2021年11月12日金曜日

CD「パン屋の1ダース」販売のお知らせ

かつて存在し、今も世界のどこかにあるとまことしやかに伝えられ、都市伝説というか町内伝説というか所帯伝説というか、個人的に語り継いでいたかと言えばそんなこともないCD「パン屋の1ダース」が鬱蒼と生い茂る密林の奥からごく少数発掘され、このたびめでたく販売の運びと相成りました。


販売開始は11月16日(火)の12時、正午です。以下のサイトからご購入いただけます。

小林大吾「パン屋の1ダース」FNSR-015½
¥1,980(税込)+送料
FLY N' SPIN RECORDS


本当に少数なので、お一人様一点限りです。

さらに「小数点花手鑑」の取扱説明書(特装版)がオマケについてきます。というのもここには「パン屋の1ダース」に収録された曲の解説が載っているからです。ページが増えてしまったため、通常版に比べて「安全上のご注意」がやたらと増幅されています。


基本的には上記の通販がメインですが、唯一の例外として知る人ぞ知るイルな古書店「アルスクモノイ」店頭でも5枚限定で販売します。ただし16日(火)は定休日なので、翌17日(水)開店時からの販売です。またこちらは店頭のみで、通販、お取り置きには対応していません。ご注意ください。


念のためご説明申し上げておくと、「パン屋の1ダース」とは、今を遡ること7年前、2014年にリリースされたアルバム「小数点花手鑑」の特装版(500部限定)に同梱されていた、ミニアルバムです。

タイトルは「13」を意味する英語 "baker's dozen" の訳で、収録されている曲数がたまたま13だったという身もふたもない事実に由来しています。

そして今となってはこれも但し書きとして明記しておかねばならない気もしますが、これはCDです。CDというのはコンパクト・ディスク(Compact Disc)の略称であり、専用の機器によって再生される、円盤状のプラスチックでできた記録メディアです。盤面は銀色でキラキラしているため、マンションのベランダでカラス除けとして利用されることがあります。コンポやディスクドライブといったそれ用の機器がないかぎり、再生することはできません。ご注意ください。

特装版について誇らしげに語るつもりがその前に売り切れてしまって途方にくれた当時のブログを再掲しておきましょう。



さて、早まって購入ボタンを押してしまい、届いてからその内容に地団駄を踏んで後悔することがないよう、「パン屋の1ダース」の内容をここに洗いざらい記しておきましょう。

最大の特徴は、「小数点花手鑑」や他のアルバム同様、ブックレットがきちんと作りこまれている、という点です。もともと歌詞カードというよりちいさな書物をイメージした本気の仕様なので、15ページ足らずとはいえ読み応えがあります。仮にプレイヤーをお持ちでなくとも手にする甲斐はある、というのがこしらえた当人である僕の印象です。(※印象には個人差があります)


収録されている楽曲は以下の通りです。

01.  涙ぐむ蛙の三段論法/hop, step & dump
02.  行間1:賢いハンス号/RBTL1:clever Hans
03.  はたらく爆発物処理班/time after time
04.  行間2:赶老羊/RBTL2:Gan Lao Yang
05.  もちろん蚊帳は外のほうが広い/grilled fish in the sky
06.  行間3:百足みたいに多すぎる蛇足に関する補足/RBTL3:it's no use
07.  迂回路ビタースウィート/kidnap service., ltd.
08.  行間4:甘く乱暴なシュガーヒル・ギャング/RBTL4:sweet stuff
09.  コード四〇四/page cannot be found
10.  行間5:何かについて語るときのどこまで語るか問題/RBTL5:it's no use too
11.  アリアドネの糸玉/spin me a yarn
12.  安田タイル工業のかなり重要な会議/tile different
13.  七つ下がり拾遺(タカツキの乳製品リミックス)/synaptic ah-choo (Mr.T's milk products remix))

このうち、「行間」とある5つはインストです。詩はありません。「安田タイル工業のかなり重要な会議」には声が入っていますが、これは単なる会議です。「小数点花手鑑」に収められていたものの長尺版ですが、やっぱり途中でフェイドアウトしています。

したがって、リーディングが含まれているのは7曲です。

涙ぐむ蛙の三段論法/hop, step & dump」と「コード四〇四/page cannot be found」についてはYouTubeでも公開しています。

個人的には「迂回路ビタースウィート/kidnap service., ltd.」が詩としても、またブックレット上のデザインでも好きな一編ですが、なんだかよくわからないにもほどがありすぎるという理由で、あまり公に強調したことはありません。そして今後もないでしょう。


これが本当に最後のデッドストックです。どうかあなたに、届きますように。

3 件のコメント:

黄色い花 さんのコメント...

おはようございます!
買います!買えたらいいな。

ピス田助手 さんのコメント...

>黄色い花さん

ありがとう!
武運を祈ります!

はなおか さんのコメント...

知らなかったよ。
欲しかった~~~~~~~~~~~~