というわけで日曜はこの上なく秋らしい日和に恵まれて、数で言ったら6回目、2回ずつなので実質的には3回目、なのに数字は「04」と回を重ねるごとに混迷の度合いを深めるオントローロもぶじ終了いたしました。
「トリセツ」熱唱中
とくに今回は控えめにみてもかなり勇気のいるセットというかコースメニューだったので、以前も来てくださった方に「今まででいちばん好きでした」と言ってもらえて腰が抜けるほどホッとしております。あとは初めての方が戸惑い以上に楽しんでくれたことを願うばかりです。ホントにありがとう!一夜明けてみんなが思い出すのはどの場面だろう……?
さて、気になる03&04のお品書きはこちらになります。
01. もちろん蚊帳は外のほうが広い
02. 七つ下がり拾遺
03. 涙ぐむ蛙の三段論法
04. fishing ghost revised (step1)
05. 二度ふれる前に消えてなくなれ
06. 火焔鳥451
07. 西野カナ「トリセツ」について
08. デッドワックス兄弟の反省会
09. 石蕗
10. 注射器とカセットテープと公魚釣り
11. 棘
12. M.J&Jの失われた原稿
13. 忘れられた処刑人
14. fishing ghost revised (step2)
15. いまはまだねむるこどもに
16. テアトルパピヨンと遅れてきた客
メニューだけでは体感の2割も伝わらない、とおもって今まで記すのを避けてきたけれど、逆に言うとなぜこのラインナップで「いちばんよかった」と言ってもらえるのか、興味を引くヒントになるかもしれないと思い直しました。
というのも、オントローロでは「どの曲をやった」というのは楽しみの一部でしかないからです。そもそも演目をひとつひとつ抜き出しては云々しづらい。たとえば「石蕗」は今回アカペラでお送りしましたが、これは「デッドワックス兄弟の反省会」に結びつけられています。何をどうするとこの2つが結びつくのかさっぱりわからないとおもいますが、とにかくつながっているのです。また、今のところオントローロオンリーである「fishing ghost revised」は今回、前口上と本編の間に境目がありません。どこからが詩なのか曖昧になっています。トラックだけでなく、サンプラーの使いどころもポイントのひとつです。
それからオントローロには毎回、というか結果的に毎回やってるだけなんだけど、歌謡曲/J-POPの歌詞について与太話を繰り広げるコーナーがあります。今回は西野カナさんの「トリセツ」です。僕を知る人にはかなり意外なチョイスに感じられるとおもうし、何より人生の折り返し地点に来つつあるおっさんが「トリセツ」を朗読する機会など、オントローロを除いて地球上のどこにもありません。
【今回の結論】西野カナの「トリセツ」はアーサー王のエクスカリバーである。
しかし何と言っても最大の博打だったのは「M・J&Jの失われた原稿」だったとおもいます。そしてどうやら、その賭けには勝てたらしい。何しろ今回「えええー!」「ちょっと待って!」という悲鳴にも似た最大瞬間風速を記録したのは、これを演り終えた直後です。次の曲のイントロが始まるとみんながさらに腹を抱えるシュールな光景は、まちがいなくこの日のハイライトであったと申せましょう。
たのしかった!……よね?(弱気)
次回の開催は12月を予定しています。オントローロではまだやっていない楽曲をここぞとばかりに詰め合わせてお送りすることになるとおもうので、雪崩れこむようにおいでませ!
いよいよ本格的に秋だなあ……としみじみ感じ入ったこの日の翌朝、冬鳥であるジョウビタキがひらりとやってきて秋の終了を知りました。
3 件のコメント:
毎回キツネにつままれたような気分になる、でもそれが最高に楽しいので、ついまたつままれに行ってしまいます。他ではなかなか観られないすばらしい時間です。
『M.J&Jの失われた原稿』には確かにびっくりしましたが、考えれば考えるほどあのかたちが最高だと思います。あんな物語聞いたことないですよ!わかっていても、もう一度聞きたい!『忘れられた処刑人』のイントロがかかった時の大吾さんの「だから言ったじゃない!」みたいな顔もおかしかったです。
行きたかったなぁ・・・
日曜の昼までしか居れなかったので、フライングブックスを外から見て、泣く泣く飛行機で帰りました。
行きたっかたなぁ・・・
> みわさん
キツネにつままれる、というのは
僕にとって最高の褒め言葉のひとつです。
やってよかった……。
そしてハロウィン仕様のシガール、
ごちそうさまでした!
> KKSさん
ニアミスされてたんですね。
いつもありがとう。
近いうちにきっと、お目にかかれますように!
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