ヒモ解かれる
配信日とトラックリストを同時に公開してしまったので、あとはもうこれと言ってとくにお話しすることがない配信1週間前ですが、せっかくなので収録曲についてすこし言及しておきましょう。取り上げたいのは3曲目の「名探偵、走る/jump the gun」です。
実際に聴いてもらってから伝えたいこともあるのでそれはまだ控えておきますが、ここで言う「名探偵」とはもちろん、アグロー案内 VOL.2に登場した山本和男のことです。
山本和男については以前もすこし触れましたが、アグロー案内 VOL.1の制作時には全然、まったく、微塵も想定していませんでした。それもこれもすべて、僕がアグロー案内のために思いつきで適当にこしらえた告知画像、そしてそれを思いのほか喜んでくれたカズタケさんに勢いで「山本和男をモチーフにしたサントラみたいな曲があってもよくないですか?」と畳み掛けた僕の無責任な提案から始まっています。
そこに全力で乗っかってくれたカズタケさんの超絶スキルによってぽろりと生まれてしまったのがつまり、VOL.2収録の「名探偵山本和男 THE MOVIE(予告編)/the yamamoto kazuo movie (official teaser)」だったわけですね。
これがリリース前から全宇宙で大好評だったため、これはもうシリーズ化不可避ということで、急遽VOL.3にも1篇ねじ込んでもらった次第です。
そうなると実際にこうした映画が存在する体で進めるほかありません。満を持しての映画化みたいなことになっている以上、それに先んじてドラマなり何なりが存在している必要があります。またそれは当然、国民的支持を得ていなければならないはずだし、大人気であるならばテーマ曲もまた多くの人が口ずさんでいるはずです。
だとすれば劇中に挿入されるお馴染みのBGMもあるだろうし、名探偵である以上は事件が起きないわけはない、とまあそんな流れで今回は「行動開始」もしくは「追跡」がテーマになっています。
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ところが無事めちゃめちゃカッコいい曲も仕上がり、あとはリリースを待つばかりとなったある日、山本和男について書かれた歴史的にも貴重な資料が唐突に発掘されたのです。え、何これ初めて見たんだけど…。
2008年とあるから、14年前です。すでにこの時点で「THE MOVIE」も「走る」もはっきりと記されています。
この広告が発掘されるまで、僕はその存在をまったく知りませんでした。慌てて作者であるタケウチカズタケに確認したところ、描いた記憶もないと言います。何から何までここに予言されていたばかりか、なぜか作者の欄に小学校当時のクラスまで明記されているなんて、そんな不可解なことがあり得るものだろうか?
山本和男の人となりとその名探偵ぶりは、曲中にねじ込まれるセリフ(CV:小林大吾)によっても追々明らかになっていくでしょう。これまでに彼が一体どれほど多くの難事件を解決してきたのか、というかそもそも本当に事件は起きていたのか、何だかわからないなりに想像を膨らませながら、非実在コンテンツの超絶クールなBGMとして楽しんでもらえればとおもいます。
山本和男に関係すると思われる謎の怪人
そんなアグロー案内 VOL.3の配信開始はいよいよ来週末、10月29日(土)の0時です。
と同時に、もし間に合えばもうひとつ、これまたかれこれ数年ぶりのささやかなお知らせをします。する予定です。できたらいいな。
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