2010年9月24日金曜日

ちょっと常世をうろついてました



たいへんご無沙汰しています。

べつに用事もないけれど、ふと思い立ってそう遠くないところにある常世の国を数日間ぷらぷらとひとりほっつき歩いてきたのです。土地の神様とのんびりお茶はしたものの、とくべつ何かを取りはからってもらえるわけでもなく、非常食用に持参したカシューナッツをぽりぽりかじりながら「こんなとこで何してんの?」とか延々そういう話をしてました。

荒涼とした常世国をてくてく歩いていくと…

その先に広がる風景がこれ。


ブログを更新しない理由にはなっていない気がするな。


 *


それはまァ、それとして

ゴハンを食べたり、ぐうぐう寝たり、アルバムを出したりしてちょっとこう表舞台に立ったような気になったのも束の間、FLY N' SPIN RECORDS を牽引する万華鏡的ヒップホップバンド SUIKA が11月に渾身のアルバムを出すというので、ちかごろはまた馬車馬としてこそこそと裏方に回る日々がつづいているのです。


twitter(たぶん)やブログを怒濤のように更新したり特設ページをこしらえたりと、発売に向けてメンバー全員が一丸となりながら旺盛に盛り上げる一方

僕は印刷所で社会科見学をしたりしています。馬車馬の仕事はいつだって目立たないものです。


今回の特設ページでは、アルバムの予約ができるのと同時に今日から1曲ずつ順次サンプルが公開されていきます。最終的に全曲試聴ができることになるようです。サイプレス上野、STERUSS、Romancrew、イルリメ、降神と日本語ラップ好きならゲスト陣だけでも鼻血が吹き出るこのラインナップをご覧なさい!いまさら僕が更新頻度の異常に低いブログで「出るよー」と告知をするまでもありますまい。


問題は


アルバムのアートワーク関連がまだぜんぶ終わっていないため、これだけ盛り上げていても明日ダイゴくんが天に召されたらそれだけですべてが水泡に帰すという点にあります。いったいいつの間にそんな重たい責任を背負わされていたのか、ちょっと考えただけでも気を失いそうになる毎日です。知らない間にアルバムの生殺与奪が僕にかかっています。

いや、待てよ…


(むしろこの立場を利用して恐喝できるんじゃないだろうか?)


天使:「そんなよこしまな考えはお捨てなさい!」
悪魔:「なんで?」
天使:「なんでって…良くないよ、そういうの」
悪魔:「シュークリーム食べる?」
天使:「いただきます」

ムシャムシャ

悪魔:「たまには恐喝もいいものだよ」
天使:「良くないよ!」
悪魔:「カスタードとホイップが織りなすこのハーモニー」
天使:「あ、うん、コレ好き」
悪魔:「おいしい?」
天使:「おいしいです」
悪魔:「たまには恐喝もいいものだよ」
天使:「えー。良くないよ…」
悪魔:「そんなことないよ」
天使:「でもくせになったら困るし…」
悪魔:「交換みたいなものじゃない」
天使:「ダメ!やっぱりダメだよ」
悪魔:「徳を積んだら天国に行けるんでしょ?」
天使:「そうだよ。だから徳を失うようなことはしちゃだめなんだ」
悪魔:「徳を積まなかったら天国には行けない?」
天使:「そのとおり」
悪魔:「つまり『天国に行きたかったらわたしの言うことを聞きなさい』ってこと?」
天使:「その言い方はちょっとアレだけど…」
悪魔:「地獄に行きたくなかったらわたしの言うことを聞きなさいってことでしょ?」
天使:「あれ?」
悪魔:「天使とは気が合うとずっとおもってた」
天使:「ちょっと…ちょっと待って」
悪魔:「恐喝もたまにはいいものですよ」
天使:「いや、え?待って待ってちがうよ…」
悪魔:「シュークリームもうひとつどう?」


 *


そういえば関係ないけど、というか個人的にはこっちのほうがだいじな気もするけど、4回目のプレスに出していた新しい「詩人の刻印」が上がってきていたのです。アートワークはもちろんのこと、今回はとくにブックレットを文字組から何から全面改訂しているので次回の更新はそれでいい感じにお茶をにごそうとおもいます。

2 件のコメント:

KKS さんのコメント...

SUIKA予約します。
こっそり声でも大吾さんが参加しているそうですね
それも楽しみです

いつの間にかそんな重い責任を背負わされてるなんて・・・社会って怖いですね
でも、頑張ってください

そうそう、この間見つけたんですが、オーディオビジュアルの特装版のアートワークの名前が「D『I』AGO KOBAYASHI」になってましたよー。

ピス田助手 さんのコメント...

> KKSさん

どうもありがとう!しかし僕が声で参加していると言っても本人さえ参加した実感が湧かないくらいの混ざり方なので、あの、あんまり期待しないでください。

それから名前の表記ですが、僕は昔からじぶんの名前を「DIAGO」で通すことが多いのです。なぜそうなのかは20数年前にさかのぼる話なのでまた別の機会にお話しできればとおもいますが、ともあれ間違いではありません。それで合ってます。絶対ではないにせよ、僕が手がけたものではそう表記しているのがけっこう多いです。