2007年11月22日木曜日

高まるはらまきの圧力

新聞の見出しに「はらまきの圧力、高まる一方」とあるのです。はらまきの圧力?

そんなにギュウギュウおなかを締めつけてどうするつもりなのか知らないけど、何しろ見出しなので、ひょっとしたら物理的な圧力じゃなくて、社会的圧力のことかもしれません。「健全たる男女はすべて、防寒性にすぐれた我が国の一大発明であるところのはらまきを常時着用し、よりいっそう腹部の保温につとめるべきである」みたいなね。ものものしくみえるけど、よく読むととてもいい話です。まあどのみちおかしなニュースではある。

いずれにしても腹巻というものはすべからく、適度なゆるさをキープしつづけるべきであるし、またそれがわたくしの切なる願いというわけなのであります。あれはだってあなた、かたちを変えた母性そのものですよ!そっと包みこんでくれる、あのゆるさにこそ慈愛を感じるのであって、故郷から遠く離れた土地で生きる昭和の男性がステテコとセットで身につけているのも、それなりの理由があってのことなのです。涙ナシには考えられない。

とおもったら「ばらまき」の見間違いでした。そうですか。政治ね。ぜんぜんおもしろくない。

しかし「ばらまき」という言葉もずいぶんやさぐれた響きがあって気持ちが良くないですね。僕が金ならばらまかれたくない。もっとやさしくしてほしい。

たとえば夜道で後ろから尾けてきた男に低い声で「ばらまかれたくなかったらおとなしくしろ」って言われたら、「何を?」なんて冷静に問い返せますか?むりでしょう?「それだけは勘弁してください」っておもうでしょう?ほとんど「殺す」と同義語ですよ!

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みまちがいで思い出した。



David Porter/Sweat & Love (LP)

僕これ最近までずっと「Sweet & Love」だと思っていたのです。ちょっと甘ったるい感がなくもないけれど、でもソウルですから。こってりでしっぽりも魅力の音楽ですから。アリ!アリ!とおもったらSweetじゃなくてSweatなんだよ。

汗…。

それはちょっとコッテリがすぎるのではないか。

それはとりあえず脇に置いておくとして(汗だけに)、このアルバムの白眉は B-1 Funny Money です。ヒップホップ好きには、Madlib と Talib Kweli のアルバム、"Liberation" に収められた"Funny Money" の元ネタといったらわかる?



Funny Money とはすなわち、「うさんくさいお金」のことです。今日の話にこれ以上うってつけの曲もないな。

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