2026年8月7日金曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その487


やどかりコーンさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)


Q. 東京に住むか、実家に残るか、はたまた見知らぬ土地に挑戦するか。多くの20代がぶち当たる壁に今ずっと悩み、立ち尽くしています。どの選択も、決めてしまえばなるようになるのは分かっているのですが、やりたいことも特にないためいまいち決め手に欠けています。人によって答えが異なるのは承知ですが、なにかいい決め方や指針はご存じでしょうか。


ふむふむ。僕自身はまったくぶち当たらなかった壁なので(実家に残る選択肢はなかったです)、ぜんぜん参考にならないかもしれませんが、ひとまず状況を整理してみましょう。

3つの選択肢が等価で並んでいるように見えますが、実際のところこれは、家を出るべきだろうか?という自問です。というのも、もし何も考えず、何も決断しなかった場合、自動的に実家に残ることになるからです。

そして現状、実家にいることにはとくに不都合がない、と判断できます。もし不都合があるのなら、それでも残るべき理由のほうが問題になるはずですからね。

一方で、ずーっと実家にいたい!と強く思っているわけではなさそうです。もしそうならそもそも悩む必要がないし、少なくとも家を出ることに興味を抱いているのはまちがいありません。

その上で、「見知らぬ土地に挑戦する」という3つ目の選択肢が、話をややこしくしてしまっています。東京かそれ以外の土地か、という問いは本来、家を出ると決めたあとの話です。

これを「今日の晩ごはん」に置き換えてみましょう。

1. 自炊する
2. 近所の町中華で食う

この2択はシンプルです。ですよね?

ではここに3つ目の選択肢を加えます。

1. 自炊する
2. 近所の町中華で食う
3. 初めての店に挑戦する

急にちょっとわからなくなってきませんか?

何しろまだ外出していないのに、する場合に生じる無数の分岐まで検討に含まれています。いきなりめんどくさくなる所以です。

要は「出るか出ないか」「どこに行くか」という異なる問題を同一のレイヤーに統合してしまっているわけですね。

なのでまずは試しに問題を「出るか出ないか」の2択に絞ってみましょう。

ものすごくシンプルなはずですが、仮に選択肢が3つあるときと同じくらい悩むとすれば、そこにおそらく最大の問題があります。

決めあぐねているのは本当に決め手に欠けるからだろうか?

最適解を求めると、日々はとたんに膠着します。選択時に確定している最適解などありません。それを踏まえていれば、ぶっちゃけサイコロを転がして決めてもいいのです。すっきりしなかったらどのみちまた考えることになるし、サイコロではダメだったことをイヤでも思い知らされます。ではなぜサイコロではダメなのか?

これはたぶん、ご自身の心を知る旅の途中でもあるのです。


A. 問題を適切なレイヤーに分けてみましょう。




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その488につづく!