2015年11月23日月曜日

KBDGによる謝罪会見ダイジェスト2015


おもえば僕の人生は色とりどりのお詫びとともにある、と申しても過言ではないような気がいたします。

今や僕にとってお詫びとは、どんなときでもそばにいて離れず、手をそっと握りながら上目遣いで「わたしがついてるからね」とやさしくささやく恋人のような存在です。問題は恋人だったなんてつい最近までぜんぜん知らなかった点ですが、しかしまあ世の中には気がついたらそういうかんじになっていて、そのままなし崩し的に添い遂げるふたりもあります。どこからどう見ても立派な中年として足腰をトントン労る今となっては、超然とした面持ちで受け止めるほかありません。

でなければ僕が卵で、カラザがお詫びです。僕がアメリカンバイクのライダーなら、当たり前みたいな顔をしてサイドカーに乗りこむのがお詫びです。カルガモのように道を横断すれば、お詫びがヒナ鳥よろしく後をちょこちょことついてくるし、「おーい母さんアレどこやったかな、えーと」と言えばお詫びが「はいはいコレですね」と言って眼鏡を持ってきます。SUICAやPASMOで1駅分に満たずいつもちょっとだけ残る端数もお詫びだし、何ならスープ缶の底から最後まで出てこようとしない1粒のコーンもお詫びでよろしい。いずれにせよそれはもう、何か名状しがたい力によってどうあってもそこにある僕の一部と決められているのです。

かつてはブログを放置するたびに謝罪会見をひらき、ライブアクトの白紙ぶりに謝罪会見をひらき、アルバムが出ないと言っては謝罪会見をひらき、出るとなったら出るとなったで遅々として進まずに謝罪会見をひらき、いよいよ完成間近かとおもえば発売日直前までもたついて謝罪会見をひらき、完成したら完成したでオーダーフォームの作成につまずいて謝罪会見をひらき、ラジオに出れば失言で謝罪会見をひらき、パフォーマンスにしくじって謝罪会見をひらき、謝りすぎたと言って謝罪会見をひらき、あまつさえこれを数年おきに繰り返してきたのです。次に何をお詫びすることになるのかくらい僕もだいたい察しがつきます。

しかしまさか独演会のチケットが手に入りづらいという理由でお詫び申し上げる日が来ようとは、さすがに思いもよりませなんだ。もともと席数が席数だし、いろんな要因がたまたま重なった結果とはいえ、本当にありがとう!

そしてストレッチで念入りに体をほぐし、スーハーと呼吸を整え、今までにないくらい絶好のコンディションでこの唖然とする想定外の事態を心からお詫びします。まことにもうしわけがありません……!

現時点では満席となっていますが、まだ確定ではありません。以前も書きましたが神のみぞ知る何らかの理由によってまずまちがいなく、空席が発生します。というか、打ちのめされるほどやたらと発生するケースもあります。

それがどのタイミングなのかは僕も明言できないのだけれど、いつだったかかなり長い間「チケットを申し込む」の状態になっていたことがあったので、よかったらときどきPeatixをチェックしてみてください。

ともあれ次回にはこのちいさな狂騒が夢だったかのように落ち着いているはずです。どうかどうかあまり遠くにいかず、ふと思い出して暖簾をくぐる近所の飲み屋みたいな距離感でいてくださいますように……!

それにしても07へのハードルがいきなり上がりすぎて今から気が重たい。

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