2017年1月10日火曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その257


もつれても好きな糸さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がなんとなくつけています)


Q: 外見と内面の差でがっかりされることが多いです。もう少しおしとやかだと思ってた、もっと喋らないタイプかと思ってたなど、比較的地味で薄い顔立ちのせいか、先入観でがっかりされてしまいます。恋愛においてもですが、仕事などの場面でも強く言えば引くだろうとたかをくくられることが多いです。どうすれば見た目と中身の差でがっかりされたり、軽く見られることを減らせるでしょうか?もしくは、それをプラスに転じさせることができるでしょうか?


身につまされる質問です。そのお気持ちは僕もじつによくわかります。あんまりよくわかりすぎて、「ダイゴさんもそうですよね!?」と暗に同意を求められているような気がしてしまうくらいです。僕の場合は音源の印象がつよいせいか、「おもってたイメージとちがいました」みたいなことをよく言われます。それはもうしょっちゅうです。すくなくとも「イメージどおりでした!」と言われることはまずありません。たまには「おもってたよりずっとステキでした!」とちやほやされても罰は当たらないとおもうんだけど、そういえばそれもありません。なぜでしょうね?

とかく人は先入観を持って日々を行く生き物です。そしてそれは100%、持つ側の問題であって、持たれる側の問題ではありません。「もっと喋らないタイプかと思ってた」と言われても(これは僕もよく言われる)、知るかよとおもいます。なんでこっちがあんたの勝手なイメージに付き合わなくちゃいけないんだ?ということですね。

ひょっとすると、見た目とのギャップで損をしていると感じておられるのかもしれません。が、それはちがいます。強く言えば引くと高を括る人は、どこへ行っても強く言えば引くと高を括っているはずです。

同じように、見た目とのギャップでがっかりしたり、軽く見たりする人は見た目にかぎらずありとあらゆる機会をみつけてがっかりします。仮にこちらがイメージとのギャップを埋めてみても、またべつのタイミングで抜け目なくがっかりしてくるのです。問題は「軽く見られるじぶん」にあるのではなく、「軽く見る彼ら」にある、という点に注意しましょう。恋愛においてもとありますが、どうあれ先入観から相手を軽んじるような人であることがはっきりするなら、むしろギャップの大きい今のほうがよほど有益だと僕はおもいます。

それはまた、そのギャップをひっくるめて受け入れてくれる人ならまちがいない、ということでもあります。これがプラスでなくて何でしょう。落差を減らせば、却って軽んじる人かそうでないかの判断が難しくなるにちがいありません。それでもなお、落差を軽減するだけの甲斐はあるだろうか?

個人的なことを言えば、僕はギャップを好む男です。それも落差が大きければ大きいほど胸を射抜かれます。そこには大きな滝にも似た美しさがあると申し上げてもよいでしょう。ギアナ高地にあって世界一の高さを誇るエンジェルフォール(Angel Fall)という滝は、落差が大きすぎて水が地上まで届かず途中で霧になるそうですが、たとえるならそんな美しさです。いちいち軽んじてくるような奴らなど、そのてっぺんから「霧になれ」と尻を蹴飛ばしてやればよろしい。



とまあそんなようなことを一言でざっくりまとめると、「ほっとけ」になります。英語で言うと "Fuck 'em" です。それはじぶんの問題ではない、ということをどうかお忘れなく。


A: Fuck 'em.




質問はいまも24時間無責任に受け付けています。

dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)


その258につづく!

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