2010年10月3日日曜日
にわとりと牛と料理人はどこにいったのか?
※長いこと書かずにいると文章の書き方を忘れるなァ…という、数ヶ月ごとにやってくるいつもの反省から、リハビリもかねてちまちまと更新しています。
*
これをおやつに食べたのです。
たまごとミルクのふんわりシフォン(とろとろカスタード入り)
僕もそろそろいい大人なので、いまさら「ふんわりシフォン」という語感だけで鼻息を荒くしてキャッキャとはしゃいだりするようなことはないのだけれど、とろとろカスタード入りとなれば話はべつです。
オホン
とろとろカスタード入りとなれば話はべつです。
アンブローズ・ビアスが1911年に著した「悪魔の辞典」にはこうあります。
カスタード【custard】
鶏と牛と料理人という三者の悪だくみから生み出された不愉快な混合物
A vile concoction produced by a malevolent conspiracy of the hen, the cow, and the cook.
然り、麻薬的・蠱惑的とはまさしくこういう物質のことを指して言うのであり、いわんや「とろとろ」ともなればこれはもう、看過すること能わぬ一品であるとキャーキャーはしゃがねばなりますまい。
それでまァニコニコしながらパクッとやったら意外にも
清楚な感じでとても愛らしい、ふわふわのホイップクリームがまず顔を出したのです。アラやだホイップまでいっしょだなんてちっとも存じ上げませんでしたわ!それならそうと仰れば良いのに、小粋な演出をなさいますのね!ええ、ええ、カスタードとホイップの神々しくも稀なる調和についてはいまや世界に広く認められた事実ですから、サプライズゲストとしてこの白く儚く甘やかな伴侶をフィーチャリングするのは、ある意味当然の帰結と申せましょう。
パクリ
まだお顔を見せてはくださらない…
なんて奥ゆかしい…
……。
……。
何かがおかしい。
明らかに一方通行なんだから出会わないはずはないのに、いったいどこですれ違ってしまったんだろう?行けども行けども出会うのはふわふわと可憐な純白のクリームばかりじゃないか。
……。(立ち尽くす)
まさか…いや、そんな…そんなはずはない…あれはホイップだ!まちがいない…ホイップだって大好きなんだ、万が一にだってまちがえるはずがない…
(首をふる)
だいいちクリームは白かったじゃないか…この絵にも描かれている、流れるような美しい曲線をもった黄金色のクリームは一瞬たりとも視界には入っていない…
だとするとこれは…
(よろめきながら立ち去る)
*
おまけ:じぶんの目と舌が信じられなくて検証しまくった跡
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9 件のコメント:
はじめまして。いきなりですが
まさかこのような事態に陥るとは…げに恐ろしきは不○家よ…。このような罠を仕掛けるとは…。
いや待て、待つのだ、もしやとろとろカスタードとはホイップと融合させて共にシフォンに投入されているという線も在るのではなかろうか…。
それで「あーっ、なーんだとろとろクリーム入りってこういうことだったんだーしらなかったっテヘッ☆」と言わせる小粋な演出なのかもしれない…。
パッケージの黄色のクリームを持った少年こそがミスリードだったのか、もしや少年が微笑みながらも左方向に視線を逸らしているのは、少年の良心が消費者に己の嘆きを訴えかけている証拠なのかもしれない……。
あと3rdアルバム発売されていたこと今日知りました。買います。長々と、しかも情報にも疎くてすみませんでした…。買います。楽しみます。はい。
カスタードが生地に練り込んであった?いやそんな事はないか?ホイップクリームが実はすっごいホイッピーなカスタードとか?でもそれカスタードなのか?
どっちにしても気になるので私も確かめてみようと思います!決してただ食べたくなった訳じゃないです!けけけっして!
思い切り笑いました(笑
詩人の刻印【改訂版】ついて 大吾さんのイラストはおしゃれで好きです。
ブックレットを部屋に開いて飾れる感じ
私は「もちもち」という単語でキャッキャッとはしゃいでしまいます。
そして大抵誘惑に負けて購入した挙句、「こんなのモチモチじゃない!」と後悔をします。
最後の現場写真に盛大に吹きましたw
大吾さん、最高です!!
前にもこのキャラクターに度肝を抜かされていませんでしたっけ・・・?
なにか引きつけ合ってはいけない要素があるんでしょうか・・・。
私も上記の方同様「もちもち」に過剰反応、過度の期待をし、げんなりさせられることしばしばです。
とろとろやら、ふわふわやら、明確な基準値を決めて、10段階評価で「とろとろレベル7」とか明記してほしいです!
お久しぶりです。
無性にカスタードクリームが食べたくて買ったシュークリームで同じ目にあいました。
それからというもの僕はクリームと書かれていても跳びつくことなく製品表示と睨めっこしてから購入する習慣がつきました。
大人への一歩。
シュークリーム大事な何かを教えてくれていたのかも知れません。
クリームと見れば親が止めるのも聞かないほど向こう見ずな無邪気さと引き換えに。
まさに悪魔的所業です!
しかも、不愉快な混合物が不在にも関わらず不愉快というか、不可解というか。
なんとも腑に落ちない話ですね!
そりゃあ、何度だって確認しますよ!
いや、まぁ、わたしなら確認しても二つまでだと思いますが…。
沢山検証されたんですね。
納得いく結果は出たのでしょうか。
夜長な秋なのでぜひ掘下げた検証をお待ちしております。
今月は夜話ですね。大吾さんの馬車馬っぷりをチラ見しにお伺いします。
いろいろ楽しみすぎます。
> ニパンダさん
こんばんは。僕としてはいまだに選んだ数個がたまたまエラーだったのだと信じたい気持ちでいっぱいです。そして最後の一文に笑ってしまいました。どうもありがとう!
> みわさん
そう、「アレ?カスタードどこだ?」とおもわれた時点でそれはカスタードではないのです!詭弁なんてききたくない!カスタードを出せ!ところでぶじ見つけられましたか?
> ケイジローさん
どうもありがとう!「おしゃれ」という感覚は僕にはないのだけど、「可愛いなァ」とおもって眺めてもらえるならとてもうれしいです。ブックレットもね!
> とくさん
僕が「もちもち」を意識したのはたしかポンデケージョというブラジルのパンが出回ったときだとおもいますが、いまだにそれを超える「もちもち感」には出会いません。ちかごろは安易に「もちもち」を使いすぎる!
> アサノカナコさん
言われてみれば以前もここで彼について言及したことがありました。僕のなかではすでに「信用ならない人物」の筆頭です。基準値はあってもいいですね。phみたいに。
> 神矢うどん粉さん
シュークリームの外装に「カスタード入り」と明記してあったのであれば、それはまさしく同じケースです。そんなのがあちこちにはびこってるなんて、油断ならない世の中ですホントに。
> ぽいこさん
いやまったく、これこそ悪魔の所業でなくて何でしょう!ションボリするだけで実質的に損害を被るわけでもないあたりがじつに狡猾です。でも今日買ったらちがうかもしれないな…
> miyaさん
いやこれ以上はもう掘り下げないですよ!たいへんかなしいことですが、「入ってない」という結論でいいとおもいます。夜話も来てくださるんですね。どうもありがとう!僕はとくに何もしないですけども。
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