにロマンクルーはそのバックをSUIKAがつとめるバンドスタイルでライブだそうです。そいつァまた豪勢な話ですね。毎回言っている気がするけど、さすがにこんな機会はもうないとおもう。
東京公演とあるとおり、今回は名古屋、大阪もツアーで回るようですよ!しかもロマンクルーといっしょに!すごいな、ほとんど家族みたいなものじゃないか。
フン!う、うらやましくなんかないんだからねッ!
あっ
いま唐突におもいだしたけど、12月7日の日曜日は御大タケウチカズタケがらみでインストアライブがあります。僕もチョイ役で呼ばれました。たぶんリリパで披露したあの曲をやれということなんだとおもいます。場所は六本木TSUTAYA!時間は17時!あ、そうなんだ…2日前に届いたメールを今ごろ確認しています。読んだつもりでいたけど、読んでなかったらしい。
告知の優先順位が逆だな、どう考えても。
*
Gwen McCraeがいまも唄っていると知って感動のあまりクラクラと気を失いそうになりました。とっくに還暦を過ぎてるっていうのにパム・グリアーみたいなこのカッコよさはなんだ!この風格!しかも "Rockin' Chair" ...。しびれる!
来年は七夕の短冊に「グウェン・マクレーみたいなシブいおばあちゃんになりたい」と書くことにした。
2008年11月29日土曜日
蛇女としてのプロフェッショナリズム
見世物小屋にヘビを生きたまま食らう伝説のヘビ女が出るというので、新宿・花園神社の酉の市に行ってきたのです。バリボリと大きな音を立てて骨を噛み砕きながら本当にアオダイショウを食べていた。なまなましい!
バリボリ
出し物とか演目がどうということよりも、人々がぎゅうぎゅうと詰め寄せる中でのチープな気味の悪さというか、あのザワザワとした猥雑な背徳感はヤバいなあとおもう。心奪われます。ふとした拍子にイリーガルなものが顔を出しても気づかずにスルーしてしまいそうなかんじがね。ヘビ女の小雪さんはとてもキュートで、口から火炎を噴く芸も見せてくれました。あと、どういうわけか着ぐるみではないリアルせんとくんがいた。
バリボリ
しかしつらつら考えてみたら口の中でローソクの火を消すというようなささやかな芸当それ自体よりも、それらを休憩なしにえんえんと数時間ループしつづけるという事実のほうがよほど驚異的です。だいたい15分おきに同じ演目がくりかえされていたし、ほとんどすべての客がそれを一度しか目にしないことを考えると皮肉なことだとおもう。煌煌と燃えさかるプロフェッショナル魂に触れたようで、なんだか胸を打たれた。
ぺらぺらした紙が一瞬で千円札に変わるよ!といったシンプルな手品でも「わー!」となる僕なのでまた行きたいです。よいものをみた。
ゴクリ
2008年11月28日金曜日
地球のでべそからお送りしています
年賀状キャンペーン、しめきりまであと3日です。かけこみでピコピコと応募いただいてます。迷っている人もきがるにメールしてね!
*
本当になんでもないようなところに、それはあるのです。まるで子どもがそっぽを向きながらポツリとつぶやくような照れまじりの素っ気なさで、その目立たない案内板はそこが「展望台」への入り口であることをおしえてくれます。「まあ、いちおうあるにはあるけど…よかったら」と言われているようで、どうもこう、ウェルカムな感じが伝わってこない。でもせっかく目をとめたことだし、そう景気のわるい顔すんなよ、ちょっと行って新鮮な空気を吸ってくるからさ、と自信なさげな案内板を励ますようなきもちで、ゆるやかな傾斜をずんずん歩いていくと…
うわッ何かカッコいいの建ってる!
秘密基地だ!秘密基地だ!
絶景!絶景!
エイドリアーン!
というわけで思いもよらなかった探検と絶景を心ゆくまで堪能したのでありました。ホントは紅葉でも愛でようとおもって出かけたのに、こことか笠森観音とか、ついでに立ち寄った場所のほうに気を取られて、紅葉のことなんてちっともおぼえていない。葉っぱは赤かったのか?黄色かったのか?
しかし廃墟のようにガランとして人っ子ひとりいない秘密基地を駆け回ることほど楽しいことはないな。
2008年11月26日水曜日
度肝を抜くクレイジーなお寺のつくりかた
年賀状キャンペーン実施中です(12月1日まで)。女子率上がってます。なんかホッとするな。
*
日本建築には懸造(かけづくり)という、1000年以上の歴史をもった伝統的な工法があるのです。斜面や段差のある土地につくられる、テラスのような構造で、いちばん有名なところでいうと清水寺がそれにあたります。崖側にせり出したあの出っぱり舞台のことです。
もちろん懸造自体とてもすぐれた技術だし、それだけでもじゅうぶん感嘆に値するものなのだけれど、ここから常識をとっぱらい、想像力をさらに目いっぱい押し広げて極端に応用すると、こうなります。↓
おお…かなりむちゃなことになっておる。
「四方懸造」です。この大胆にして奇抜きわまりない、というかクレイジーすれすれの発想はどうだ!360度を懸造で囲めばたしかにこういうことになるわけだし、そりゃファンタスティックに現実離れもしようというものけれど、しかしなんてイルなんだろう。やっちゃった感まるだしで、胸を射抜かれます。こんな建築物がホントにあったら、それだけで生きる愉しみがひとつ増えるというものです。でしょう?
