2024年8月9日金曜日

おいしい豆大福、あるいは8月にして早くも1年を振り返ろうと試みる話


さて、2024年もいよいよ大詰めを迎えようとしています。何と言っても唯一の、そしてそれゆえに最大のニュースは、アグロー案内 VOL.7がぶじリリースされたことです。10大ニュースにしてもひとつしかないのでぶっちぎりの1位で間違いありません。これなくしてこの1年は語れないというか、語りようがないというか、右を見ても左を見てもこの話題しかない、部屋中引っかき回してみてもこの話題以外に目ぼしいものが見当たらない、そういう意味では超局所的に席巻したと言えなくもない、そんな幸せな1年であったと申せましょう。

8月上旬に年末みたいな顔でこうして1年を振り返ることには異論もあるでしょうが、もちろんそれには明確かつ相応の理由があります。というのも、この先の予定はこれといって特にないからです。

たとえば今ここに、群林堂のおいしい豆大福があります。東京3大豆大福に数えられる逸品です。これを今食べずに、ひょっとしたらもっとおいしくなるかもしれないという一縷の望みを抱いて12月に食うのは正しいことだろうか?誰がどう考えてもその日のうちにいただくのが自然であり、道理じゃないだろうか?

8月上旬に振り返ることもできた1年の総括を、空白のまま過ごした5ヶ月後に振り返るというのは、つまりそういうことです。

豆大福をつまむ暇もないくらい予定が詰まっているなら格別、そうでないなら豆大福はおいしいうちに食べるべきだし、1年の総括もまた同じ理由で早いうちにしておくべきである、とやはり言わざるを得ません。

そうでなくとも人生、いつ何が起こるかわからないのです。運よく今日まで生き延びてきたけれど、明日ポックリ逝かないともかぎらない。僕はつねづねそういう心構えで日々をどうにかこうにかしのいでいるし、何ならいわゆる終活についてもすでにちょっと考えているくらいです。

また、もし総括をしないままこの世を去ることになったら、それが未練で成仏できないかもしれません。やっぱり8月にしておけばよかったと夜な夜な電柱の影でぶつぶつ嘆き悲しんだり、鬼のような形相で通りすがりの誰かに取り憑いて今すぐ1年の総括をしろとに迫る悪霊に身を堕とす可能性もあります。逆にいま僕がそんな悪霊に取り憑かれたら、共感しすぎて泣いてしまうでしょう。

だからこそ今、そうならないうちに総括をしてしまわねばならないのです。だいたい8月と言ったらもう立派に1年の後半です。人生に置き換えたら初老みたいなものだし、そう考えると何の違和感もありません。こう言ったらアレだけど、1月とか2月に総括するより断然マシじゃないですか?

しかしなぜ8月に総括をする必要があるのかという前置きだけでだいぶスペースを割いてしまったので、本編である総括についてはまた次回にいたしましょう。

ちなみにアグロー案内のライブ版、「アグローと夜」の開催は今年もすでに決定しています。詳細は来月あたりにまた改めてお知らせすると思いますが、これはもちろん僕がそのときまで無事でいたらという前提なので、どうか無事を祈っていてください。

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