2007年10月3日水曜日

なぜかっていうと私有地だからです


今日はCD(盤面)のテストプレスが届きました。これは、えーと色校みたいなもので、デザインを実際に印刷した状態でのチェックがここで行われるわけですね。入稿が終わっても、ここで思ったとおりの仕上がりにならないと、アマテラスみたいに岩戸に閉じこもって嗚咽をこらえることになります。音源のマスタリングが終わっているのにいまだ心臓にわるい日々がつづいているのは、そのためです。何せ手がけているのが自分自身なので、他の誰より信用ならない。

でも、よかった!いい感じです。気に入った!土に埋まった心配の種のうち、ひとつはこれでぶじ芽が出ました。次の種はブックレットだ!

 *

きのうのできごと(抜粋)

そんなに念を押さなくてもだいじょうぶです、とお巡りさんにそう言うべきだったのかもしれないけれど、目白警察署の3階にあるせまくるしい一室で、たかだか数分の間に同じ短いセリフを5回も6回もくり返したあげく、ここだけの話ですけど…とまるで伏せておきたい事実をやむなく披露するかのように声をひそめたかと思いきや、口をつくのが20秒くらい前に聞いた同じセリフだとさすがにこっちもびっくりするし、かけた眼鏡だってずれ落ちないほうがおかしい。

「なぜかっていうと…」(ひと呼吸置く)「私有地だからです」

7度目だ!

牛の反芻みたいですね。
とも言えず、神妙な顔をしながら頷くほかないわたくしたちは小雨ふる夜に、笑いをこらえながら家路についたのでした。警察の厄介になる夜もある。

それはそれとしてわりと使い勝手のよいこのフレーズが、げんざい我が家では流行語になっています。

「なぜかっていうと…」(ひと呼吸置く)「私有地だからです!」

警察って、へんなところだ。

0 件のコメント: