2015年12月14日月曜日

大爆発と山羊とベルサイユ・ハウスについて(ではない)

いつもはしない何かあやしいことをしているの図

周到にしかけられた爆薬の劇的な連鎖反応によって会場が派手に吹き飛び、ビル全体がそのまま音を立てて崩落、もうもうと立ちこめる砂煙のなか、堆く積まれた瓦礫の下から発見されたピンクピンクピンカートン先生の世界的ベストセラー「象を一撃で倒す文章の書き方」が世界中の涙をさそい、ここにきて異例の増刷が決定、ところがすっかり手はずが整ったあたりで大量の乱丁と落丁が発覚、しかたがないのでヤギをかき集められるだけかき集めて端からキレイにむしゃむしゃやってもらう一方、ピンカートン先生本人はなぜか蚊帳の外でそんなこととはつゆ知らず、印税をあてにしてアメリカ最大の超豪邸(になるはずだったがリーマン・ショックによって建築途中で売りに出された)ベルサイユ・ハウスを数十億の借金で購入、ひとりで住むのに11のキッチン、13の寝室、30の風呂場はちょっと多すぎたかなあ、とポリポリ頭をかいていたのもつかの間、増刷分はすべてヤギの胃袋に収まったと知り茫然自失、「日曜の晩に読み聞かせの会なぞひらくからだ!」と八つ当たり的に責任を転嫁してきたオントローロ「05」もぶじ終了いたしました。

今回は珍しく開演15分前に全員そろってしずかにお待ちいただいていたので、始める際には「では授業をはじめます」とおごそかに宣言しそうになりましたが、途中大爆発に巻き込まれて僕が散り散りになったり、肉片を寄せ集めてみたもののうまく人の形に戻らなかったり、シークレットゲストで僕が登場したり、靴がピカピカになったりして終わるころにはむしろほくほくと湯気が立って眼鏡がくもるくらい、たのしくて温かな空間にすっかり様変わりです。おいでくださったみなさま、本当にありがとう!

そして実質3分半で完売していたとのちに判明した(もののじつはその後何度か空席と満席を繰り返した)2週間後の「06」ですが、これが今年をしめくくる最後のオントローロになります。満腹すぎて逆に胸焼けすること請け合いです。たのしみにおいでませ!

そして今回お目にかかれなかったみなさまにも、溜飲が下がる機会をきっとまた設けますので、どうかその際にはよろしく、お付き合いくださいませ……!

(ここまでたっぷり詰めこむともはや観る人が1人もいなくなるまで同じのを繰り返したい……)

2 件のコメント:

  1. ピンカートン先生がそんな事になっているとはつゆ知らず、楽しい夜を過ごさせていただきました。
    やっぱりライブならではの良さってあるよなあ、としみじみと聴き入っておりました。
    終わったあと、みなさん本当にほかほかでしたね!
    もりだくさんの内容で(06に行かれる方の手前これ以上言えませんが)これだけ詰め込んでたら、大吾さんきっとご苦労もあったんじゃないかなあと思います。
    でもまたぜひライブを観たいです!待ってます!

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  2. > miwaさん

    思い返してみて気のせいだったかな
    と一瞬おもったんだけど、よかった、
    やっぱりほかほかでしたよね。
    シュトーレン、ちまちまいただいてます。
    いつもありがとう!

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