各地で話題が沸騰したあげく吹きこぼれて空焚きして炎上して焼け落ちてもなお鎮火せずに延焼中!とかじゃなくてよかったじゃないか、火の気がないのが一番だよ、と夜中にひとりアンニュイな面持ちでグラスを傾けながらしんみり夢みる人生をみごとに体現した噂の アグロー案内 VOL.7、今週は2曲目「ある昼行灯の問題/still on the table」について語ります。DON’T MISS IT!!!!
♪ズッチャッズッチャッ(ジングル)
この番組は、いつも心にぷくぷく泡を、泡ぷくぷくコーポレーションの提供でお送りします。
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さて、というわけで今回は神奈川県町田市にお住まいのペンネームたらちゃんから前回いただいた「グレープフルーツからフルーツを取るとなぜブドウになってしまうのですか」という質問について、ひょっとしたら何かのヒントになるかもしれないので、まずは「ある昼行灯の問題/still on the table」のお話をしてみましょう。
言葉の置き方としてぼんやりイメージしていたのは Common の “Come Close” ですが、できてみると全然ちがいますね。ただなんというか、テーマと同じように言葉も同じ音を繰り返して、歩くというよりはその場で足踏みをするような形にしたかったので、それはクリアできてよかった。
英題の「still on the table」は、もちろんテキストの「まだテーブルの上にある」に対応しているわけですが、on the table はそのまま検討中という意味の慣用句でもあります。裏を返せば本当にテーブルの上に置いてあるわけではないことを、このフレーズが示しているのです。英題を添えているのはこういう、視点としてのちょっとしたギミックを仕込めるからでもあります。われながら野暮な気もするけど、このブログもこの先はすべてが遺言みたいなものなので、遺言じゃ仕方ねーなと大らかに受け止めてください。
言うまでもなくこれは前回VOL.6に収録の「名探偵は眠らない/to be continued…」に対するカウンターとしてのタイトルです。もちろん前回はあくまで山本和男の物語は終わらないという意味での「眠らない」だったわけですが、これを字義通りに解釈して、「寝てんじゃねーか」というツッコミになっています。しかも2度起きているので、二度寝です。めっちゃ寝てるやん。
ただ「The Return of Yamamoto Kazuo」ではちょっとあざとすぎるし、何ごともなかったかのようにというか実際何ごともなかったはずなので、しれっと再開するために「you-know-who(あの人)」とお茶を濁しています。たぶんカズタケさんも気づいてないとおもうけど、これはハリー・ポッターの宿敵ヴォルデモート卿の通名からの拝借です。山本和男をヴォルデモート扱いすんなよ!と盛大に叩かれたい、そんなささやかな願いがこめられています。