またそんな日が来るとは思ってもみませんでしたが、じつに9ヶ月ぶりのライブ、遠征としては5年ぶりとなるツアーがぶじ終了いたしました。まるで長い活動休止を経た待望の復帰みたいなことになっていますが、全然そういうわけではないことを除けば似たり寄ったりの結果ではあるのでそれでもよろしい。お集まりいただいたみなさまには感謝の言葉もありません。ありがとうありがとう。
今回も僕の知るかぎり北は北海道から、長野、神奈川、静岡、三重、そして南は沖縄まで各地から来ていただいたそうで本当になんとお礼を申し上げてよいやら、その甲斐あったことを願うばかりです。
また僕にとってもこれまでにない2つの大きなインパクトがあり、忘れることのできない3日間になりました。
1つ目は会場の印象が3箇所ともまったく違っていたことです。
そりゃ店が違うんだからそれぞれの印象があって当たり前じゃないか、と自分でも思いますが、それにしてもライブの世界観が変わるくらいのレベルで違っていたので、めちゃめちゃ新鮮なものがありました。仮にこの3日間すべてに参加していたら心に残る曲がそれぞれのお店で変わってくるんじゃないかと思うくらいです。
愛知は1Fで高架下の秘密基地、大阪はB1Fで深海というかまさに真珠貝亭、兵庫は2Fで草原に浮かぶ小さな家のようなイメージ…と言えば伝わるだろうか…。それでいてどこも等価にすごくすごく良かった…。こんな驚きを味わえたのも、毎回すてきなお店をチョイスしてくれるカズタケさんのおかげです。できることならこの3日間を丸ごとシェアしたかった。
2つ目はやむにやまれぬ事情から、いつものスタンドではなくハンドマイクでのパフォーマンスになったことです。
こう見えて僕はマイクを手にリーディングをしたことがこれまでにほとんどありません。あったかもしれないけど全然おぼえていないくらいにはない。なぜと問われると困るけど、たぶんうまく扱える自信がなかったんだとおもう。気づいたときにはステージにマイクスタンドが1本立っている、というのがスタイルとして定着していたわけですね。
どうあれマイクを手にパフォーマンスをするとなったら、これはもうそういうタイミングだと腹を括るほかありません。そして結果的に3日間ともハンドマイクになりました。正直これは下戸が酒を呑むようになるほどの衝撃です。日常的にカラオケに行く人のほうがよっぽど扱いに慣れてるんじゃなかろうか。
だからそこにいる人みんなで作るかけがえのない空間で観てもらえてよかった。会えてうれしかったし、たくさんお話ができてよかった。来てくれたあなたにも、そう思ってもらえていますように。
アグロー案内はまだ続きます!
ちなみにいつもなら胸を張って堂々と今年のライブ納めであることを宣言しているはずなのになぜか今もって言えずにおります…なぜだ…。
3日しかやってないのに納めもへったくれもないですけど…。