10日もブログを放置していたのには3つの理由があります。
1. そもそもが筆無精です。
あれだけの文量を書いて筆無精はねえだろうとお思いかもしれませんが、書き始めるとどうしてもいつもあれくらいの量になってしまうので、いったん間を置くと逆に書く気がキレイサッパリ消え失せてしまうのです。いえ、本当に。かといって今日のできごとをただずらずらと羅列するのも気が引けるから、ときどきこうして放置されることになります。多くの人はホントに更新がマメでいつも感心してしまう。ことばに対して敏感なわりには「書かずにいられない」という欲求が決定的に欠落しているのです。なぜだろう?twitterに手を出さないのもそれが理由です。
2. iBookが死にかけています。
デスクトップPCが歯医者みたいな音をたてて息絶えたあの日から(1枚目のアルバムデータはこのためにすべて消失しています)、サブで使ってたiBookをしぶしぶメイン機に昇格させたのだけれど、これも今やひとつひとつの処理がまるで太極拳のようにのろのろとして、まともに作業ができなくなりつつあります。加えてここ数日の暑さです。本体のある部分だけやたらと熱を持つから起動するにもなんだか気を遣うし、しかたがないからふだんは飲まないビールを片手にワールドカップをぜんぶ観たりしています。チリ-ブラジル戦は2点入ったところでぐうぐう寝てしまったけれど。
たぶんこのiBook、夏をのりきれないんじゃないかとおもう。
3. アートワークをアップデートしています。
そんな瀕死のiBookに、冷凍庫でキンキンに冷やした「やわらかアイス枕」を当てながら、どうにかこうにかだましだましつづけている作業がこれです。
やれそうことはだいたい自分でまかなう僕の場合、写真家やイラストレーターにジャケットのアートワークを依頼したり、さらにそのアートディレクションとこまごました情報整理をデザイナーに託したりする必要がない、ということはつまり対外的なコストがゼロなので、追加で入稿するたびに好きなだけデータをいじりまくれるというとても大きな利点があります。「詩人の刻印」の初回プレスとそれ以降とでアートワークががらりと変わっているのもそのためです。「自分への賛辞」をみずからデータ配置する(ステッカーとか帯のことです)といういたたまれない状況もあるにはあるんだけど、それを差し引いてもこの「遊びの部分」は個人的にすごく大きい。こんなことしてよろこぶのは僕だけだとしても!
それでまあ、ここのところずっとこつこつこしらえていたのです。

ジャケットを除いたアルバム2枚分の装丁をまるまる差し替え!じぶんの思い描くアートワークの領域に、ちかごろようやく手が届くようになってきました。並べると雑誌の特集記事みたいでたのしい。
*
と
いうわけで話の順序が逆になってしまったけれど、「オーディオビジュアル」と「詩人の刻印」がさりげなく再プレス決定です。とくに「オーディオビジュアル」は「詩人の刻印」の初回プレスとくらべて3倍(当社比)の数を用意していたのだけれど、おかげさまでもうちょっとだけプレスできることになりました。本当にどうもありがとう!
これによって裏ジャケに記された「著作権法上の奇妙な注意」も5パターンにふえました。帯で隠れないように配置してあるので(←買わなくても読めるように毎回いちおう気を遣っているのです)、お店で見かけたら確認してみよう!店頭に並ぶのははやくてもたぶん8月とかですけれども。
*
ああ、雨がふってきた。降りかたが夏っぽいな。