ショウリョウバッタを探そう!
ちいさいころ僕はこれを、これをといってもどこにいるのかわからないかもしれませんが、「ショウジョウバッタ」と呼んでいたのです。でもだいぶ大きくなってから「ショウリョウバッタだよ。精霊って書くんだ」と人に言われて、脳内の登録データをあわてて書き換えた記憶があります。子どものころ得た知識は知るというより刷り込みにちかくて、いったん刻みこまれるとなかなか改められないから必死で上書きしたのに、これでもう大丈夫と安心したころになってやっぱりショウジョウバッタでもまちがっていなかったことをまた別の方面から知り、責任者出てこいとひとり憤慨したものです。
では「ショウジョウ」の場合はどう書くのかというと「霄壌」、これは「天と地」のことで、体長がオスとメスで天と地ほどもちがう(メスはオスの2倍も大きい)からだと言います。
ショウリョウバッタのほうは精霊流しの精霊船に形が似ていることから来ているそうですが、しかし考えてみれば長崎を中心とする限られた土地の伝統行事が、日本全国どこでもふつうに生息しているバッタの名になるというのもなんだか不思議な話です。今ではショウジョウバッタのほうが別名扱いになっているけれど、むしろ「ショウリョウ」のほうが後なんじゃないだろうか?
一方で「霄壌」という言葉の難解さを考えると、これも広まるに自然とはちょっと言いがたい。あるいはどっちも単なる後付けで、音もどっちかがどっちかに転訛しただけかもしれない。もっともらしい理屈を持ってこられると僕なんかはついそれを事実のように受け止めてしまいがちなので、あんまりそれっぽいことをそれっぽく言わないでいただきたい。
とぶつくさ言いつつも、ここはひとまず「ショウリョウバッタ」に軍配を上げておくことにいたしましょう。何しろ「ショウジョウバッタ」は変換すると「少女奪った」にされてしまい、うっかり誤変換のまま放置した場合、あらぬ誤解を招きかねないからです。奪ってない。
ショウリョウバッタ探しの答え
バッタ、見つけられませんでした。
返信削除> はなちゃん
返信削除僕もじぶんで撮っておきながら
見つけるのに時間がかかりました。