2009年2月17日火曜日
ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その85
ここ数日ののどかな陽気に、じつはいささか困惑しているのです。
なぜか?
それを書いた時点ではほんとうに寒かったのです、という一言を念頭に置いてもらうとして、ともかくつづきをご覧いただきましょう。
*
ウオノメにも涙さんから2つめの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)どうもありがとう!
Q: 扇風機は空を飛べますか?
「きょうも暑いですね、博士」
「北半球は今がいちばんさむい時期だよ」
「いやもう汗だくですよ」
「マフラーでぐるぐる巻きのミイラが何言ってるんだ」
「そうおもって扇風機を持ってきたんです」
「そうおもってって何だ。邪魔くさいな」
「冷房は体にやさしくないですからね」
「真冬に扇風機がやさしさだっていうのか?」
「スイッチオン」
ブーン
「さむい!」
「涼しいって言うんですよこういうときは」
「ストーブを焚いてるのが見えないのか!」
「ホントだ。じゃ消しましょう」
「ちょっと…オイ、あッ」
「ハー涼しい」
「ピス田!おいピス田!」
ドタドタドタ
「なんですか?」
「こいつを撃て」
パン
「いたい!」
「これでいいですか?」
「生きてるじゃないか」
「銀玉鉄砲ですから」
「デコピンのほうがまだマシだ!」
「駄菓子屋で当たったんです」
「こいつを葬れと言ったんだ」
「自分でやってくださいよ」
「手がかじかんでどうにもならん」
「冷え性ですものね。あれ?ストーブ消えてるじゃないですか」
「消されたんだ!」
「だれに?」
「こいつに決まってるだろうが!」
「なるほど。それはダイゴくんがわるい」
「すみません」
「ゆるす。ではこれにて一件落着」
「で、扇風機なんですけどね」
「3つ改行したくらいでゆるされるとおもうなよ」
「もうゆるしちゃいましたよ」
「ピス田はだまってろ」
「空を飛びたいらしいんですよ」
「飛びゃあいいじゃないか!」
「まちがった。飛べるかどうかを知りたいんです」
「ロマンチックな電化製品だな」
「愛があれば飛べますよね?」
「…」
「まちがった!プロペラだ!」
「つきあいきれん」
「ロマンチックとかいうから…」
「なんでもかんでも愛に帰結するな」
「誰の話ですか?」
「君の話だよ!」
「パイロットになったほうが早い気もしますけどね」
「誰が?」
「扇風機が」
「…」
「どうかしました?」
「それは盲点だった」
「だって自力で飛ぶより早いですよ、ぜったい」
A: パイロットになればそれも夢ではありません。
*
いやはや、たった数日のタイムラグで話の前提がぜんぶ吹き飛んで用をなさなくなるんだからびっくりしてしまうな。まさかこんなところにもサブプライム問題の余波が
dr.moule*gmail.com(* を@に替えてね)
その86につづく!
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