2016年8月29日月曜日

ジョシュア/fishing ghost revised



この作品は徹頭徹尾フィクションであり、実在の幽霊・地名・フライドチキンとは一切関係ありません。

2016年8月26日金曜日

宇宙ステーションから棒を伝って地上に降り立つこと

大盛況

じつに8ヶ月ぶりに敢行されたオントローロ07は、KBDGが何人も入れ替わり立ち替わり登場したり、死んだ祖母を連れていったらびっくりして生き返ったり、100円玉がコップをすり抜けたり、客席に宇宙人(グレイ)が紛れ込んでいたり、一本釣りしてきた本マグロをみごとな包丁さばきで解体してみせたり(飛び散ったマグロはスタッフがおいしくいただきました)、誰かがバルスを唱えて渋谷の一角が粉塵と化したり、恋に落ちた美女がじつは秘密組織のスパイでまんまと罠にかかり絶体絶命の危機に陥るも、じぶんが単なる捨て駒にすぎないことを知った彼女が土壇場で組織を裏切ることによって辛くも窮地を脱出、高度な心理戦とカーチェイスを繰り広げながらとうとう追いつめた首領のこめかみに銃口を突きつけたところで「ドッキリ」のプラカードを持ったスタッフが飛び込んできて破顔一笑したりと、それはそれはたいへんな盛況ぶりだったわけですけれども、それはさておき、すべり棒のことを考えているのです。

すべり棒というのは僕がそう呼んでいるだけで正式の名称は何と言うのか知りませんが、要は消防隊員が出動の際に2階からつるーっとすべり降りてくるあの棒のことです。と言っても現在では安全面から全国どこの消防署にもこんな棒は設置されていないらしいから、適切な例ではないかもしれません。まあ、伝わればよろしい。

どういうわけか僕はあのすべり棒が大好きで、昔から折にふれては、というかぶっちゃけ今もときどき、つるーっとすべり降りるじぶんの姿を夢想することがあります。なぜと言われてもわかりませんが、とにかくつるーっとすべり降りてしゅたっと着地する、ただそれだけの行為が僕の心をひたひたと満たしてくれるのです。

消防署からはあまり安全でないという理由で撤廃されてしまったけれど、手袋をして靴を履いて、下に人がいなければどれだけ高くとも緩急自在で問題なく降りてこれる気がするのです。手のひらを棒から少し浮かしてしゅーっと自由落下にまかせてみたり、かとおもえばぎゅっと棒をにぎって高い位置から遠くの景色を眺めてみたり、それこそ足を踏み外すかもしれない梯子なんかよりよっぽど危なげなく扱えそうじゃないですか?もっと言えば宇宙ステーションからだって、大気圏をやりすごす装備さえ身につけていればつるつると棒を伝って地上に降り立てそうな気がします。すくなくとも僕の頭のなかではすべり棒の高さに物理的な限界はありません。

世界でいちばん長いすべり棒はどこにあって、どれくらい長いんだろう?ビル10階ぶんくらいの高さはあったりするだろうか?

なぜこんなことを考えているのかといえば、ここ2週間ばかり本当にオントローロのことしか考えていなかったからです。来週末には08が控えているし、ひとまず今週くらいは全然、まったく、微塵も関係ないどうでもいいこと、具体的にはすべり棒のことばかり考えて過ごしたいのです。

あとは最近見かけるようになったアルビノのスズメのこととかね。

2016年8月20日土曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その253


徹子のヘアさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がなんとなくつけています)


Q: 別れた恋人のSNSを偶然発見してしまい、いけないと思いながらも恐る恐る覗いてしまいました。内容は…元恋人である自分への悪口でした。あ、これ自分へのだなってものもチラホラありました…自分は過去は過去、今は今、という考えなので正直、見るんじゃなかったなぁ…と後悔してそっとページを閉じました。このマイナスな気持ちはどうしたらプラスに変換できるでしょうか?


ふむ、なるほど……これはつまり「うんこを踏んでしまったのですが、どうしたらプラスになりますか」というようなことですね。残念ですが、踏んづけたうんこはとくにプラスになりません。人生という長い道には、こうしたうんこが往々にして転がっています。踏みたくなければなるべく避けて歩くしかないし、踏んだら踏んだでじゃぶじゃぶと靴を洗い、また前を向いて歩き始めるほかないのです。

いま現在お抱えになっているマイナスのきもちが悪口のためなのか、それとも後ろめたさのためなのか、いただいたメールからではちょっと判断がつきませんが、いずれにしてもお別れというのは多かれ少なかれしこりやわだかまりを残すものです。お互いさっぱりと円満に終了するパターンもあるかもしれませんが、そんなのは少数派であるとみてまずまちがいありません。だとすれば相手がこちらにネガティブな思いを抱いている可能性は当然、考えられます。SNSで垂れ流すことの是非はさておき、向こうが「あのどぶねずみ野郎!」と憤懣やるかたないきもちでいたとしてもふしぎではないのです。

ともあれSNSを見るというその行為自体が、後ろ向きでネガティブでマイナスであるということには、お気づきになったほうがよいでしょう。同情の余地はかけらもありません。みずから過去に赴いてダメージを負ったと言われても「当たり前だよ!」と拡声器で怒鳴り返すほかないですが、といってションボリしているのを放っておくわけにもいかないし、しょうがない、ここで待ってるから駆け足でとっとと現在に戻ってきてください。もたもたしてると、未来が減るよ!


A. 靴を洗って出直しましょう。




質問はいまも24時間無責任に受け付けています。

dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)


その254につづく!

