2020年1月18日土曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その296


咳をしてもイートインさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)自由律俳句の代表的な句のひとつですね。


Q. シンデレラも靴下の穴が一番最初に開くのはやはり、親指からでしょうか?


靴下の親指とその穴問題は僕にとって今もなお不可解な謎のひとつです。やろうとおもえば今すぐにでも解決できそうな話なのになぜ穴の発生を根本から防ごうとしないのか、シンギュラリティも間近に迫った21世紀になってもまだ放置されたままであるというのはまったく納得がいきません。あんなもん、どう考えたって親指から穴があくに決まってるじゃないかとおもう。

靴下もいちおう指の並びに合わせた形状ではあるけれども、言い換えてみれば並びだけです。親指と小指では肉まんと焼売くらいの明確な差があるのに、それをくるむ布が並びしか気にしていないというのはいかにも手抜かり、もとい足抜かりと断じるほかありません。親指付近はあきらかにもっと布が必要だし、足りてないから必然的にそこだけ伸ばされるし、伸びるから穴があきやすくなるのです。なぜこんな、雨が降ったら濡れるくらいの当たり前のことをわざわざ力説しないといけないのか全然意味がわからない。おい靴下聞いてるのか、お前の話だぞ

だいたい、穴があくという事態からしてそもそも解せない気もするのです。あくなよ!!21世紀でシンギュラリティだぞ!ロケットをこしらえて月に降り立って、じゃ次は火星行っちゃう?みたいなこのご時世でなぜ靴下にはまだ穴があかなければいけないのか?穴のあかない靴下より宇宙空間に飛び出すほうが簡単だとでも言うのか?そんなわけありません。そんなわけないだろうが!(靴下を床に叩きつけています)

考えてみれば僕のスウェットパンツにもよく尻に穴があきます。正確には尻というか臀部にですが、ひどいときには2つも3つも開くことがあります。

なぜ3つも開くまで穿きつづけているのかはこの際問題ではありません。肝心なのはなぜ穴があくんじゃいという点であって、僕がいつまでもだるだるした穴あきのスウェットパンツを着用していることではありません。

ここでつよく申し上げておきたいのは、スウェットパンツの臀部にあいた穴は靴下の親指部分よりもはるかに不可解であるという事実です。穴のあくような圧力が全体的にやわらかな臀部の一体どこから加わるというのか?念のため言い添えておくと僕の尻に布を突き破るような突起はありません。大抵の人と同じくつるんとしたものです。

そうなるとやはり、責めを負うべきは穴であり、その発生を防ぐのはこれから科学の技術的特異点を迎えようとする人類の、これ以上保留にはしておけない急務であることがはっきりしてきます。放っておけばどんどん穴はあくし、あいた穴はどんどん広がっていくし、その上シンギュラリティ後のAIに「穴のあかない靴下を編めばいいじゃない」と言われでもしたら、果たして人類に立つ瀬はあるのか?ありません。迫りくる穴とその侵略に対してわれわれはもはや一刻の猶予もありはしないのです。


A. もちろん親指からです。




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dr.moulegmail.com(*の部分を@に替えてね)



その297につづく!

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