ディズニー食堂
ププッピドゥー・センターさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)
Q. 最近いろんなものが欲しくなってしまって、どんどん買って物が増えてまた欲しくなって、きりがなくて困っています。物欲とはどのように付き合っていけばよいのでしょうか…?
物欲はホントに厄介ですよね。喉から手が出るほど欲しかったのに、いざ手に入れたら安心しきってそのまま放置したりして、だったら何故あんなに欲しがっていたのかと自分でも首を傾げながらまた別の何かをポチる始末です。物欲のあまりない人がめちゃめちゃ大人に見えて、ちょっとコンプレックスを抱いていたところあります。
しかしそんなこんなでそれなりに歳を重ね、以前に比べると物欲も落ち着いてきた僕も今では印象がだいぶ変わりました。物欲の低下は却ってマズいかもと考えているくらいです。
これは実際に多くの先輩方を観察して得た個人的な結論ですが、何が欲しい、何をやりたい、何を食べたいといったさまざまな欲求は、度を越さないかぎりすべて心身の健康に直結します。ぶっちゃけ食べ物に気を配るよりはるかに大きく寄与しているとおもうし、その確信は年々深まるばかりです。溌剌としている人は幾つになっても何らかの欲求を常にアイドリングさせています。この違いは本当に大きい。
若くありたいとかそういう話ではもちろんありません。そりゃそのほうがいいわいなとは思うけど、歳をとること自体に抵抗は全然ない。そうではなくて、あくまで現在に視座を置いて心身のハリを保つ紳士淑女でありたいと考えたときに、もろもろの欲求が大きな意味を持ってくるのです。どちらかといえば凛としていたいという感じですね。
こうした観点からすると、物欲もまた正義であり、百薬の長であり、風船にとっての空気です。適度であれば浮きもするし弾みもしますが、抜けると萎んであっという間にしわしわになります。大事にしなくてはいけません。
ただし、日々のストレスを物欲に置き換えたり、執着しすぎている場合には注意が必要です。これも風船の空気と同じで、ふくらみすぎると当然、破裂します。大事にするというのはつまり、萎んだり割れたりしないようにという意味です。
きりがなくて困るくらいであれば、それはむしろアドバンテージだと僕は思います。ぜひそのペースで無理なく最後まで駆け抜けてください。栄光のゴールまではまだ50年以上あるかもですが、いずれにしても先は長いです。
A. 物欲は百薬の長です。
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その408につづく!
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