2008年2月25日月曜日
ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その26
ねてもさめてもSUIKAです。とうとうきのうは考えこんだままソファで眠りこけてしまいました。どんなに追いつめられても布団への愛撫は忘れないと書いたばかりなのに、なんてことだ。
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ボンゲンガンバンガラビンゲンさんからのしつもんです。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)モダンチョキチョキズですね。あのころは「おかずな夜」を楽しみに生きてました。どうもありがとう!
Q: 年下のマジメなエンジニアの少年と年上の静かで美しいものを作る芸術家の両方にプロポーズをされたんだけれどどうしたらいいと思う?
これ、実話だとしたらすごい話ですね。ひとりの伴侶をみつけるのだって大変なのに、贅沢な悩みです。なんかもう、どっちだっていいじゃないかという気がしなくもないですが、言い換えると、手堅くいくか大博打に出るかということですよね、おそらく。しかも少年がわりとあっさり紹介されているのにくらべて、芸術家についてはさりげなくその魅力が一筆添えられているところを見ると、現時点では多少芸術家のほうに分があるようです。悩ましいですね。ある意味ここが人生のハイライトと言えるでしょう。いつにもまして慎重な判断が求められます。
ふむ。そうですね、僕は福しんに行くといつも別のメニューを検討しながら結局チャーハンセットを注文してしまうほど保守的な男なので、この場合迷いはぜんぜんありません。どう考えても、まじめなエンジニアです。基本的に美しいものは心しか満たしてくれません。他の多くの良心的な人生からすると、芸術家なんてのはいつだって崖ふちを目隠しで歩くような人生です。抽象的なことばかり口にするし、定職も持たずにぷらぷらしやがって、そのくせ頑固で人の言うことなんか聞きゃしないんだから、くそ、ぜんぶ自分に跳ね返ってくる気がするな。いいかげん目を覚ましなさいと、まっとうなことを言えば言うほどじぶんのキズが広がる気がするのはなぜだ?
ともあれ、手堅くいって損することなんて何もない。そうですよね?
ここで気になるのは、10代でありながらいっぱしのエンジニアをつとめているこの少年もまた、じつは天才肌なのではないかということです。もし仮にそうであるなら、話は俄然おもしろくなってくるというか、質問の意味合いががらりと変わってきます。マジメではあるかもしれないけれど、いつどんな閃きと衝動にとらわれるかわかったものではありません。ボヤッキー並みの天才エンジニアと究極の美を追い求める芸術家では、 Dead or Alive どころか Dead or Die です。どっちを選んでも破滅まっしぐらと相成りましょう。お気の毒さまというほかない。
しかしまあ、どのみち破滅の道を歩むのであれば、ここはやはり思い切ってひとりにしぼり、バチンと決断を下したいところです。ではどうするか?
条件が対等である以上、ここは決闘しかありません。剣なりピストルなり、あるいはマリオカートなりで正々堂々チャンチャンバラバラと渡り合ってもらうのがもっとも公正で手っ取り早い。凄絶な死闘の末に片方がぽろりと命を落とすのであれば、なおさらです。選択の余地がなくなるわけだし、この上ない大団円で幕を閉じることになります。ハッピーエンドでないことに異論も噴出しそうですが、あいにく破滅の道はすでにこの時点から始まっているのです。何かを得れば代わりの何かを失う、これすなわち盤石なる自然の摂理であります。
A: 真昼の決闘
運命の行方を決める晴れの舞台は、巌流島が良いでしょう。勝つのはたぶん、遅れてやってくるほうです。あと、一応決戦なのでできたら金曜日を選んでください。健闘を祈ります。幸あれ!
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そんなボンゲンガンバンガラビンゲンさんは「手漕ぎボート」を選んでくれました。どうもありがとう!1曲まるまる、そらで言えるなんてスゴいですね。僕本人なのにいまだにトチってます。
バミューダ 6
話咲く 5
蝸牛 4
ボート 4
紙屑 3
ユリイカ 3
腐草為蛍 1
アンジェリカ 2
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新聞の見出しにあった「春の嵐 3人死亡」という語感のギャップにぎょっとする月曜日です。
dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)
その27につづく!自作自演も間近です。
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