平素は格別のご愛顧を賜り誠にありがとうございます。
長らくお待たせしております弊店の龍涎香について、このたび数十年ぶりに龍1体との第3種接近遭遇および唾液の採取に成功、精製に一定の目処が立ちましたのでご案内いたします。
龍涎香とは龍の唾液が自然に凝固した、きわめて特殊な神秘の結晶です。龍ほどではないにせよやはり希少なマッコウクジラの腸内結石を意味するようになった現在でも、弊店では元来の成分と無二の香りを未来へと引き継ぐべく意固地に伝統を守り続けております。
その香気には心身にかかる重力を緩和する作用があり、ひとたび身にまとえばふわりと浮き立ち、物理的にも地に足がつかないこと請け合いです。また今季遭遇した龍は健康状態も良好で、いつになく格別の香水に仕上がりました。古代の東洋を代表する極上の香りを、この機会にぜひお楽しみください。
*
マサキ香油の創業は、扇谷上杉家の忠臣であった河鯉佐太郎孝嗣がいろいろあって一から出直すためにその名を政木大全と改めた文明15年(1483)に遡ります。政木とは孝嗣を育てた乳母の名であり(一説には九尾の狐であったとも言われています)、紆余曲折の生を送った彼女が最晩年に宿願叶って美しい白龍と化した際、こぼれ落ちたひと掬いの唾液(龍涎)を孝嗣が形見として身にふりかけ、日々のおしゃれに活用したことが始まりです。またその類まれにして芳潤たる香気は世間にも広く知れ渡り、中でも当時人気絶頂だった8人組ボーイズグループのメンバー犬江親兵衛と犬坂毛野がこれを生涯愛用したと伝えられています。
*
今回は龍涎香のかつてない上出来を記念いたしまして、わずかではございますが若干名にこの逸品をお贈りすべくご用意しております。
ご希望のかたは件名に「マサキ香油の龍涎香」係と入れ、
1. 氏名
2. 住所
3. わりとどうでもいい質問をひとつ
上記の3点をもれなくお書き添えの上、dr.moule*gmail.com(*を@に替えてね)までメールでご応募くださいませ。
ただし今年は!わりとどうでもいい質問にNG項目を設けます。「二択」は禁止です。それくらいの希望は許されるとわれながら思います。
締切は12月29日の金曜日です。(仮に抽選となった場合でも、いただいたメールには必ず返信しています)
応募多数の場合は抽選となりますが、そう言っておかないと立つ瀬がない認知度とささやかな虚栄心をお汲みいただければ幸いです。
今年もありがとうー!
0 件のコメント:
コメントを投稿