2008年9月13日土曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その68


ちかごろはタオルを10枚くらいまとめて洗って干してとりこんでせっせとたたむのが趣味みたいになっています(ささやかな趣味だな)。

それで気づいたんだけど、粗品でもらうようないわゆる浴用タオルってメーカーを問わずみんな揃いもそろってぴったり同じサイズなんですよね。考えたことありますか?

工業製品にはJIS規格があるし、みんなその規格にしたがってタオルを織っている。そのとおり。ではなぜそのサイズになったのか?


当たり前と言ってしまえばそれまでなんだけど、こういうささやかなギモンにぶつかるとつくづく、僕らは世界のことを何も知らないと思わずにいられないのです。



 *



ドキッ!ねずみだらけの水泳大会(ポロリもいるよ)さんからの質問です(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)。どうもありがとう!



Q: 質問です。ちんすこうの名前の由来はなんですか?色や形に関係があるのでしょうか?



「むかし蠅庭くんというクラスメイトがいましてね」
「なんだ、やぶからぼうに」
「さいきん登場が大げさだから、あたかも初めからここにいたような演出をしてみたんです」
「ずいぶん小癪なことをするね」
「さりげないでしょ」
「薮から棒が出てくるような始まりであることに変わりはないぞ」
「変わった名字ですよね」
「君がふつうすぎるんだ」
「それは僕も気にしているところです」
「きのどくにね」
「しんみりしないでくださいよ」
「蠅庭くんによろしく」
「いや、僕も20年ちかく会ってないですから」
「きっとりっぱな社会人になってることだろう」
「ちくちく針で刺すようなことばっかり言うんだから」
「帰ってほしいという意思表示だからしかたないね」
「おみやげがあるんですよ」
「それを先に言いなさい」
「ちんすこう」
「おや、沖縄行ってきたの?」
「いや、津田沼駅の構内です」
「千葉じゃないか!」
「ちかごろじゃ何でも売ってるんですよ。サーターアンダギーと迷いました」
「旅情もへったくれもないな」
「しかしちんすこうって変わった名前ですよね」
「そう?(もぐもぐ)」
「だってちんすこうですよ」
「それを言うなら君だってダイゴじゃないか」
「なんかこないだもこんなやりとりをしたような気がする」
「デジャヴだね」
「僕のことはいいんです」
「まあね。たしかにどうでもいい男だ」
「意味をすり替えないでくださいよ!」
「そんなにじぶんが好きなら鏡と話せばいいじゃないか」
「僕のことはとりあえず脇に置いてください」
「やれやれ(もぐもぐ)」
「そのためいきは僕がつくべきだとおもいますけど」
「いつだって先手を打つことにしてるんだ」
「またそうやってかっこよく言い換える」
「やられる前にやれ」
「ブッシュ・ドクトリンじゃないですか!」
「君の来訪だってテロみたいなものだよ」
「ちんすこうの話をしてるんです」
「いやにこだわるね」
「質問がきてるものですから」
「またか!」
「名前の由来をおしえてください」
「ドラマの役名だろ」
「それは僕の話です」
「発明者の名前じゃなかったっけ?」
「ちんすこうが?」
「陳…スコフィールド」
「ものごとには限度ってものがありますよ!」
「なんでもかんでも聞くほうがわるい」
「そういうコーナーなんです」
「2ちゃんねるできらわれるぞ」
「だいたい陳もスコフィールドも名字じゃないですか」
「ウィルソン・ウィリアムスだってそうだろう」
「誰です?」
「デトロイトの名シンガーだよ」
「じゃあ陳スコフィールドさんは








「なんだ?いまの空白は」
「ひと晩たったんです」
「とちゅうまで書いて、その日は寝て、翌日また書き始めたってことか」
「そういうことですね」
「またずいぶん中途半端なところで切り上げたな!」
「僕もびっくりしました」
「何を言おうとしてたんだ」
「はて…。あっ」
「…」
「陳さんはどこの国の人なんですか」
「しらじらしい」
「何も思いつかないよりはマシでしょ」
「だいたいそういう重箱の隅をつつくような問いは感心しないね」
「素朴なギモンです」
「あんまりつっこむと空々しくなるぞ」
「そういうものですか」
「つくり話は嘘といっしょで後始末がたいへんなんだから」
「いま口をすべらせましたね」
「やれやれ(もぐもぐ)」
「いただいたメールには…」
「ん?」
色や形に関係があるのですかと書いてあります」
「言わんとしてることはなんとなくわかる」
「ちびっこがよろこびそうな語感ですからね」
「肌の色はたしかに褐色だね」
「あれ、肌色なんだ!」
「中肉中背だし」
「それはあんまり関係なさそうですけど」
「似てるとおもうよ、外見」
「じぶんの姿に似せてお菓子をつくるってのもどうかしてますよ」
「人のきもちなんてわからないものだ」
「博士…」
「なんだ」
「こんなリンクが」
「ほう。これはまた大きな地雷を踏んだね」
「僕そろそろ帰ります」
「だから帰れと言ったんだ」



A: 陳スコフィールドさんの発明によるものだからです。



「なぜ泣く?」
「僕にも良心が痛むときはあるんです」
「そんなものはキャベツと炒めて食ってしまえ」



 *



とうとう人に「いつまでやるの?」と直接聞かれてしまった詩人の刻印(ほぼ)全曲レース。ドキッ!ねずみだらけの水泳大会(ポロリもいるよ)さんは蝸牛の憂鬱に一票を投じてくれました。どうもありがとう!票が入るかぎりはつづけましょう。


バミューダ 12(ウゴウゴ含む)
ボート 8
蝸牛 8
話咲く 7
アンジェリカ 4(とコロッケひとつ)
紙屑 4
ユリイカ 4
腐草為蛍 3



 *



dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)

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