本来であれば今週は アグロー案内 VOL.10 のトラックリストを公開してどうにかリリースまでの間を持たせようと目論んでいたわけですが、しかしこれはやはり、どうあっても書き留めておかなくてはなりますまい。
さかのぼること1週間前、ここでは昨年以来すっかりおなじみとなったひざつき製菓の「雷光」と「城壁」がリニューアルされ、ハロウィンの晩にその比較検証をしたことをお届けしたわけですが、その投稿が公開されるさらに数時間前、ポコンと1通のDMが届いたのです。
えーと……「アグローと夜」にひざつき製菓さんが……
え?
「アグローと夜」に??ひざつき製菓さんが……雷光(旨塩味)を……
え??雷光(旨塩味)を提供……提供??
してくださる???
え、待ってチケット??
チケットまで取ってくださっている……???
たしかに僕は今年の春、アルスクモノイを訪問してくださったひざつき製菓広報担当の方とお会いして、
※参考記事
そのたいへん気さくなお人柄をいいことにここぞとばかりにいろんなお話をさせていただいています。しかしそれはあくまで、たまたまその日神保町の古書組合でひざつき製菓のせんべい試食会を勝手に開催していたアルスクモノイ店主akaうちの人の代理であって、そのひざつき愛をひたすら強調することはあっても、僕自身の話など何ひとつしておらず(当たり前だ)、また知るはずもないと思っていたからです。
もちろん、Xを辿ればこのブログに行き着くこともあるでしょう。そしてアルスクモノイ店主の連れ合いである僕がなんらかの音楽的な活動をしているっぽいと把握できるところまでは、まだギリわかります。
問題はここからです。
たしかに音楽的な活動をしていることは否めないけれども、一般的なミュージシャンと大きく異なり、僕は人前でパフォーマンスをすることがとにかく不得手で、少なくともこの20年、一貫してライブに二の足を踏み続けてきた男です。実際ここ数年、「アグローと夜」以外のライブはありません。そもそも認知度が高いわけでもないし、多くのフォロワーを抱えるメジャーアーティストやインフルエンサーでも全然ないどころか、道端に横たわるバナナの皮と大差ないただのおっさんです。第一線で活躍しまくるタケウチカズタケと違って、該当するカテゴリすら砂つぶ規模であると言ってよいでしょう。
そんな、どこの馬の骨で具体的に何をしてるんだかわかりようもない不審な人物の、年に一度もあるかないかのささやかなライブイベントに……しかもオファーの時点ですでにチケットを取ってくださっている……
と当の僕自身がうろたえまくるのも、無理はありません。あるわけがない。
しかし事実です。ひざつき製菓さんも、一瞬の躊躇いもなく「まったく問題ありません」と太鼓判を押してくださっています。昨年来、地に足のついたその堅実な企業スタンスに好感を抱いていましたけれども、その印象が間違っていないばかりかそれ以上だったことを今、身にしみて実感しています。こんな道端のバナナの皮みたいなおっさんでも何がしかのお役に立てるのなら、よろこんでこの身を捧げたい。
この投稿前に完売してしまったのでこれ以上喧伝できないのが本当に残念でなりません。でも今年の「アグローと夜」には本当に、もれなく雷光(旨塩味)がついてきます。おそるおそるフライヤー画像にひざーるくんを入れてお伺いを立ててみたら、これも快諾していただけて言葉もありません。すごい……
それでなくともアグロー案内 VOL.9でアポロニカ学習帳とのタイアップにキャッキャとはしゃいだばかりなので、これまたいつもの楽しいホラのひとつではないかと当の僕でさえ二度寝してしまうほどです。
ひざつき製菓さん、本当に本当にありがとうございます……!
そしてそのやり取りの数時間後、もともと予定していた城壁と雷光の比較検証記事が投稿されたという……ぜんぶ偶然なのになんだろうこのステマ感は……。



1 件のコメント:
あの雷光(旨塩味)が!
食べてみたかったんですけど近所で見つからなかったから嬉しすぎます。最高ですね。
今年もライブ楽しみにしてます!
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