枝ぶりのよい木を目にするとよじ登る習性が大人になった今もなかなか抜けずにいるのです。氷の張った水たまりを踏みたくなるきもちとほぼ同じだから、そこに太い枝があるならみんな登ったらいいじゃないかとおもう。手とか足がよろこぶよ!
とまあそんな具合でよじよじ無心で登っていると、思いがけず女子から「
ダイゴすごーい!」と尊敬のまなざしを向けられて一瞬うろたえるわたくし。文字通りおだてられて木に登る気の毒な中年予備軍の是非についてはいずれ然るべき向きから詮議もされましょうが、なにぶんちやほやされることに慣れていないのだからここは大目に見ていただきたい。
2歳児だし。
何だか王女に仕える庭師のようだ。(さるかに合戦のサルではない)
木登りとはべつに、枝ぶりに目を細めながら「こりゃ豪邸ですぞ」「こっちはマンションですかな」とリス的な視点で不動産鑑定をする高尚な趣味もあります。あまり人には共感してもらえないですけど。
4 件のコメント:
庭でこっそり王女と逢い引きする平民のようにも見えます。木に身を潜めていたところを王女が呼び出した瞬間、みたいな。
リス的な視点で不動産鑑定をする高尚な趣味はありませんが、2歳児からの尊敬のまなざしでもOKという低俗な癖ならあります。
インモラルですね。
同じような趣味し好を持つ成人男性が身近にいました(夫)。あんがいこういう事が好きな社会人は多いんではないかな…と思うのですが。私も運動神経があればのぼりたいです。
冬、霜柱を見つけると子供達が必ず踏むのですが、喜々として…と思いきや、案外無表情で黙々と踏んでいるんですよね。わりとどこの家の子もそうなんです。ちょっとこわい(笑)
お返事、ほったらかしすぎました。ゴメン!
> 下町の端っ子さん
王女と平民というのもまた夢があってよいですね。ウィンザー公みたいで(逆か)この先の苦難が思いやられますけども。
> アジさん
リス不動産が高尚かどうかについては議論の余地があるような気がしないでもないですが、ちびっこからの尊敬は誇らしいですよね。
> miwaさん
木登りは考える前に登り始めているかどうかです。運動神経、あんまり関係ないですよ。そして霜柱はですね、あれは遊びというより童心における義務みたいなものなのです。僕も踏むけど「あ、踏まなきゃ」とおもって踏んでます。たぶん。
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