2008年7月5日土曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その61(b)


ダブルスコップ(通称ダブスコ)さんにいただいた質問のつづきです。



Q: 好きな動物は何ですか?(ムール貝博士にも聞いていただけますか?)



ドンドンドン

「ハーカーセー」
「どこのガキんちょだ」
「やぶからぼうにすみません」
「そうおもうなら少しは遠慮ってものをおぼえたらどうだ」
「そうですね。えーと」
「聞いてなさそうだな」
「ちゃんと聞いてますよ」
「遠慮だぞ。えんりょ」
「わかってますってば」
「いい子だ。では解散」
「遠慮はいらんてことでしょう」
「ぜんぜん聞いてないじゃないか」
「好きな動物はなんですか」
「動物?」
「ニュアンスとしては禽獣だとおもいます」
「ウシとかブタとか鶏は好きだよ」
「それを愛情と呼ぶのはいささか問題がありますよ」
「食べちゃいたいってのはよくある愛情表現じゃないか」
「実際に食べるとなると話は別です」
「ああ、そういえば昔…」
「恐竜とか言い出すんじゃないでしょうね」
「ドードーを飼ってたことがあるよ」
「ありそうな話だ…」
「ほんとは偉大なワンドゥードルが良かったんだけど、何しろさいごの一ぴきだし、ジュリー・アンドリュースとケンカになったからやめたんだ」
「あいかわらず極端な選択肢ですね」
「いま思えばもっと粘ってもよかった」
「好きだったんですか?」
「まあ、美人だからな」
ジュリー・アンドリュースの話じゃないですよ」
「他にだれがいるんだ」
「動物の話です」
「ああ…そっちか」
「あからさまにガッカリしてるな」
「沢田研二がジュリーと呼ばれてるのは彼女のためだぞ」
「そんな豆知識はどうでもいいんです」
「ドードーか。アイツ扱いづらいんだよ」
「体も大きいですしね」
「トイレに入るとなかなか出てこないし」
「共用なの?」
「おまけにヘビースモーカーで部屋がいつも煙たい」
「ほとんどおっさんだ」
「思い出したらいろいろ腹が立ってきた」
「好きな動物の話をしてるんですよ」
「こっちはドードーの話をしてるんだ」
「だいたい合ってるような気もするからいいか」
「あと、あくびがうるさい」
「あくびがうるさい?」
「重低音がすごいんだ。窓がびりびりふるえる」
「ははあ」
「なんだ?」
「博士と波長が合っていたってのがなんとなくわかってきました」
「こっちはよけいな記憶を掘り起こされて気分がわるいよ」
サウンド・オブ・ミュージックでも観ましょうか?」



A: ドードー



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その62につづく日はくるか?

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