2024年1月5日金曜日

いずれ誉れあるリトルマーメイドの称号を得る話


2024年です。

どのみち一年の計などまともに宣言したことがないのでいつも通りと言えばいつも通りなのだけれど、とりわけ今年は2日からせっせと店を手伝っていたこともあっていつになくそういう感じでは全然ないので、ひとまず腸の話をしましょう。

話は腹を派手にぶち壊したひと月前に遡ります。よりにもよって1年で数えるほどもない稀有なライブがあった日の、ちょうど1週間くらい前です。

熱もしっかりあったので風邪では済まない病だったのは確かですが、何日か七転八倒したのち自力で回復したので、実際のところ体に何が起きていたのかはよくわからない。たぶんウィルス性の胃腸炎だろうとひとりごちつ、全快したのでそれはまあよろしい。重要なのはそれによって腹の中が完全に空になった、という点です。2日間でトイレに駆け込んだ尋常ではない回数と食事がまともに取れなかったことを考えると、本当にすっからかんだったと思う。

とにかくどうにかこうにか調子を取り戻し、懸案のライブもつつがなく終えて本当に心底ホッとしていたのだけれど、それからさらに数日が過ぎてふと気づいたのです。

腹の調子がいい。

より具体的には、腸の調子がめちゃめちゃいい。健康を取り戻したというよりも、むしろ明らかに以前よりも良くなっています。内臓を丸ごと洗浄したような清々しさに満ちているのです。

あんまりピンとこないと思うので割愛しますが、僕は腸に関してはまず人の共感を得られない体質の持ち主です。人に話すと一様に引かれます。僕自身、どうも異常らしいと気づいたのはわりと大人になってからです。健康診断で医者におそるおそる相談したら「若干おかしいだけで気に病むほどのことではない」という返答を得たこともありました。それがもう、明らかに正常になっています。

かれこれ数十年、僕の腸がふつうの人と同じであったことなどかつてありません。これはもう気長に付き合っていく他ないと半ばあきらめていたほどです。それがウィルス性胃腸炎もしくはそれに類する何らかの病のおかげで、正常に戻る未来がにわかに現実味を帯びてきています。何しろひと月たった今も一般的な腹の状態をキープできているのです。

気長に付き合うほかないと申しましたけれども、そうは言っても高齢になればそれこそ通常では考えられないような、できれば御免被りたい恥辱のリスクを抱えることになります。正常に戻れるならそれにこしたことはありません。できればこの状態を死ぬまで維持したい。この機を逃すともう2度と訪れないかもしれないし、ある意味では人生がかかっていると言っても過言ではないのだから、モチベーションが高いのも当然です。

なので今年の抱負には、「今のこの腸の状態を維持する」を掲げます。人魚が人になりたいと願うくらいの熱量で、これは本当にぜひ達成したい。達成した暁にはリトルマーメイドの称号を僕が僕に授与することになるでしょう。

腸からは以上です。

今年もよろしくお願いします。

0 件のコメント: