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2009年1月7日水曜日
うつくしい苔、あるいは配信に悩むアイザックへイズ
だから何なのだと詰られれば、顔を真っ赤にして「うるさい!」と返すほかないのだけれど、苔がスキです。(キャッ)それは僕にとって「地上で最もうつくしいもの」のひとつでもあります。
ベランダのすみっこにひっそりと息づいているのをみると、このままベランダが苔で覆われてしまえばいいのにとおもう。
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そういえば年末から「1/8,000,000」の楽曲(?)がitunes store(?)で配信(?)されているらしいのですよね。デジタルで音楽って買ったことないから何がどうなっているのかちっともわからない。はてなマークがいっぱい並んでいるのは、どれも僕の日々とは完全に切り離された単語ばかりだからです。だいたい、ポータブルプレイヤーでさえipodではなくiriverだし、ipodもかっこいいなとおもうのだけど、気づいたらなんとなくそういうことになっていたので…と書いたそばから「ちょっとイイわね…」という気になってきた。熟れた柿みたいに空からポテッと落ちてきたりしたらとてもうれしい。
なんの話だっけかな?
なんの話でもないのか。
去年亡くなったアイザック・ヘイズの作品に「Hot Buttered Soul」というエポックメイキンなアルバムがあるのだけれど、収録されているのはたったの4曲です。そのうちのひとつであり、アルバムの目玉でもある「By The Time I Get To Phoenix」のカバーは19分もあります。しかもヘイズが「バイザタ〜イム…」と歌い始めるのは8分も半ばをすぎてからです(イントロだけでゆうに3曲分はある)。
岡本太郎の「明日の神話」とか、横山大観の「生々流転」とか、万里の長城とか、大雑把に言うとだいたいそんなかんじの一大叙情詩であります。わざわざそんな例えかたしなくたっていいようなものだけど。
これ、配信だけで買うとしたら30秒試聴しても肝心の歌はおろかビートさえ入ってこないので、どこがどう「By The Time I Get To Phoenix」なのか、これまたサッパリわからない。丸1日煮込んだコンソメスープの、湯気だけ眺めるようなものです。においも届かない。いやまったく、リリースから40年もたっているのに、いまだに枠からドッカリはみ出してしまう強烈な作品を残して逝くなんて、つくづく足の長い偉大な音楽家だとお思いになりませんか、マドモワゼル。
つくづく偉大な音楽家です。(2度言う)
という具合に今日の更新はうまいことアイザックへイズ追悼のお話にぶじ着地と相成りました。バーイ!
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なんだこの終わりかたは
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