2022年12月9日金曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その384


かれこれ2ヶ月以上、あの手この手を駆使しながらただでさえ薄いスープをさらに薄めるようにしてどうにかこうにかこのブログを取り繕ってきたわけですが、月曜にあった数年ぶりのアトロク出演をぶじ楽しく終えた以上、さすがにもうすっからかんで何もありません。あの懐かしい、これと言って特に得るもののない通常運行に戻りましょう。

ちなみに4曲を披露したタケウチカズタケとのライブ@アトロク、radikoのタイムフリーならまだ間に合います。もしまだならお急ぎあそばせ!


ローマの振替休日さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)

Q. 世の中には奇妙なコレクションをしてる方がいらっしゃいますが(爪や鼻のゴミや猫のヒゲなど)、何か変なコレクションをしてる、あるいは過去にしていた、または未来集めてみたいなどお聞かせ頂けると幸いです。


しいて言うならタバスコの瓶ですね。何を言っているのかさっぱりわからないとおもうし、今となっては僕もさっぱりわからないのだけれど、わりと最近になって倉庫から大量のタバスコの瓶が出てきたのでまちがいありません。思い返してみれば20年ほど前の僕は確かに、タバスコの瓶を集めていました。

何しろまだスマホなどなかった時代の、画素数が異様に少ないしょぼいデジカメでその様子を撮っていたくらいだし


ポラロイドみたいなトイカメラでもわざわざオシャレな1枚を撮って悦に入っていたくらいなので、その思い入れの深さが窺えようというものです。


これには一応順番というかちゃんと成り行きがあって、初めから瓶だけを集めていたわけではもちろんありません。これは断言できるけど、中身も1滴残らず消費しています。むしろある理由から大量のタバスコを消費した結果として、残った瓶に愛着が湧いてしまったと言うほうが正しい。

1本を使い切り、きれいに洗ったら瓶が可愛く見えて、なんとなく捨てそびれているうちにまた1本が空になり、また洗い、可愛いから捨てそびれ、いつしかだんだん増えていくのが楽しみになり、サイズ違いがあれば買い、新しいフレーバーが発売になれば買い、気がついたらタバスコを買うときの目的と結果が逆になっていたのです。

これが単なる大量消費の結果ではなくれっきとしたコレクションであったと言い切れるのは、先にも書いたようについ最近まで手元にあったからです。必要なもの以外持っていかないはずの引っ越し先にまで大量のタバスコの瓶を持っていくというのは、さすがに常軌を逸しています。蒐集家の心理とその闇がいかにして醸成されていくのかを示した、愛らしくも端的な例であると申せましょう。


A. タバスコの瓶です。




質問はいつでも24時間無責任に受け付けています。

dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)


その385につづく! 


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