2023年9月29日金曜日

秘密基地と真珠貝亭と大草原の小さな家


またそんな日が来るとは思ってもみませんでしたが、じつに9ヶ月ぶりのライブ、遠征としては5年ぶりとなるツアーがぶじ終了いたしました。まるで長い活動休止を経た待望の復帰みたいなことになっていますが、全然そういうわけではないことを除けば似たり寄ったりの結果ではあるのでそれでもよろしい。お集まりいただいたみなさまには感謝の言葉もありません。ありがとうありがとう。

今回も僕の知るかぎり北は北海道から、長野、神奈川、静岡、三重、そして南は沖縄まで各地から来ていただいたそうで本当になんとお礼を申し上げてよいやら、その甲斐あったことを願うばかりです。

また僕にとってもこれまでにない2つの大きなインパクトがあり、忘れることのできない3日間になりました。

1つ目は会場の印象が3箇所ともまったく違っていたことです。

そりゃ店が違うんだからそれぞれの印象があって当たり前じゃないか、と自分でも思いますが、それにしてもライブの世界観が変わるくらいのレベルで違っていたので、めちゃめちゃ新鮮なものがありました。仮にこの3日間すべてに参加していたら心に残る曲がそれぞれのお店で変わってくるんじゃないかと思うくらいです。




愛知は1Fで高架下の秘密基地、大阪はB1Fで深海というかまさに真珠貝亭、兵庫は2Fで草原に浮かぶ小さな家のようなイメージ…と言えば伝わるだろうか…。それでいてどこも等価にすごくすごく良かった…。こんな驚きを味わえたのも、毎回すてきなお店をチョイスしてくれるカズタケさんのおかげです。できることならこの3日間を丸ごとシェアしたかった。

2つ目はやむにやまれぬ事情から、いつものスタンドではなくハンドマイクでのパフォーマンスになったことです。


こう見えて僕はマイクを手にリーディングをしたことがこれまでにほとんどありません。あったかもしれないけど全然おぼえていないくらいにはない。なぜと問われると困るけど、たぶんうまく扱える自信がなかったんだとおもう。気づいたときにはステージにマイクスタンドが1本立っている、というのがスタイルとして定着していたわけですね。

どうあれマイクを手にパフォーマンスをするとなったら、これはもうそういうタイミングだと腹を括るほかありません。そして結果的に3日間ともハンドマイクになりました。正直これは下戸が酒を呑むようになるほどの衝撃です。日常的にカラオケに行く人のほうがよっぽど扱いに慣れてるんじゃなかろうか。

だからそこにいる人みんなで作るかけがえのない空間で観てもらえてよかった。会えてうれしかったし、たくさんお話ができてよかった。来てくれたあなたにも、そう思ってもらえていますように。

アグロー案内はまだ続きます!

ちなみにいつもなら胸を張って堂々と今年のライブ納めであることを宣言しているはずなのになぜか今もって言えずにおります…なぜだ…。

3日しかやってないのに納めもへったくれもないですけど…。

2023年9月21日木曜日

「ローラ・コスタ嬢の罠/aaugh!」というタイトルについて


さて、先週のリリースからすでに世界を席巻しまくって各国のチャートを圏外からくすぐり、何億万回も聴き尽くされた挙句もう飽きたというところまで来ているともっぱら噂の「アグロー案内 VOL.6」、お楽しみいただけていますでしょうか。

そういうお問い合わせが山のように届いているどころか別に誰も気にしていなさそうな気もしますけれども、それはまあいつものことでもあるし、山のように届いていることにしてお話ししておきましょう。「ローラ・コスタ嬢の罠/aaugh!」というタイトルについてです。


実際のところ、ジェットコースターに乗った誰かが理屈っぽく絶叫しているというだけのことなのになぜ不可解かつ意味深に見えなくもないタイトルがついているのか?そこには何かこう、余人には窺い知れない深いメッセージが込められているのか?

もちろん、そんなことはありません。あってもいいし、もしあるなら積極的にそういうことにしていきたい所存ではあるけれども、元を正せば録音時の仮タイトルが「rollercoaster」だったからです。

Rollercoaster→ローラーコースター→ローラーコースター上の罠→

_人人人人人人人人人人人人_
> ローラ・コスタ嬢の罠 <
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要はバンデットとか高飛車とかサンダードルフィンとかと同じジェットコースターの名前みたいなことだったわけですね。

ちなみに「aaugh!」はスヌーピーでおなじみPEANUTSにおける決まり文句のひとつです。


「んも〜!!!!」みたいなニュアンスだと思ってください。

では、明日から始まるツアーでお会いしましょう。チャオ!

2023年9月15日金曜日

ローラ・コスタ嬢の罠/aaugh!


