2020年1月13日月曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その294



多孔質セラミックス・パさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)「パ」はおそらくパワーのことだとおもいますが、使いかけの消しゴムに書いてあった文字がそこで切れていたので実際のところは不明です。ひょっとしたらパンツだったかもしれません。


Q: 子どもが一歳5ヶ月になりました。まだ歩くのが出来ませんが、日々成長しております。周りの子と比べると遅めのようですが、彼のペースでいいと思っています。我が子には寛大な気持ちを持てるのに、自分の人生はつまづいてばかりです。なんでこんなにしんどいのかなと思っています。今週末は職場の忘年会行きたくない。と憂いています。すべて自分の思い通りになるようにするにはどうしたらよいでしょうか。


ほのぼのとしんみりに油断していたらやぶからぼうに野心が飛び出して腰を抜かす質問です。たしかにすべてを自分の思いどおりに、したいですよね。

すべてを思いどおりにするいちばんの近道は、紙幣で尻が拭けるほどの大富豪になることです。残念ながら僕は富豪だったことが一度もないのですべてと言い切ることはできませんが、ほぼすべてであることは間違いありません。能力だろうと時間だろうと、また愛でさえ自由自在です。(愛に関してはたぶん富豪になった時点で概念が変わるとおもいます)

お金がすべてではないはず、と仰りたいきもちはよくわかります。しかし端的に言ってこの世はお金がほぼすべてです。そもそも「価値」の2文字からして「お金に換算したら」という身もふたもない意味であり、しかもそれに取って代わるだけの力を持った言葉が未だにないことを改めて思い出さなくてはいけません。日ごろから僕が小銭しか入っていない財布を地面に叩き付けながら「人生に価値などない」と吐き捨てているのはこのためです。あるという人は今すぐそれだけのキャッシュに換えていただきたい。

大富豪までの道のりについてはまた別の問題なのでここではふれませんが、もし「なんだそんなことでいいのか」と思えるようであれば、わりとすぐにでもすべてが思いどおりになるでしょう。

ただし、すべてが思いどおりになるということは、それによって思いどおりにならない人が次々と新たに生まれうる、ということでもあります。

確実に、とは言いません。しかしその可能性がそうでなかったときに比べて飛躍的に高まるのは確かです。打ちのめされる彼らの屍をばきばきと踏み越えていく精神力だけは忘れずに携えていきましょう。健闘を祈ります。


A. 大富豪になりましょう。




質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。

dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)


その295につづく!


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