じつはホントにあるのです。
ええー!
1000年前から今もそこに鎮座する日本で唯一の「四方懸造」、二代広重の筆にも描かれた笠森観音の威風堂々たる姿とその異観を君は目にしたことがあるか?
どうやら400年くらい前に火事で焼失して(わかる気がする)、いちど建て直されているらしいのだけれど(それでも400年前だ!)、本堂には1000年前の床板がたぶん当時の状態そのままに(!)のこされています。足を踏み入れればウエハースのようにサックリと床が抜けるばかりか岩に叩きつけられて死んじゃうので、当然立入禁止です。部屋をのぞきこむことしかできません。でも1000年前にはだれかがそこを歩いていたとおもうとやっぱり胸を打たれるものがあります。だって平安の時代だぜ!
柱が多すぎて割り箸のようだ…。
近くで見ても何がどうなっているのかさっぱりわからない。
十数メートル(あるいはもっと)の高さはゆうにある廻廊たるや…
なんかもう寺の眺めじゃない。
まちがいなく、日本が世界に誇れる建築物のひとつです。奇想にもほどがあるし、今もふつうに拝観できることが奇跡だとおもう。こんなに多くの人がお参りしてバラバラ分解したりしないんだろうか?雨ざらしで朽ちたりしないんだろうか?21世紀に建てられる住宅の多くは数十年もてば幸運というくらい耐久性が低いっていうのに、いったいどんな魔法をかけるとこんなむちゃな建築が可能になるんだ?
しかしここを拝観するためだけにわざわざ遠くから泊まりがけで足を運ぶとしてもその価値はあります。本当に。どこ探したって他にこんな場所ないんだから!
場所はこのへん
おまけ:大きなクスノキから生えるダイゴくん
2008年11月25日火曜日
ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その73
年賀状キャンペーンがびっくりするくらい低調です。たしかにただのハガキでしかないけど、もうちょっと…もうちょっとノってくれてもいいじゃないの!
あとタマフル経由の男子率が異様に高い。
いっぽうでキャンペーンとはべつに、質問もいただいています。これはつまり…「年賀状なんて、オラいらね」ということでいいんですよね…?
*
あしたのジョアさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)真っ白に燃え尽きたボクサーが好んでのむヨーグルトのことですね。乳酸菌もたっぷりです。
Q: 日本の映画はみますか?もしよければおすすめなど教えていただきたいです。
以前にも似たような質問をいただいていて、そのときは
1. 吉原炎上 (1987)
2. ユメ十夜 (2006)
3. (おまけ)ウルトラマンティガの37話「花」
とお答えしています。あとはこれに、そうですね、「七人の侍 (1954)」と「マインド・ゲーム (2004)」を足しましょう。せっかくだからべつに映画と入れ替えようかな、ともおもったんだけれど、僕の嗜好をかなり的確にあらわしているという気がするので、このままにしておきます。映画にかぎらず、僕がフィクション全体に求める要素というのは、ここに挙げた5つでだいたいカバーできているとおもう。
しかし好きな日本映画と言われてパッと思いつくのが「吉原炎上」というのもね。なかばトラウマになってしまっているのかもしれません。
A: 七人の侍(これさえあれば事足りる1本)
あしたのジョアさんからはもうひとつ、べつの質問をいただいています。どうもありがとう!受験生ということですが、こんなくだらないブログ読んでたら受かるものも受からなくなるんじゃないかといささか心配になります。がんばってください。
Q: こき使われた意思の無い言葉たちはどこに向かうのでしょうか。
A: 行きつけの飲み屋です。
望もうと望むまいと、そもそも言葉というのは僕らにこき使われる運命にあります。地位を与えてはいけないし、それを望んでもいけません。こまごまとした愚痴を吐き出し、さっぱりとリフレッシュして、明日もまた元気に口の中へと出勤するほかないのです。
*
dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)
2008年11月24日月曜日
7:3の割合が本当に意味するところとは
おや、これはもしかして…
*
まるで往復書簡のようだという手厳しい指摘はさておき、
(20日付のタカツキブログより)
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小林大吾のブログによると
タカツキの言動の7割がダウト3割がホント
というのが定説だけど
小林大吾の言動だって70%位の信頼度なので
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タカツキの信頼度が30%であるのに対し、小林大吾の信頼度が70%というのはなるほど、それなりに説得力のある数字に思えます。ではこれをもうちょっとちがった角度で検証してみましょう。
ここに分かれ道があります。映画「ダウン・バイ・ロー」の印象的なラストシーンとはちがい、正しい道は右か左のどちらかです。分かれ道にはタカツキと小林大吾というふたりの案内人がいて、行くべき道を指し示してくれます。
ただし、タカツキは10回のうち3回しかホントのことを言いません。7回は嘘をつきます。
いっぽう小林大吾は10回のうち7回はホントのことを言います。嘘をつくのは3回だけです。
正しい道を行く確率が高いのは、どちらに道をたずねた場合でしょう?