落下する音色、加速する鼓動にふとよぎる冥土、息を呑む速度で見るものすべてが溶けて流れる。目をとめたときにはもうとうに後ろ……落下する音色、加速する鼓動にふとよぎる冥土、息を呑む速度で移ろううちにやがて知る、この千変万化の風景を美しいと。

坂の上が見える…目と鼻の先に。終演を知らせる緞帳のように、青く澄んだ空がゆっくりと降りてくる。この先はもうない。ピークだとわかる。1人乗りのトロッコで上り坂のレールを揺られながら運ばれている。交錯する思いに身を委ねながら坂の上に着いたその瞬間、真っ逆さまに

落下する音色、加速する鼓動にふとよぎる冥土、息を呑む速度で見るものすべてが溶けて流れる。目をとめたときにはもうとうに後ろ……落下する音色、加速する鼓動にふとよぎる冥土、息を呑む速度で移ろううちにやがて知る、この千変万化の風景を美しいと。

乱高下と急旋回、垂直ループにコークスクリュー、重力と無重力、緩急自在で縦横無尽に目まぐるしく駆け巡る軌道はうねり蟠る大蛇のように予測不能、問答無用で翻弄されて至る心境は諸行無常…と思いきやまた3、2、1

落下する音色、加速する鼓動にふとよぎる冥土、息を呑む速度で見るものすべてが溶けて流れる。目をとめたときにはもうとうに後ろ……落下する音色、加速する鼓動にふとよぎる冥土、息を呑む速度で移ろううちにやがて知る、この千変万化の風景を美しいと。

気づけばすこしゆるやかな速度で、風が頬を撫でる。そんなときとそうでないときが、条理と不条理が淀みに浮かぶ泡沫のように、くるくると回って輪舞のように消えては結ぶ、今もこの途上に。あの日辿り着いた坂の上で何を見たのか…と省みる刹那にまた

落下する音色、加速する鼓動にふとよぎる冥土、息を呑む速度で見るものすべてが溶けて流れる。目をとめたときにはもうとうに後ろ……落下する音色、加速する鼓動にふとよぎる冥土、息を呑む速度で移ろううちにやがて知る、この千変万化の風景を美しいと。


2023年9月8日金曜日

安らかな成仏のためのプルクワパ霊苑


そういえば以前すこしだけ書き溜めたきり、そのままうちで野晒しになっている短い物語がいくつかあることにふと気づいたのです。放置したところでバナナのように甘く熟すわけでなし、と言って誰かに買ってもらえるほどの値打ちがあるわけでなし、それならせめて懇ろに弔ってやりたいと、部屋のあちこちに転がる骸をかき集めてささやかな墓地をnoteにつくりました。どこかに置いておければそれだけでもう悔いもないし、ちょっと早めの終活みたいなものかもしれません。

プルクワパ霊苑」です。








殺し屋の華麗なるレッスン(予定)

勿忘草(予定)

あわてて開墾したのでアイコンやらヘッダーやら見出し画像まで思いが至らず、わりと適当なことになっていますが、これから追々ゆっくり整地されるはずです。画像なんかわざわざ手をかけなくても自分で撮った写真とかでいいや、と思っていたけれど、試しに自作のデザインを投入してみたら墓碑としても圧倒的に見栄えがよかった…。

まだ全部ではないけれど、すでに予定の半分くらいは埋葬されています。ちょっとした空き時間の慰みになりますように! 

ちょうどいいアイコン


2023年9月1日金曜日

そして来る「アグロー案内 VOL.6」のこと


5人か10人か、少なくとも3人くらいの人はどうにかこうにか目を留めてくれたはず、と願うほかありませんがともあれ昨日は数年に一度もない稀有すぎるツアーが3週間後にございますのお話をいたしました。

そしてなぜ2日連続でこうもどたばた更新しているのかというと、図らずも完成した新作をシェアするならツアー前の今をおいて他にないと急遽、かれこれ5ヶ月ぶりに「アグロー案内 VOL.6」のリリースが決定したからです。配信の醍醐味ここにあり、というかんじですね。


配信スタートはなんと2週間後、9月15日(金)の午前0時です。

本来であればアグロー案内のメインコンテンツである「名探偵山本和男」関連の楽曲が前面に押し出されているはずですが、今回に限っては本当にこの新作のための配信と言っても過言ではありません。


曲の印象はいつになくポップです。ポップと言ったってKBDGのことだしよく見たらプッピかもしれないですけど、アグロー案内にはこういうのもほしい、と個人的には常々おもっていたタイプの楽曲になっています。深夜に一人でしっとりと聴くような作品ではたぶんない。

VOL.4の「ジョシュア」で得た新たな方法論の最初の結実がVOL.5の「前日譚」だったとすれば、それをさらに確かなものへと推し進めたのが、過去最速のBPMに乗せたVOL.6の「ローラ・コスタ嬢の罠」です。もちろん今回のツアーが初めてのお披露目となります。なるはずです。なるのか…?

楽しんでもらえますように!