2016年8月14日日曜日

「オントローロ 08」予約受付のお知らせ

深夜3時から誰がそれを聴いてくれるというのか、過日のタケウチカズタケとのセッションは案の定、穴があったらお湯を張って肩まで浸かって極楽気分でぜんぶ忘れたいほど困憊なありさまでしたけれども、一方であれをこなせるスキルは是が非でもモノにしたいとおもわせてくれる、貴重な時間でもありました。いつか御大タケウチカズタケをオントローロにまるまる(まるまるです)フィーチャーしたいとひそかな野望を抱きつつ、しばらくはこつこつひとりでやって参ります。


オントローロ 07&08 @渋谷 Flying Books
07:2016/08/21(日)
08:2016/09/04(日)
open: 19:00 start: 19:30
fee: ¥2,500(1ドリンク付) 各40名

 12:00になるとお申し込みが可能になります

※今回は「08」のご予約です。「07」はこちら

※「07」と「08」の内容は100パーセント同じです。できればどちらか1日をお選びくださいませ。

※仮に完売となっても、何らかの事情で撤回される場合があります(というか毎回かならずひとつふたつ空きが出ます)その際はおそらくPassMarketの表示が「チケットを申し込む」に戻りますので、ときどきチェックしてみてください。


オントローロとは「よむ(読/詠)」ことに主眼を置いた、ごくごく小規模な視聴覚言語アミューズメントです。基本的にはKBDGしか出てこないので、独演会も兼ねています。

過去4枚のアルバムから射的や輪投げで選りすぐった楽曲はもちろん、ここでしか聴けない、というか聴いてもらえる機会がないエクスクルーシブな音源、通りすがりの怨霊から「おかげで成仏できそうです」「木魚は叩かないんですか?」と絶大な支持を得る霊験あらたかなアカペラ、そこそこおもしろい話や実際のところそうでもない話、書物の紹介やときには気まずい沈黙など、七転八倒の甘美なひとときをたっぷりとお楽しみください。

ぽろりもあるよ!

2016年8月5日金曜日

なぜ男性に乳首がついているのか問題に対する答え


なぜ男性に乳首があるのか、というのは古来から多くの学者たちを悩ませてきた謎のひとつです。サルのときはあれだけ便利だったしっぽが進化によって失われているのに、とくべつ何かの役に立ったことなどおそらくかつて一度もない男性の乳首がさも当たり前みたいな顔をして胸に残っているのは、不可解というほかありません。

生物における自然選択(natural selection)という篩のような働きは、生き延びるのに有利な性質を次の世代に残していきます。人類からしっぽが失われたのは、よりしっぽの短いサルがつねに多くの子孫を残してきた結果です。だとすると男性の乳首は、それがない個体に比べて何か有利な特質を備えているんだろうか?

一見するとなぜそれがプラスになるのかわからない器官が発達するケースもあります。クジャクの羽根とか、ライオンのたてがみはその顕著な例のひとつです。これは外敵に狙われやすくなるデメリットよりも、より多くのメスを惹きつけるメリットのほうが大きいからだとおもわれます。自然選択のなかでも、とくに性選択と言われる働きですね。人でいうと、眉毛なんかがこれにあたるかもしれません。

しかし男性の乳首がより多くの異性を惹き付けているかというと、それは疑問です。好きな人もいるでしょうが、さすがに男の乳首を基準に伴侶を選ぶ女性が多数を占めることはありますまい。それともあえてそれを口にしないだけで、世の多くの女性たちは僕ら男性がおもうよりもはるかに乳首を重要視してるんだろうか?

いずれにせよ、ことほどさように謎めいているのが、男性の乳首です。いらないと言われてしまえばそれまでかもしれません。しかし必要がないからといってそれをポロリと取り外してしまうのはあまりにも杓子定規です。要不要はともかく、乳首には乳首のよさがあります。すくなくともそれを指でくりくりしたりできる楽しみはあるし、それに応じた感度の高さも備えています。なくてもいいのかもしれないけど、あったら世界がちょっとだけ豊かになる、そしてだからこそ愛おしい、それが男性の乳首です。

前置きが長くなってしまいましたが、そんな男性の乳首に引けを取らない魅力的なイベント、「真夏の夜のUNDER THE WILLOW NITE」が明日、6日(土)の深夜に三軒茶屋にある「四軒茶屋」というお店でございます。ややこしいのでもういちど言いますが、三軒茶屋にある「四軒茶屋」というお店です。

男性の乳首はなぜあるのか、その答えがここにあります。ぜひその目と耳で、おたしかめあそばせ!


2016/8/6 土曜深夜
真夏の夜のUNDER THE WILLOW NITE
@三軒茶屋「四軒茶屋」 

OPEN 23:00
MUSIC CHARGE 2,000
LIVE: タケウチカズタケ (参戦決定!mamimor aka PAPICO)、ALI-KICK
DJs: ALI-KICK、小林大吾、古川耕

タケウチカズタケが夜な夜な遊ぶ場所として、
ホソボソと2011年から開催中のUTW NITEを久々開催!
タケウチカズタケは生ピアノがある四軒茶屋ならではの、SP LIVEを、
さらにALI-KICK(Romancrew)のソロライブにDJ、
熱烈なソウルミュージック愛好家でもある小林大吾のDJ、
tbsラジオ「タマフル」構成作家でもおなじみの古川耕がDJ、
普段全くDJプレイを披露しない個性的な面々が集結。

ひとりでは行きづらいとお思いかもしれませんが、大丈夫です。たぶん僕もお店のすみっこで同じように所在なくぽつんとしています。おいでませ!