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2008年4月6日日曜日
ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その41 (a)
可愛いけれど女としていささか問題のある妹にメールで、「毎日何してるの?」と聞かれました。いい年こいてこんなこと聞かれるのもどうかとおもうけど、かといって反論できる材料もとくにないので、舞い散る桜を眺めながら「元気にしてます」と微妙に核心をさけた返信でうやむやにする春です。
*
ジョンソンアンドジョンソンアンドジョンソンさんからの質問です(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)。
Q: (ムール貝博士とアンジェリカは)だれに(なにに?)似ていますか?
アンジェリカの場合:
「ということなんだけど」
「あれ、また質問?」
「そうなの」
「好きだね、そういうの」
「間が持つから助かるんだよ」
「こっちは呼ばれてめんどくさいけど」
「出向いたのはこっちだよ!」
「気分的な話をしてるの」
「だれに似てるかって」
「セッちゃんに似てるってよく言われたよ」
「セッちゃんてだれ?」
「あたしも知らない」
「だれに言われたの?」
「だれだっけな。昔よく言われたの」
「セッちゃん…」
「自分じゃよくわかんないよ。考えたことないし」
「僕のイメージだとタバスコなんだよな」
「思うのは勝手だけど、せめて人にしてよ」
「女優とかってことかな」
「女優ね…」
「すごい興味なさそう」
「ストレリチアみたいのがいい」
「ストレリチアってなに?」
「極楽鳥花だよ」
「ははあ。それも人じゃないけど…わかる気はする。オレンジだし」
「似てる?」
「似てるとおもうよ」
「わりと好きなの」
「でもイメージしづらそうだなあ」
「髪は赤くて長いよ」
「ああ、そういうかんじで説明しよう」
「裸足がすき」
「ビーチサンダルが好きなんでしょ?」
「そっか。そうでした」
「あっ」
「なに?」
「ゴールディ・ホーンに似てるよ」
「だれ?」
「女優さん」
「あ、そう」
「そこまで童顔じゃない気もするけど」
「ふーん」
「なんで怒ってるの?」
「誰かに似てるってなんかおもしろくない」
「セッちゃんは?」
「それはもう実感がうすいからモノみたいなかんじなの」
「なるほど…」
「誰かに似てるって二番煎じみたいでイヤ」
「さっきまでそんなふうじゃなかったのに」
「だんだんイライラしてきた」
「ごめんよ。これあげるから」
「コレなに?」
「サイコロキャラメル」
「もらっとく」
「駄菓子のクラシックです」
「あれ、ふたつ入ってる」
「じゃひとつおれがもらうよ」
(モグモグ)
「だれに似てるって言ってたっけ?」
「いいよ、それはもう忘れて」
「ゴ…ゴル…ゴルゴ?」
「まあそういう面もたしかにありそうだ」
「タバスコのほうがマシだわ」
「そうおもうよ」
A: ゴールディ・ホーン(あるいはタバスコ)
*
質問箱 その41 (b)、ムール貝博士編につづく!
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