ボヨンセさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)
Q. 初めて1人で作ったプラモデル、覚えていますか?
これはおぼえています。「ロボダッチ」ですね。ネーミングからして昭和後期に属する玩具であることが丸わかりなので、今その名を口にするのはちょっとためらわれるものがあります。
ロボと言ってもリアル志向ではありません。丸っこいしちまちましてるし、ガンダムよりはむしろちいかわに近い。比較したら怒られそうな気もするけど、バトルアニメよりサンリオを好むような男児だったので、そのへんは大目に見てください。ロボということになっているキャラクターたちがみんなでワイワイみたいな、そんな感じのシリーズです。
一つひとつはも手のひらに乗るくらいの小さなものです。昔のプラモデルなので、色もついていません。何なら接着剤が必要だった気もします。組み立てるパーツも少なくて下手すると10個くらいだったし、プラモデルである必要が一体どこにあるのか、そんなことを考えさせられるいじらしさがありました。でもすごいたくさんの種類があって、おもちゃ屋のプラモデルコーナーではかなりのスペースを占めていたはずです。興味のあるものしか目に入ってなかった可能性もありますけど。ていうかそういえばおもちゃ屋ってものがあったよね。
おもえば僕が小学生のころは、ちょうどプラモデルが劇的に進化した時代だったかもしれません。主にロボット系ではあるけれど、接着剤が不要になり、パーツごとに色がついて無塗装でもそれなりの完成度が得られ、関節部分にポリキャップという柔らかい素材が導入されたことで可動域がめちゃめちゃ広がりました。テレビが白黒からフルカラーになるくらい大きな変化だったんじゃないだろうか?
ロボダッチはそのひとつ前の世代です。接着剤はひょっとしたら不要だったかもしれないけど、色なんかついてなかったし、関節という概念もありませんでした。胴体との接続部がくるくる回るだけです。肘とか膝とかそんな高度な機構もなかった。
昔の子どもはプラモデルとかなくてかわいそうだなあと思ってたけど、いま振り返ってみると僕も相当かわいそうな時代に属してた気がしてくるから、不思議なもんですね。
3Dプリンタの登場もあって、もはやプラモデルでできないことはないところまで行き着いたことを考えると、30年後はどうなってるんだろう。プラモデルという概念はまだ存在してるんだろうか。あるいは逆に失われた古代の超技術として語られたりするんだろうか。
この延長線上には生身の人間と同じように自由に動かせるフィギュアがあると思うんだけど、と言って搭乗できる人型ロボットへの憧憬は数十年くらいじゃ尽きない気もするし、それほど遠くない未来が今からちょっと楽しみです。
A. ロボダッチです。
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その426につづく!
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