2011年10月17日月曜日

少なくとも不幸ではないと断言できる希有な一例



夜中にチャリで家路をいそぐ、会社帰りと思われる妙齢の女性とすれちがったって何のふしぎもないけれど、その女性がしれっと頭にネコ耳を装着しているとなると話はべつです。一見そういう雰囲気にはとても見えなかったから、ふと視線を上に向けてびっくりしてしまった。萌えの欠片も見当たらない、あんな殺風景なネコ耳は初めてみた。

 そうかと言って、だれかに聞かせて花が咲くほどの話でもないし、話せないとなると却って忘れがたいし、何だかゴロッとしたささいな異物感だけが心の奥でいつまでも転がっているのです。すれちがいざまに足を止めて振り返り、しばし背中を目で追ったあの数秒感を、何と表現したらよいのだろう?新宿タイガーくらい針が振り切れていたら、むしろ気にせずにいられたのにとおもう。 

でもこんなふうに、「少なくとも彼女は不幸ではない」と断言できるシチュエーションもそうそうないし、そういう意味ではいいものをみたと言わないわけにはいきません。彼女が明日もネコ耳をつけていられるなら、その人生にはほんのり赤みがさしている。





今日は「110番街交差点」の話をしようとおもっていたのだけれど、例のアレについてちょっとだけ新しい情報が追加されたので、急遽予定を変更してそちらをお伝えいたしましょう。

HAPPY SAD」がタワレコ新宿店と手をつなぎ、8F洋楽フロアで展開している「甘酸ジュークボックス」ですが、オススメCDのラインナップが早くも更新されつつあるもようです。番組と連動していることもあって回転が早いので、お気をつけあそばせ。

単にオススメというだけでなく、フィーリングの近いアーティストや聴くのにぴったりなシチュエーションも併記されているので、試聴だけでもお楽しみいただけること請け合いです。いたれりつくせり。コメントの文字数がどれもほぼ同じ、というさりげない事実からもヨシアキさんのプロフェッショナル魂を窺い知ることができます。

到着が待たれていたフライヤーも、ぶじ設置完了です。



そういえばデザインだけでなくキャッチコピーも採用されているのです。忘れてた。ロゴから図案、あまつさえコピーまで、ぜんぶひとりでやる人はあんまりいないです、たぶん。


設置されたラックの様子はこちらでも!


タワレコはもちろん、新宿紀伊国屋本店5Fにある 「タマフルブックフェア」の特設コーナーにもさりげなくフライヤーが置かれているそうなので、僕もぶらぶら偵察に行ったり行かなかったりする予定です。


2 件のコメント:

  1. フライヤーかわいー!10枚位貰っても良いのかしら…

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  2. > 匿名さん

    どうもありがとう!10枚くらい、何てことないですよ。

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