考えるまでもない?
でもよく考えてみてください。もしあなたがタカツキが指し示した道とは逆の道を行くなら、正しい道を行く確率は僕と同じになるのです。
なんてことだ!
にもかかわらず、やっぱり多くの人が小林大吾に道をきくことになるとおもう。奥にある信憑性は同じでも、見かけ上のふるまいひとつでこうも差が出るわけですね。僕がにぎる3割の嘘のほうがよほど巧妙で危険かもしれないのに!(たとえば「正しい道は右だけど、僕としては左のほうがずっと良いとおもいます」というような答えならどうだろう?嘘をついていなくても惑わされるし、仮に嘘があるとわかっていてもどこにあるのかわからない)
基本的に見破りやすいその嘘によって被らなくてよいはずの損害を被ることになるという意味では、むしろタカツキは正直者の部類に入るのかもしれません。そして残念ながら(と僕は言いたい)、多くの人がそのことに気づいている。愛される所以です。鼻持ちならない。
*
そういえば以前フライングブックスで出されたショートケーキの苺をつまみ食いしたことがあるのだけれど、その責めを負ったのは真犯人たる僕ではなく、タカツキでした。「こんなことするのはタカツキしかいない!」と何もしていないのにさんざんな目にあっていた。
知らんぷりしていっしょに無実のタカツキを責め立てながら、生き抜く術を身につけるというのはこういうことだなとしみじみ感じたことです。
あといま思い出したけど、不慮の事故で自分のケータイを踏まれてしまったtotoさんの記憶が、本当は別の人だったのにいつの間にか「タカツキに踏まれた」という記憶にすり替わっていた、やるせない話もありました。
季節も季節だし、きのどくな彼のために赤い羽根募金でもしてあげたらどうだろうと、なんだかやさしいきもちになる秋のおわりです。
*
そして僕はといえば世界的な金融危機の波にのまれてかどうか、じぶんの株をかなり無意味に下げてしまった気がしなくもないというか、いやいや(と首をふる)、底値ならむしろ上がる一方というわけだし、こんなときこそ買い時だと前向きに受け止めることもできるじゃないか。とは言え…
僕にだって「愛するより愛されたい」とおもうときはある…
(つぶやきながら布団にもぐる)
2008年11月22日土曜日
あれから1年もたったのか…の巻
えーと、いつも温かなきもちで支えてくれているみなさまに感謝のきもちをこめて、今年も年賀状を送ろうと考えているのです。
という話をこないだぽにょっとしましたが、フライング気味で2通「ください」というおたよりをいただいたので、ここできちんと募集したいとおもいます。「テリーヌだとおもったらスパムじゃないか!」さん、ポークビッツ事件くん、いつもありがとう!ペンネームがおかしなことになっている上に長すぎて呼びかけている気がしないな。
ちなみに去年までの年賀状はこんなかんじでした。
ことし1年小林大吾としてはほとんどろくな活動をしていないにもかかわらず、気長に見守ってくれてほんとうにありがとう。応募してくれた人全員にお送りできるとおもうので、きらくにメールしてください。
デザインは決まり次第、またここでお知らせしましょう。
必須項目は以下の3点です。
1. 氏名
2. 住所
3. わりとどうでもよさそうな質問をひとつ
※3は言うまでもなく、ブログの延命措置として欠かせないものです。
そして宛先はいつものこちら
dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)
しめきりは、今日から10日後の12月1日です。
去年は10通くらいだったし、今年もそんなに来ないとおもうので、ストーブにあたりながらぬくぬくお待ちしています。
*
業務連絡!業務連絡!フライングでメールをくれたポークビッツ事件くんは氏名も住所も記載がなかったので、えーと早急に送り直してください。どこに送りゃいいんだ?
*
ちなみにポークビッツ事件くんはきちんと質問を送ってくれたのだけれど、思いもよらない内容だったので、今ここでそそくさとお答えします。これはちょっとさすがに早いうちに解決しておかないとマズいという気がする。
<ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その72>
Q: 今更ですが、『花咲く種をまく男』でラップしてる人は誰ですか?誰をfeaturingしてるんですか?
A: あれも小林大吾ですよ!
ああ、ビックリした。
でも「ひでえラップしやがる」と思われるくらいなら、だれか別人だと思われているほうがいいような気もしてきました。
ちなみにこの曲はアルバム制作にかかわった古川P、フラインスピンオーナー、タカツキの3人に初めて聴かせたとき、もっともリアクションが薄かった作品です。すこしはラップもためしたい、とおもってやってみたんだけど、あまりに反応がないので(というかちょっと引いていた)、ものすごく恥ずかしくなってやっぱりやめたほうがいいんだろうかとモヤモヤ悩んだことをおぼえています。とくに日本語ラップのご意見番としてさんざんラップを聴いてきている古川さんの無表情っぷりは深刻なものでした。そりゃあそうだろうとおもう。ムリを通してすみません。でも結果的には、入れてよかったんだよね?…ね?
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